2018 Superbike World Championship

  • ■ 2018年 スーパーバイク世界選手権 第8戦 アメリカ大会
  • ■ 開催日:2018年6月24日(日)
  • ■ サーキット名:ラグナ・セカ(3.610 km)

レイが今季2回目のダブルウィンを達成!サイクスは7位&8位。

#1 ジョナサン・レイ

 第8戦アメリカ・ラグナ・セカ大会が、6月22日(金)から24日(日)までの3日間、カリフォルニア州モントレー郊外にあるウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで開催された。ラグナ・セカでスーパーバイク世界選手権が開催されるのは今年で16回目。2013年に復活してからは6回目を迎える。

レポート

 ラグナ・セカは、全長3.610km。アップダウンに富んだコースレイアウトで、その中でも丘の上から一気に駆け下りるコークスクリューは、世界で最も有名なコーナーのひとつ。選手にとっては攻略の難しいサーキットとして知られており、常に接戦となるため、毎年激しい戦いが繰り広げられている。

 ラグナ・セカに大会が復帰してからの過去5年、Kawasaki Racing Team は素晴らしいリザルトを残してきた。2013年はトム・サイクスが優勝&4位、2014年は3位&優勝、2015年は、サイクスが両レースで2位、チーム加入初年度のジョナサン・レイが両レースで3位。2016年はサイクスが2位&優勝、レイが第1レースで優勝、昨年の大会でもレイが2位&優勝、サイクスが3位&2位という結果を残してきた。

 今年はレース結果に応じてエンジン回転数の上限を規制する新レギュレーションが実施され、Kawasaki Racing Team にとっては厳しいシーズンとなっている。しかし、その中でNinja ZX-10RRのパフォーマンスを存分に引き出しているディフェンディングチャンピオンのレイは、今年も素晴らしい走りを見せてラグナ・セカでは自身初、そして第5戦イタリア・イモラ大会に続き今季2回目となるダブルウィンを達成した。

 例年、アメリカ大会はサマーブレイク前の締めくくりのレースとして7月上旬から中旬にかけて行われてきたが、今年は6月下旬にスケジュールが変更された。連日、青空が広がる快晴。その中で総合首位を走るレイは、初日のフリー走行でトップタイムをマーク。予選は3番手だったが、決勝では好スタートを切るとポールポジションスタートからトップに立ったデービス(ドゥカティ)を追った。

 オープニングラップに一度前へ出たレイだが、デービスに抜き返されてからはピタリと後ろをマークしてプレッシャーを掛ける作戦に切り替えた。フリー走行から連続ラップでライバルを圧倒してきたレイは、タイヤを温存し中盤から後半に掛けて勝負する作戦だったが、7周目のコークスクリューでデービスがミス。難なくトップに立ったレイは快調にラップを刻み、約3秒のリードを築いてチェッカーを受けた。

 翌日のレース2は、前日のレース1の上位9位までの選手がポジションを入れ替えるリバースグリッドのため、レース1で優勝したレイは3列目9番手グリッドからスタートという厳しいポジション。しかし、レース2でも好スタートを切るとオープニングラップに5番手、2周目にはラバティ(アプリリア)、ファン・デル・マーク(ヤマハ)に続き3番手へ浮上した。そして4周目にファン・デル・マークを抜いて2番手、8周目にラバティ(アプリリア)を交わし首位に立つと、再び快調な走りをみせ、2位フィニッシュのデービス(ドゥカティ)に約5秒の大量リードを築いてダブルウィンを達成した。

 これでレイは総合2位のデービスに75点差、総合3位のファン・デル・マークに105点差の大量リードを築き、4年連続タイトル獲得にまた一歩前進した。また、前戦チェコ大会で史上最多優勝記録を樹立したレイは、これで通算勝利を「62」へと伸ばした。

 チームメートのサイクスは、フリー走行で3番手、予選では2番手グリッドを獲得した。レース1では、今季7回目のフロントロースタートから決勝に挑むもペースが上がらず7位。レース前には「今大会は表彰台、優勝争いが出来る」とバイクのセットアップに自信を見せていたが、フロントのグリップに問題を抱え悔しい結果に終わった。リバースグリッドで2列目4番手グリッドからスタートしたレース2でも、完全な状態ではなく8位でフィニッシュ。フラストレーションのたまる大会となったが、総合4位をキープした。

