2018 Superbike World Championship

  • ■ 2018年 スーパーバイク世界選手権 第5戦 イタリア大会
  • ■ 開催日:2018年5月13日(日)
  • ■ サーキット名:イモラ・サーキット(4.936 km)

レイが今季初のダブルウィン!サイクスも両レースで表彰台を獲得する。

#1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

 今年で16回目を迎えるイタリア・イモラ大会が、4月11日から13日までの3日間、イモラ・サーキットで開催された。昨年、史上初の3連覇を達成したジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team)は、Kawasaki Racing Team で戦った過去3年間、イモラ大会ではすべてのレースで表彰台に立ってきた。2015年はダブルウィン、2016年と2017年は両レースで2位表彰台。今年は3年ぶりのダブルウィンが期待されて大会に挑んだが、その期待に見事に応えるレースとなった。

レポート

 今年で16回目を迎えるイタリア・イモラ大会が、4月11日から13日までの3日間、イモラ・サーキットで開催された。昨年、史上初の3連覇を達成したジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team)は、Kawasaki Racing Team で戦った過去3年間、イモラ大会ではすべてのレースで表彰台に立ってきた。2015年はダブルウィン、2016年と2017年は両レースで2位表彰台。今年は3年ぶりのダブルウィンが期待されて大会に挑んだが、その期待に見事に応えるレースとなった。

 今年から実施されたエンジン回転数規制の新レギュ―レーションに苦戦しながらも、レイは開幕戦オーストラリア大会で5位&2位。第2戦以降は、予選順位通りにスタートするレース1だと優勝できるまで復調したが、レース2ではリバースグリッド(レース1の優勝者は、レース2で3列目9番手のスターティンググリッドが与えられる)の影響もあり、厳しい戦いを強いられてきた。しかし、セットアップを変更するなどルール変更に対処してきたレイは、今大会でNinja ZX-10 RRのパフォーマンスを最大限に引き出すことに成功。今季初のダブルウィンを達成し、今季4勝目、5勝目を挙げた。

 初日のフリー走行で2番手だったレイは、予選で今季2回目のポールポジションを獲得。レース1ではライバルを圧倒するスピードで19周のレースを独走し、ポール・トゥ・ウィンを飾った。レース2でも、オープニングラップで6番手、4周目には2番手と着実にポジションを上げていった。その後、トップを走るデービス(ドゥカティ)と激しい戦いを繰り広げ、13周目にデービスを交わすと一気にスパート。再び独走状態でトップチェッカーを受けた。

 これでレイは通算59勝目を達成し、カール・フォガティの持つ史上最多優勝記録に並んだ。そしてホーム大会となる次戦イギリス大会では、史上最多優勝記録となる「60勝」に挑むことになった。

 チームメートのトム・サイクス(Kawasaki Racing Team)も、前戦オランダ大会から調子を上げており、今大会はレース1で予選2番手からレイに続き2位。リバースグリッドにより8番手スタートとなったレース2でも、し烈な3位争いを制して今季初の両レース表彰台獲得を達成した。総合順位も4位から3位へとひとつ上げ、さらなる巻き返しに期待される。

 その他のKawasaki勢は、トプラク・ラズガットリオグル(Kawasaki Puccetti Racing)が11位&8位、スポット参戦のレオン・ハスラム(Kawasaki Puccetti Racing)がレース1で9位、レアンドロ・メルカード(Orelac Racing VerdNatura)が15位&10位、ロマン・ラモス(Team Kawasaki GoEleven)がレース2で12位、ヨニー・エルナンデス(Team Pedercini Racing)がレース2で13位と、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、アンソニー・ウエスト(EAB antwest Racing)が予選17番手から追い上げて6位。大久保光(kawasaki Puccetti Racing)が10位、ロブ・ハートグ(Team Hartog - Against Cancer)が11位、ニコラ・モレンティーノ(Renzi Corse)が15位でフィニッシュし、それぞれポイントを獲得した。

 また、今大会は開幕戦オーストラリア大会で負傷し欠場を続けていたケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)が、引退を表明して出場。予選で3番手につけるも、決勝はウォームアップを終えてピットに戻り、最後のレースを終えた。トルコ人として初の世界チャンピオンに輝いたソフォーグルは、現在33歳。Kawasakiでは、2012年、2015年、2016年と3度タイトルを獲得(通算5回)し、通算43勝(Kawasakiで26勝)、85回の表彰台(Kawasakiで 46回)、34回のポールポジション(Kawasakiで22回)を獲得するなど、「キング・ソフォーグル」と呼ばれている。この数年は怪我も多く、今年も開幕戦オーストラリア大会で転倒、負傷したことで引退を決意した。

