2018 Superbike World Championship

  • ■ 2018年 スーパーバイク世界選手権 第4戦 オランダ大会
  • ■ 開催日:2018年4月22日(日)
  • ■ サーキット名:TTサーキット・アッセン(4.542 km)

レイがレース1で今季3勝目!レース2で2位表彰台を獲得。
そしてサイクスはレース2で今季初優勝を達成!
カワサキレーシングチームが両レースを制覇する。

#1 ジョナサン・レイ & #66 トム・サイクス

 スペイン・アラゴン大会から2週連続開催となった第4戦オランダ大会は、ディフェンディングチャンピオンのジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team)が、予選2番手からレース1で優勝、リバースグリッドのため3列目から決勝に挑んだレース2でも素晴らしい追い上げを見せて2位でフィニッシュ。総合首位をキープするだけでなく、2位以下とのリードを広げた。

レポート

 今年はメーカー毎にエンジン回転数を規制するルールが実施され、他メーカーよりエンジン回転数の上限が低く抑えられたKawasaki勢は開幕戦から厳しい戦いを強いられている。しかし、レイはNinja ZX-10RRのポテンシャルを見事に引き出し、土曜日のレース1ではローズ(ヤマハ)、ファン・デル・マーク(ヤマハ)、デービス(ドゥカティ)とトップ争いを繰り広げるも終始レースをコントロール。第2戦タイ大会のレース1、第3戦アラゴン大会のレース1に続き、今季3勝目を挙げた。

 日曜日のレース2は、リバースグリッドのため3列目9番手スタート。エンジン回転数規制の影響もあり厳しい戦いを要求されるが、レイはディフェンディングチャンピオンに相応しい走りを披露し、ファンを唸らせた。オープニングラップで4番手へ浮上、4周目にファン・デル・マークを抜いて3番手、4周目にデービスをかわし2番手へとポジションを上げたが、トップグリッドから好スタートを切ったチームメイトのトム・サイクス(Kawasaki Racing Team)には届かず、2位でフィニッシュした。

 レイは4戦8レースを終えて3勝を含む7回の表彰台に立ち、4年連続タイトル獲得に向けて、また一歩前進した。今回の優勝でレイの優勝回数は「57」となり、カール・フォガティの持つ最多優勝記録の59勝まであと2勝に迫った。また、オランダ大会での通算勝利数も「11」とし、この記録もまたフォガティの持つ12勝まであと1勝へと迫った。

 サイクスは新たなレギュレーションの影響で、開幕戦から苦しい戦いを強いられていた。これまで以上にブレーキングが重要となり、コーナーの立ち上がりでもミスができなくなった事に加え、昨年までとは違うエンジンのフィーリングに戸惑っていたが、今大会でNinja ZX-10RRのパフォーマンスを引き出すことに成功。予選6番手から両レースで優勝争いに加わり、レース1は惜しくも表彰台を逃す4位だったが、トップグリッドから挑んだ「レース2」では好スタートから首位に立ち、今季初優勝を達成した。

 その他のKawasaki勢は、レアンドロ・メルカード(Orelac Racing VerdNatura)がレース1で8位、トプラク・ラズガットリオグル(Kawasaki Puccetti Racing)が10位&9位、ロマン・ラモス(Team GoEleven Kawasaki)が、レース1で11位と、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、ロブ・ハートグ(Team Hartog - Against Cancer)が7位、ウェイン・テッセルス(Chromeburner Wayne's Racingteam MtM)が13位で、それぞれポイントを獲得した。予選12番手から決勝に挑んだ大久保光(Kawasaki Puccetti Racing)は転倒して再スタートを切るもリタイヤ。怪我で欠場しているケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)の代役として出場のシェリダン・モライスも、転倒リタイヤに終わった。

  • #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス
  • #1 ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(1位)

