2018 Superbike World Championship

  • ■ 2018年 スーパーバイク世界選手権 第3戦 スペイン大会
  • ■ 開催日:2018年4月15日(日)
  • ■ サーキット名:モーターランド・アラゴン(5.077 km)

レイがレース1で優勝!レース2は2位で総合首位をキープ。
サイクスは両レースで6位。

#1 ジョナサン・レイ

 今年で8回目の開催となった第3戦アラゴン大会は、開幕戦から好調な走りを見せるジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team)が、予選2番手からレース1で優勝、レース2でも2位表彰台に立った。これでレイの優勝回数は「57」となり、最多優勝記録を持つカール・フォガティの59勝まであと2勝に迫った。今年中にはNinja ZX-10RRで新記録を樹立することは間違いなく、世界中が注目している。

レポート

 今大会のレイは初日から好調で、フリー走行ではトップと僅差の2番手。予選でも僅差の2番手と、トップタイムこそ逃したが連続周回のアベレージも良く、決勝の走りに期待された。その期待に応え、土曜日に行われた決勝レース1では、デービス、メランドリ、フォレスのドゥカティ勢とトップグループを形成。激しい戦いとなるも、積極的に前に出たレイがドゥカティ勢を圧倒し、今季2勝目を挙げた。レース1は18周でスタートが切られたが、3周目に多重クラッシュが発生。そのため赤旗中断となり、17周でレースは再開された。集中力を要する難しい戦いとなったが、レイはしっかりと戦い抜いた。

 続く日曜日のレース2は、リバースグリッドのためレイは3列目からスタートとなったが、2周目で3番手まで浮上。5周目には、レース1とまったく同じ顔ぶれのドゥカティ勢とトップグループを形成した。前半は、メランドリ、フォレスのドゥカティ勢が首位を入れ替えた。その後方につけたレイは、8周目でトップに浮上すると集団を力強くリードしたが、終盤はレース1で2位になっているデービスが首位に立ち、優勝争いはレイとデービスの一騎打ちとなった。デービスをピタリとマークしたレイだったが、最終ラップのコース中盤で痛恨のオーバーランを喫し、ダブルウインを逃した。しかし、2位フィニッシュで総合首位をしっかりとキープ。昨年、史上初の3連覇を達成したレイは、4連覇に向けてまた一歩前進した。

 チームメートのトム・サイクス(Kawasaki Racing Team)は、このコースを得意としており、予選は3番手につけたが、両レースともに6位で今年は表彰台を逃した。今年から実施されているエンジン回転数の上限規制が大きな足かせとなり、サイクスはマシンのパフォーマンスを全て引き出す事に苦戦。今シーズン3戦6レースを終えて、まだ表彰台が1回と厳しい戦いが続いている。Kawasakiにとって厳しすぎるエンジン回転数の制限の中で、レイと同じくライバルと対等に戦えるよう、サイクスは次戦オランダ大会からの巻き返しに闘志を燃やしている。

 その他のKawasaki勢は、トプラク・ラズガットリオグル(Kawasaki Puccetti Racing)が両レースで9位と健闘。ロマン・ラモス(Team GoEleven Kawasaki)が10位&11位、ヨニー・エルナンデス(Team Pedercini Racing)がレース1で14位、レアンドロ・メルカード(Orelac Racing VerdNatura)がレース2で13位と、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、怪我で欠場しているケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)の代役として出場のシェリダン・モライスが、予選7番手から7位でフィニッシュ。アンソニー・ウエスト(EAB antwest Racing)が9位、ロブ・ハートグ(Team Hartog - Against Cancer)が10位、ミケール・カンズッチ(Team GoEleven Kawasaki)が14位で、それぞれポイントを獲得した。予選10番手から決勝に挑んだ大久保光(Kawasaki Puccetti Racing)は、9番手を走行していた11周目にエンジントラブルでリタイヤとなった。

  • #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス
  • #1 ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(1位)

