2018 Superbike World Championship

  • ■ 2018年 スーパーバイク世界選手権 第9戦 イタリア大会
  • ■ 開催日:2018年7月8日(日)
  • ■ サーキット名:ミサノ・サーキット(4.226 km)

レイは2大会連続、今季3回目となるダブルウイン!サイクスは両レースで5位。

#1 ジョナサン・レイ

 第9戦イタリア・リミニ大会が、7月6日(金)から8(日)までの3日間、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催された。ミサノは全長4.226km、ストレートの最大長は510mと短いが、反面、バリエーションに富んだコーナーが連続するテクニカルなコースであり、毎年接戦が繰り広げられる。パワーだけでなく車体のバランスが要求されるコースレイアウトだが、Ninja ZX-10RR / Ninja ZX-10Rとの相性は良く、Kawasaki Racing Teamは例年好成績を上げてきた。

レポート

 今季8勝を挙げて総合首位に立つジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team)は、2015年にKawasaki Racing Team へ加入して以来、ミサノでは全レースで表彰台に立ってきた。2015年は2位&優勝、2016年はダブルウイン、2017年は3位&2位。そして今年、前戦アメリカ大会でダブルウインを飾り勢いに乗ったレイは、今大会も絶好調。2大会連続、今季3回目のダブルウインを達成した。

 レイは昨年、スーパーバイク世界選手権で史上初の3連覇を達成。また、今年の第5戦イタリア大会でカール・フォガティの持つ史上最多優勝記録である59勝に並んでいる。また、第7戦チェコ大会で新記録樹立となる60勝を達成。第8戦アメリカ大会で記録を「62」に伸ばし、今大会ではさらに「64」へと記録を更新した。今年はレース結果に応じてエンジン回転数の上限を規制する新レギュレーションが実施され、Ninja ZX-10 RRには厳しい条件となっているが、レイはエンジンと車体のパフォーマンスを最大限に引き出している。

 今大会もフリー走行は3番手だったが、予選では2番手。そして決勝レース1は好スタートから独走と、着実にパフォーマンスを上げていく。そして、もっとも厳しい条件となるレース2。リバースグリッドのため3列目9番手からのレースとなるが、オープニングラップに6番手へ浮上すると、3周目に5番手、4周目に4番手、7周目に3番手、9周目に2番手と着実にポジションアップ。残り3周でトップグリッドから首位を独走していたファン・デル・マーク(ヤマハ)を抜き去り、トップに立つという快走だった。

 これでレイは総合2位のC・デービス(ドゥカティ)とのポイント差を「92」に広げ、選手権4連覇に向けて大きく前進した。今大会後、選手権はしばらく夏休みに入るが、レイは鈴鹿8時間耐久レース制覇に向け、鈴鹿サーキットで行われるテストに向かった。

 チームメイトのトム・サイクス(Kawasaki Racing Team)は、今季4回目のポールポジションを獲得。第4戦オランダ大会以来の優勝が期待されたが、車体とタイヤのマッチングに苦しみ、両レースで5位だった。サイクスはKawasaki Racing Team に加入してから、ミサノでは2014年にダブルウイン、2015年は優勝&5位、2016年は両レース共に2位、2017年は優勝&3位という素晴らしい結果を残してきたが、今年は2レースともに表彰台を逃す悔しい結果となった。9戦を終えてサイクスの総合4位は変わらずも、上位3選手との差はやや広がってしまった。夏休み明けからサイクスの巻き返しが期待される。

 その他のKawasaki勢は、トプラク・ラズガットリオグル(Kawasaki Puccetti Racing)が11位&12位、ロマン・ラモス(Team GoEleven Kawasaki)が13位&15位、レアンドロ・メルカード(Orelac Racing VerdNatura)がレース1で10位に入り、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、予選10番手から決勝に挑んだアンソニー・ウエスト(EAB antwest racing)が6位、予選9番手の大久保光(Kawasaki Puccetti Racing)が9位、予選23番手のロブ・ハートグ(Team Hartog - Against Cancer)が13位でフィニッシュし、それぞれポイントを獲得した。