 「とても面白いレースだったね!数回トップグループから抜け出そうと試みたが無理だった。でもトップの位置をキープして自分の強い部分を生かしたかった。最終ラップで後続との差がなかった時のために一度2番手へ下がって様子をうかがい、残り4周になってからペースを上げた。それでほかのライダーとのギャップを築くことができたよ。最終ラップは8コーナーで少しミスをしたが、すでにギャップができていたのでラッキーだったね。天候が安定した金曜日に2回レースのシミュレーションを行い、レース終盤でのタイヤ状態を予想できていたことも大きかった」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(2位)

 「9番手から追い上げるのにかなりタイヤライフと自分のエネルギーを消費した。前がクリアになったとき、ギャップが開いていることが分かった。また、振動も発生しマシンの挙動が少し不安定になったので、それからは自分のレースに徹した。今日は僕の日にはならないことを完全に受け入れた。僕は9番手からのスタートだったし、トムの方が強かった。昨日のトムのペースを考えたら、彼のようなライダーにポールポジションは与えてはいけない。それほどトムは強かったし、彼と彼のクルーたちを称賛したい。彼らは素晴らしい仕事をした。今大会の目標であった「2位と30ポイント差をつける」ことが達成できたし、いい状況でイモラに向かえる。そして、毎週マシンのフィーリングが良くなっていることも嬉しい」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(4位)

 「今日は少し後ろからのスタートで、4位がやっとだった。マシンのセットアップは良かったし、スピードもかなり良かった。序盤のラップタイムで少しミスしたのかもしれない。でもマシンは非常に安定しており、最後は優勝できるレベルのパフォーマンスだったが、チャズ(・デービス)を抜けずにレースが終わってしまった。彼の走りは、ほかのライダーと違った。アレックス(・ローズ)、マイケル(・ファン・デル・マーク)、そしてシャビ(・フォレス)(ドゥカティ)はパスできたが、チャズのラインは違うので抜けなかった。彼はブレーキングがうまくて、マシンの加速も良かった。そこで負けていたが、他の流れるような場所は僕の方が大きなアドバンテージがあった。明日のレース2はポールポジションスタートなので、そのアドバンテージをいかせるように頑張りたい」

トム・サイクスのコメント:レース2(1位)

 「今日のNinja ZX-10RRは強かった。いろいろな理由で昨日のレースは残念だったが、今日は何も言うことがないし、家族、友人、そして僕の最高のクルーにお礼を言いたい。ここ18か月くらい、楽な時期ではなかった。でも僕のクルーチーフであるマルセルは、ずっと僕を支えてくれた。マルセルはクルーチーフというだけでなく、素晴らしい友人でもある。この結果が、どれだけ僕たちが頑張ってきたか、どうやってここまできたかを思い出させてくれた。僕のスピードに疑いはないことを、21周にわたって証明できた。今日の勝利はとても嬉しいし、感動した一勝になったね」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
3 7 チャズ・デービス Ducati
4 66 トム・サイクス Kawasaki
5 12 シャビ・フォレス Ducati
6 33 マルコ・メランドリ Ducati
7 76 ロリス・バズ BMW
8 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki
9 81 ジョルディ・トーレス MV Agusta
10 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
11 40 ロマン・ラモス Kawasaki
12 22 アレックス・ローズ Yamaha
13 34 ダビデ・ジュリアーノ Aprilia
14 99 P・J・ヤコブセン Honda
15 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
16 68 ヨニー・エルナンデス Kawasaki
17 37 オンドレイ・イェジェク Yamaha

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 66 トム・サイクス Kawasaki
2 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
3 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
4 12 シャビ・フォレス Ducati
5 7 チャズ・デービス Ducati
6 81 ジョルディ・トーレス MV Agusta
7 33 マルコ・メランドリ Ducati
8 76 ロリス・バズ BMW
9 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
10 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
11 34 ダビデ・ジュリアーノ Aprilia
12 21 マイケル・ルーベン・リナルディ Ducati
13 99 P・J・ヤコブセン Honda
14 22 アレックス・ローズ Yamaha
15 37 オンドレイ・イェジェク Yamaha
16 68 ヨニー・エルナンデス Kawasaki

2018年 スーパーバイク世界選手権 ポイントランキング

Page Top