2017 Superbike World Championship

  • ■ 2017年 スーパーバイク世界選手権 第5戦 イタリア大会
  • ■ 開催日:2017年5月14日(日)
  • ■ サーキット名:イモラ・サーキット(4.936 km)

レイがレース1、レース2ともに2位フィニッシュし、開幕戦からの連続表彰台記録を継続。サイクスもレース2で3位に入り、表彰台に登壇。

#1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

 今年で15回目を迎えるイタリア・イモラ大会が、4月12日から14日までの3日間、イモラ・サーキットで開催された。開幕戦から好調な走りを続けるジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team)は、今季ここまで4戦8レースを戦い、7勝2位1回という圧倒的な強さを見せている。今大会の舞台となるイモラでも、初タイトルを獲得した2015年にダブルウイン、2016年は2レースともに2位と表彰台に立ち続けており、今大会は今季4回目のダブルウインが期待された。

レポート

 フリー走行、予選と好調な走りを見せたレイだが、今大会はデービス(ドゥカティ)が常に先行し、それを追うという展開。金曜日のフリー走行では僅差の2番手。土曜の予選「SP2」でもわずかに届かず、さらにチームメートのトム・サイクス(Kawasaki Racing Team )にも先行を許し3番手から決勝に挑むことになった。

 予選ではサイクスに先行を許したが、連続周回のアベレージでは、デービスとレイが抜きんでていた。今大会は2人の一騎打ちが予想されたが、チームのホーム大会に闘志を燃やすデービスが両レースともに先行、レイは着実に走って2レースともに2位でフィニッシュした。

 土曜日のレース1は、13周目に転倒したマシンが炎上したことで赤旗中断となりレースは成立。日曜日のレース2は、リバースグリッドのためレイは3列目8番手から追い上げレのレースに挑んだが、このレースもオープニングラップでコース上にオイルが出て赤旗中断。19周のレースが18周に減算されて行われた。このレースでレイは好スタートからオープニングラップで4番手につけたが、レース再開後の最終シケインでミスし順位を落としてしまう。それが響き、デービスを追撃する事はかなわなかった。

 今大会、2レースともに優勝を逃したレイだが、これで開幕から5戦10レース連続で表彰台に立ち、イモラでは通算10回目の表彰台。レイが通算10回以上の表彰台を達成したサーキットは、オランダ大会のアッセン(14回)、ポルトガル大会のアルガルベ(10回)に続いて3つ目となる。シーズンも中盤戦に入ったが、今大会を終えて総合首位のレイは総合2位のデービスに74点差をつけ、3年連続タイトル獲得へと大きく前進した。

 チームメートのサイクスも、予選2番手からレース1ではメランドリ(ドゥカティ)とし烈な戦いをくりひろげて4位。レース2ではトップグリッドから好スタートを切って6周目までトップを快走、その後、デービス、レイに先行を許すも3位でフィニッシュし、今季7回目の表彰台獲得となった。ポイントランキングでは、総合2位のデービスと1点差の総合3位。次戦以降、サイクスの得意とするサーキットが続くだけに逆転が期待される。

 5戦10レースを終えて、ライダー、コンストラクターズ、チームタイトルでトップをキープしているKawasaki。ニューモデルNinja ZX-10RRのパフォーマンスを見事に証明する戦いを見せている。

 その他のKawasaki勢は、ロマン・ラモス(Team Kawasaki Go Eleven)が9位&11位。ランディ・クルメナハ(Kawasaki Puccetti Racing)が13位&15位。アレックス・デ・アンジェリス(Pedercini Racing SC-Project)がレース1で11位、アイルトン・バドビーニ(Grillini Racing Team)がレース1で15位と、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、転倒やオイル処理などで3度の赤旗中断。最終的に11周のスプリントレースとなった戦いを、ウィンターテストの怪我から復帰3戦目のケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)が制し、選手権通算40勝目を挙げた。前戦に続く2連勝で一気に総合4位に浮上し、トップとの差を35点へと縮める事に成功。3年連続6回目となるタイトル獲得の可能性をつないだ。