  • #66 トム・サイクス #1 ジョナサン・レイ
  • #1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス
  • #1 ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(1位)

 「レースウィークを通して良いペースがあり、戦略としては、ホールショットを取って、自分のリズムを刻むというものだった。今回もいいスタートを切ることができて、1コーナーで自分のマシンをいいポジションに置くことができた。それから戦略通り自分のリズムを刻んだ。教科書のようなレースだった。最初の3周では外径の大きいビッグプロファイルタイヤ、特にリヤタイヤのフィーリングをつかむのに数周かかったけど、いいリズムで走れるようになったら毎周後続とのギャップを広げることができた。そのおかげで最後の7周はストレスがさらになくなった。僕のマシンのバランスはレース中ずっと良くて、限界を超えた走りをしている感じは全くなかった」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(1位)

 「非常にハードなレースだった。昨日はレースをコントロールできたし、自分のリズムを刻み逃げ切ることができた。でも今日はそれが序盤からできなかった。9番手から前に出るためにタイヤとエネルギーをかなり使った。今年は(新しいルールで)エンジンのパフォーマンスが接近しているから、マイキー(ファン・デル・マーク)になかなか追いつけず、ようやく彼に追いついたときは残り5周で少し焦った。彼はずっとノーミスだったからパスできるか不安になったが、最終コーナーで彼が少し深く入ったので並走に持ち込み、2コーナーでパスした。このレースではかなり追い上げたが、本当に大変な仕事だった」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(5位)

 「もっと強くなれると思っていた。序盤は快適だったし、満足していた。その後、タイの時と同じような問題が出始めた。ブレーキをリリースし始めるとすぐにフロントが跳ねて、ラインをキープできなくなった。それでタイムをかなりロスするようになり、100%では走れなかった。最初の数周はジョナサンの後ろに付いた。スリップストリームに入ればなにかしらアドバンテージを得ることができるのだが、今日はそれができなかった。問題を考えれば、5位でフィニッシュできてよかった。明日のレースでは問題が少なくなることを願っている」

トム・サイクスのコメント:レース2(5位)

 「今日はパフォーマンスにおいて大きく前進できた。車体の感触もかなり良くなった。そのおかげで大きく前進できた。レースウィークの初めから、今日使ったフロントフォークを使わなかったことが悔やまれる。いくつかの場所で思ったようにマシンが機能せず、仕方なく諦めたパフォーマンスがある。でもほとんどの場所で本当によく機能した。エッジグリップがなくなっても、レースを通して安定したラップタイムを刻めたのは不思議だった。序盤からプッシュできず、結果的には昨日と同じ順位だったが、昨日に比べたらマシンのパフォーマンスは本当に良くなっていたと思う」

  • #1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 7 チャズ・デービス Ducati
3 50 ユージン・ラバティ Aprilia
4 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
5 66 トム・サイクス Kawasaki
6 12 シャビ・フォレス Ducati
7 33 マルコ・メランドリ Ducati
8 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
9 2 レオン・キャミア Honda
10 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki
11 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
12 94 ニッコロ・カネパ Yamaha
13 40 ロマン・ラモス Kawasaki
14 45 ジェイク・ガニエ Honda
15 24 アレッサンドロ・アンドレオッジ Yamaha
16 99 P・J・ジェイコブセン Honda
17 21 マイケル・ルーベン・リナルディ Ducati
18 81 ジョルディ・トーレス MV Agusta

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
3 33 マルコ・メランドリ Ducati
4 7 チャズ・デービス Ducati
5 66 トム・サイクス Kawasaki
6 22 アレックス・ローズ Yamaha
7 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
8 50 ユージン・ラバティ Aprilia
9 76 ロリス・バズ BMW
10 2 レオン・キャミア Honda
11 21 マイケル・ルーベン・リナルディ Ducati
12 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
13 94 ニッコロ・カネパ Yamaha
14 45 ジェイク・ガニエ Honda
15 40 ロマン・ラモス Kawasaki
16 68 ヨニー・エルナンデス Kawasaki
17 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki

2018年 スーパーバイク世界選手権 ポイントランキング

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