  • #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス
  • #1 ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(1位)

 「スタートから前に出ることが今日の唯一のプランだった。今週末はペース良く走れていたから、自分のリズムをつかみ、ほかのライダーのレースに巻き込まれないようにすることがベストだと思っていた。5ラップ目までに後続との差を少し広げるられるようなプランを考えていたが、1秒以上のアドバンテージを築けたので、それからは自分の走りが出来るようになったと思う。後続との差が横ばいになってからは、リスクを最小限にするよう努めていた。今日は気温がかなり上昇し、フリー走行や予選の時とマシンの挙動が違っていた。そのため、レースを通してマシンの限界を理解し、完走を目指すことにした。長いレースに感じたけれど、いいリズムを掴めて走れたね」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(1位)

 「やり遂げたという気持ちだ。今シーズンで最もいいレースになったと思う。9番グリッドからの追い上げはとても難しかった。3列目アウト側からのスタート位置や、1周目の展開を考えすぎて、正直今日は勝てる自信があまりなかった。スタート直後の1コーナーでポジションを落してしまったが、徐々にパスすることができた。時間を無駄にすることなくポジションを上げられたので、チャズに追いついたときには彼の後ろで少しリラックスしながら、どこで彼をパスできるのか考えた。2、3回トライしたが、彼はまた抜き返してきた。最終的にシケインのヴァリアンテ・アルタでチャズをパスし、その後2周のクリーンラップを全力で走って差を広げることができた。そして、最多優勝回数の記録に並ぶことができて非常にうれしい。シーズンはまだ長いから、優勝回数をさらに増やせる自信はある」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(2位)

 「マシンのセットアップには満足していた。ペースもかなり良かったし、今日はすべてをまとめることができた。ジョナサンに比べたらわずかコンマ数秒遅れただけ。今日はほとんど前がクリアだったので、マシンの力を最大限引き出せた。フロントタイヤとリアタイヤからのフィードバックを感じながら集中して走った。いくつかのエリアではフロントがあまり安定しなかった。明日はいくつかの点を改善する必要がある。レース2の序盤でもう少しプッシュできるように、セットアップを少し変えたいと思う」

トム・サイクスのコメント:レース2(3位)

 「チャンピオンシップで3位になることができた。これはとてもポジティブなことだし、いい状態が戻ってきている。今日はフロントのフィーリングが難しかった。そのため、コーナーエントリーで思ったように走れず、コーナー出口ではリヤのトラクションに苦戦した。この影響でペースを保つのが難しかったけれど、プッシュし続けた。前のグループが見え始めてからは、徐々にその差を縮めることが出来た。そして、ファン・デル・マーク(ヤマハ)が大きなミスを犯し、メランドリ(ドゥカティ)と一緒にコースアウトしたことで、レースが楽になった。レース内容は決して良いとは言えないのだが、表彰台に上がることができて非常にうれしい」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 66 トム・サイクス Kawasaki
3 33 マルコ・メランドリ Ducati
4 7 チャズ・デービス Ducati
5 12 シャビ・フォレス Ducati
6 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
7 21 マイケル・ルーベン・リナルディ Ducati
8 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
9 91 レオン・ハスラム Kawasaki
10 22 アレックス・ローズ Yamaha
11 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
12 50 ユージン・ラバティ Aprilia
13 76 ロリス・バズ BMW
14 81 ジョルディ・トーレス MV Agusta
15 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki
16 45 ジェイク・ガニエ Honda
17 68 ヨニー・エルナンデス Kawasaki
18 37 オンドレイ・イェジェク Yamaha

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 7 チャズ・デービス Ducati
3 66 トム・サイクス Kawasaki
4 12 シャビ・フォレス Ducati
5 81 ジョルディ・トーレス MV Agusta
6 22 アレックス・ローズ Yamaha
7 21 マイケル・ルーベン・リナルディ Ducati
8 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
9 50 ユージン・ラバティ Aprilia
10 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki
11 76 ロリス・バズ BMW
12 40 ロマン・ラモス Kawasaki
13 68 ヨニー・エルナンデス Kawasaki
14 99 P・J・ヤコブセン Honda
15 37 オンドレイ・イェジェク Yamaha
16 91 レオン・ハスラム Kawasaki

2018年 スーパーバイク世界選手権 ポイントランキング

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