 以下、ミケーレ・カンドゥッチ(3570 Puccetti Racing FMI)が14位、ジーノ・レイ(Team Kawasaki Go Eleven)が15位でそれぞれポイント獲得。渡辺一樹(Team Kawasaki Go Eleven)は転倒リタイヤだった。

  • #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス
  • #66 トム・サイクス #1 ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(2位)

 「これまでのレースでは、ライバルたちが速ければ自分も速く走れると感じていた。それは僕にはまだ少し余裕があったからだ。しかし、今回のレースでは少しパッケージの限界で走っているような感じになった。そこでジオメトリーを変えたのだが、その結果フロントエンドの安定性がよくなり、ハードブレーキングと倒し込みながらのブレーキングに自信が持てた。このサーキットは最もハードなストップ・アンド・ゴーのサーキットのひとつ。昨年苦戦し、今日も比較的難しいレースだったけれど、チャズ(・デービス)に対してわずか5ポイント失っただけで済んだ」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(2位)

 「今日は難しいレースだった。特に最終シケインでミスをしてしまったのが大きい。レース2はリバースグリッドのため3列目からポジションを上げていったのだが、そのミスでそれまでの努力をすべて失い、レース展開を厳しくしてしまった。ミスがなければ違うレースになっていたかもしれない。勝てたかどうかはわからないが、チャズについていくことは出来たと思う。ポジションを下げてからは、渋滞の中で落ち着いて走ろうと決めた。それからは安定したペースを刻むことが出来た。今日はチャズに離されてしまったが、昨日と比べてその差は半分にすることが出来た。今日はフロントタイヤにソフトを選択した。ちょっと柔らか過ぎたかも知れないが、悪い選択ではなかった。今大会も2度表彰台に立ち40点を獲得出来たから、いいレースウィークを過ごせたと思う」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(4位)

 「いいスピードがあると思っていたが、レースでは、マルコ(・メランドリ)より速いと感じられたエリアは数か所しかなかった。残り6周位からマルコとのギャップを縮められたが、彼はいい走りをしていたので抜くのは難しかった。今回のレースで残念だったのは、トラクションが少し足りなかったこと。明日はポールポジションからのレースになるので、今日の分まで取り戻さなければならない」

トム・サイクスのコメント:レース2(3位)

 「今日は良いスタートを切って、序盤からプッシュすることにした。それが唯一のチャンスだったし、その通りのレースが出来た。しかし、今日もチャズは信じられないスピードで走っていたし、ジョナサンも自分よりペースが良いことを知っていた。しかし、ジョナサンに抜かれてからは、彼と同じようなラップタイムで走ることが出来た。ラップタイムはそれほど悪くはなかったけれど、自分のライディングスタイルで走り切ることができなかった。しかし、バイクのセットアップは昨日より改善出来たし、トップを走ったレースの3分の1は自分にとって大きな一歩を踏み出せたと思う」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 7 チャズ・デービス Ducati
2 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
3 33 マルコ・メランドリ Ducati
4 66 トム・サイクス Kawasaki
5 12 シャビ・フォレス Ducati
6 2 レオン・キャミア MV Agusta
7 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
8 22 アレックス・ローズ Yamaha
9 40 ロマン・ラモス Kawasaki
10 6 ステファン・ブラドル Honda
11 15 アレックス・デ・アンジェリス Kawasaki
12 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
13 88 ランディ・クルメナハ Kawasaki
14 35 ラファエレ・デ・ロサ BMW
15 86 アイルトン・バドビーニ Kawasaki
16 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 7 チャズ・デービス Ducati
2 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
3 66 トム・サイクス Kawasaki
4 12 シャビ・フォレス Ducati
5 33 マルコ・メランドリ Ducati
6 22 アレックス・ローズ Yamaha
7 50 ユージン・ラバティ Aprilia
8 81 ジョルディ・トーレス BMW
9 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
10 36 レアンドロ・メルカード Aprilia
11 40 ロマン・ラモス Kawasaki
12 69 ニッキー・ヘイデン Honda
13 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
14 6 ステファン・ブラドル Honda
15 88 ランディ・クルメナハ Kawasaki
16 35 ラファエレ・デ・ロサ BMW
17 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki

2017年 スーパーバイク世界選手権 ポイントランキング

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