 その他のKawasaki勢は、ヨニー・エルナンデス(Team Pedrcini Racing)が11位&15位、ロマン・ラモス(Team Go Eleven Kawasaki)が両レースで12位、レアンドロ・メルカード(Orelac Racing VerdNatura)がレース2で11位にフィニッシュし、それぞれポイントを獲得した。第6戦イギリス大会で2位に入り、初表彰台を獲得したトプラク・ラズガットリオグル(Kawasaki Puccetti Racing)は、予選13位から決勝に挑みレース1で転倒リタイヤ。この転倒で左足親指の付け根部分を骨折、レース2もキャンセルした。

  • #1 ジョナサン・レイ
  • #1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス
  • #1 ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(1位)

 「チャズ(・デービス)のペースはとても速かったけれど、序盤は彼の後ろを走りながらもいい感触があった。彼がミスをした後すぐ前に出ることが出来たし、自分のリズムを刻みたいと思った。そして徐々にリードを広げることが出来たけれど、フロントのグリップが最後にかなり落ちたので、とにかくその状況に応じて走った。この問題はレースウィーク中にはなかったことだ。今日は気温が変わり、路面温度がさらに10度上がったことが影響したようだ。明日はもう少し強いレースが出来ると思う。今日のレースからいくつか学ぶことができた」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(1位)

 「素晴らしい週末だった。今大会は強いレースが出来ると思っていたが、このような週末はいつも経験できることではないので、この喜びをしっかりかみしめたい。太陽の下、ラグナ・セカでダブルウィンを達成した。これ以上いいことはない。コースの周りには大勢の人がいた。すべてのクルー、特にチーフのペレには本当に感謝したい。昨日勝手にマシンを完全に変えたようだが、これでフロントが一段と良くなった。夢のようにうまくいった。今回は観客や天候も自分を味方してくれているような感覚で、本当に最高のレースだった」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(7位)

 「いいスタートを切ることができたのだが、レース前半からすでに問題が発生していた。マシンのフロントが切れ込み、何度もコーナーでフロントを失った。そして4周目くらいからは本当にコントロールが出来なくなり、ゲームは終わった。そこからは限界を超えていた。それ以上ラップタイムを維持する方法はなかった。フロントタイヤに問題があったのは明らかだ。ラップタイムはプラクティスのときにくらべて程遠かった。かなりのタイムをロスした。プラクティスセッションのポジションを考えれば、今日は表彰台に上がるには十分なペースがあったはず。そしていいバトルができたはずだった」

トム・サイクスのコメント:レース2(8位)

 「いいセットアップを見つけられなかった。色々変えてみたけれど、その中で唯一ポジティブなことは、昨日問題だったフロントタイヤが切れ込む原因がわかったことだった。今日のフロントのセットアップはよかったけれど、残念ながらリアがあまり良くなかった。レースでは本当に苦戦した。だからあまり話せることはない。プラクティス中はいいスピードと感触があって、今日はもっと力強い結果が出せると思っていただけに残念だった」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 7 チャズ・デービス Ducati
3 22 アレックス・ローズ Yamaha
4 50 ユージン・ラバティ Aprilia
5 33 マルコ・メランドリ Ducati
6 12 シャビ・フォレス Ducati
7 66 トム・サイクス Kawasaki
8 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
9 81 ジョルディ・トーレス MV Agusta
10 45 ジェイク・ガニエ Honda
11 68 ヨニー・エルナンデス Kawasaki
12 40 ロマン・ラモス Kawasaki
13 98 カレル・ハニカ Yamaha
14 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
15 76 ロリス・バズ BMW

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 7 チャズ・デービス Ducati
3 50 ユージン・ラバティ Aprilia
4 22 アレックス・ローズ Yamaha
5 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
6 12 シャビ・フォレス Ducati
7 81 ジョルディ・トーレス MV Agusta
8 66 トム・サイクス Kawasaki
9 45 ジェイク・ガニエ Honda
10 76 ロリス・バズ BMW
11 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki
12 40 ロマン・ラモス Kawasaki
13 2 レオン・キャミア Honda
14 98 カレル・ハニカ Yamaha
15 68 ヨニー・エルナンデス Kawasaki
16 57 ジョシュ・ヘーリン Yamaha

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