 「今日は路面コンディションとの相性が完璧だった。気温が上がらない中でもタイヤがうまく機能していた。いいリズムをつかめていたし、特にレース終盤では力強い走りができる自信があった。スタートの時から今日はチャンスだと思っていた。すべてのカードは自分の方にあったので、とにかくクリーンに走ろうと頑張った。いくつか小さいミスをしてフォレスに抜かれたけれど、彼がどこで速いのかを理解し、走り方を改善することができた。コーナーでは僕のマシンの方が少し速いと感じたから、コーナーが連続する最初のセクションでタイムを稼げたと思う。楽しくマシンを走らせることができたね」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(2位)

 「最終ラップにすべてを賭けたが、12コーナーでやりすぎてしまった。リアタイヤのグリップが落ちて、マシンを止めるのに少し苦戦していた。そのためコーナー進入でトラクションを減らすことにしたが、セットアップはかなり良かった。今日は本当に正確に走らなければいけない状況だったけど、レースを楽しめた。僕たちが選択したタイヤが、気温が上昇する中でうまく機能するのかわからなかったけど、タイヤは持ちこたえてくれたし最後まで戦えた」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(6位)

 「不思議なレースで本当に残念だった。自分のいたグループの中だと、コース上の多くのエリアでアドバンテージがあると感じていたのだが、気付くとほかのライダーたちの後ろを走っていた。マシンのセットアップに一生懸命取り組み、シャーシからいい部分をたくさん引きだしているように思う。でも加速でかなりロスしている。コーナーの進入はとてもいいのだが、コーナーをうまく出られない。ダウンヒルの長いストレートでスリップストリームを使っているときも、最後の50mから100mで同じスピードをキープすることができなかったし、加速するのに時間がかかっていた。残り数周で前が少しクリアになったので、1分51秒6を出せた。その前の周は、ほかのライダーの後ろについていたが1秒遅かった。ジョナサンはいい仕事をしたし、前に向かって引き続き努力することが今の自分に必要なことだと思う。今日は前のライダーに並ぼうとすると後ろのライダーに抜かれる、という状態だった。今後そうならないように状況を理解しなければいけない」

トム・サイクスのコメント:レース2(6位)

 「マシンを旋回させるのにとても苦労した。いくつかのエリアではいい走りができたが、ロングコーナーで苦戦した。レースに向けてセットアップをどうすればいいか、答えを出す事ができなかった。金曜日はいい状態だったけれど、今日の状況に驚いている。他の選手たちはわずかではあるが前進していた。でも、僕は前進できなかった。フロントタイヤに限界を感じ、全体的に旋回性が足りず、そのせいでリヤタイヤのグリップをフルに引き出すことができなかった。今日は自分の力をあまり出せなくて残念だ」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 7 チャズ・デービス Ducati
3 12 シャビ・フォレス Ducati
4 33 マルコ・メランドリ Ducati
5 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
6 66 トム・サイクス Kawasaki
7 22 アレックス・ローズ Yamaha
8 21 マイケル・ルーベン・リナルディ Ducati
9 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
10 40 ロマン・ラモス Kawasaki
11 76 ロリス・バズ BMW
12 45 ジェイク・ガニエ Honda
13 34 ダビデ・ジュリアーノ Aprilia
14 68 ヨニー・エルナンデス Kawasaki
15 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
16 99 P・J・ヤコブセン Honda
17 37 オンドレイ・イェジェク Yamaha

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 7 チャズ・デービス Ducati
2 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
3 33 マルコ・メランドリ Ducati
4 22 アレックス・ローズ Yamaha
5 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
6 66 トム・サイクス Kawasaki
7 21 マイケル・ルーベン・リナルディ Ducati
8 81 ジョルディ・トーレス MV Agusta
9 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
10 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
11 40 ロマン・ラモス Kawasaki
12 45 ジェイク・ガニエ Honda
13 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki
14 99 P・J・ヤコブセン Honda
15 76 ロリス・バズ BMW
16 68 ヨニー・エルナンデス Kawasaki
17 37 オンドレイ・イェジェク Yamaha
18 5 ウラジーミル・レオーノフ Kawasaki
19 34 ダビデ・ジュリアーノ Aprilia

2018年 スーパーバイク世界選手権 ポイントランキング

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