2018 Superbike World Championship

  • ■ 2018年 スーパーバイク世界選手権 第2戦 タイ大会
  • ■ 開催日:2018年3月25日(日)
  • ■ サーキット名:チャーン・インターナショナル・サーキット(4.554 km)

レース1でレイが今季初勝利!レース2は4位で総合首位に浮上。
サイクスはマシンに問題を抱え、6位&リタイヤでレースを終える。

#1 ジョナサン・レイ

 第2戦タイ大会は、過去3年3大会6レースで5勝を挙げているジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team)が、今季初ポールポジションからレース1で独走優勝を達成した。レース2では、昨年から実施されているリバースグリッドのため3列目スタートとなり、序盤の混戦からなかなか抜け出せず、さらにブレーキにも問題を抱えるも4位でフィニッシュした。

レポート

 今年から各メーカー毎にエンジン回転数の制限を設けるという、新たなレギュレーションが実施された。その影響をもっとも受けることになったKawasaki勢は、開幕戦から苦しい走りを強いられている。第2戦タイ大会の舞台であるチャーン・インターナショナル・サーキットも、長いストレートとタイトなコーナーが続くことで厳しい戦いが予想されたが、エンジンと車体のバランスの良さをフルに引き出したレイはポールポジションを獲得。レース1では、マシンのパフォーマンスをフルに引き出して勝利へと導いた。しかし、レース2は3列目からのスタートとなったことで、パッシングポイントをなかなか見いだせず、加えて混戦の中でブレーキに大きな負担がかかりペースもなかなか上げられなかった。そんな状態の中でもレイは終盤で追い上げをみせ、表彰台に立った3選手には届かなかったが4位を獲得した。

 レイは今大会で、開幕戦オーストラリア大会の5位&2位というリザルトの遅れを取り戻し、総合首位に浮上。4年連続チャンピオンに向けて、再スタートを切った。また、レース1の優勝で通算55勝目を挙げたレイは、最多優勝記録を持つカール・フォガティの59勝にあと「4」と迫った。

 チームメートのトム・サイクス(Kawasaki Racing Team)は、今大会厳しいレースを強いられた。予選では、ポールポジション獲得のレイに続いて2番手。Kawasaki Racing Team にとっては1-2グリッドという最高のグリッドから決勝に挑むことになり、1-2フィニッシュが期待された。

 そして、好スタートを切ったサイクスは、オープニングラップに首位に浮上し2周目までトップを走るが、その後ブレーキに問題を抱え、3周目にレイとキャミア(ホンダ)に抜かれ3番手へ。6周目にはシャビ(ドゥカティ)、8周目にはデービス(ドゥカティ)にかわされて5番手へ。終盤にはローズ(ヤマハ)にパスされて6位でフィニッシュした。

 その雪辱に挑んだレース2では、今度はフロントエンドに不安を抱え、転倒寸前の滑りを経験したことから、転倒回避のためにリタイヤすることを決断。昨年は、2レースとも表彰台に立ったサイクスだけに、フラストレーションのたまる結果に終わった。

 その他のKawasaki勢は、トプラク・ラズガットリオグル(Kawasaki Puccetti Racing)が15位&8位、ロマン・ラモス(Team GoEleven Kawasaki)が14位&13位、ヨニ―・エルナンデス(Team Pedercini Racing)がレース2で11位、レアンドロ・メルカード(Orelac Racing VerdNatura)がレース1で13位に入り、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、ワイルドカードで出場のティティポン・ワロコーン(CORE Kawasaki Thailand Racing Team)が5位、アンソニー・ウエスト(EAB antwest Racing)が6位でフィニッシュした。2年ぶり6回目のタイトルを狙うケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)は、開幕戦オーストラリア大会の怪我のために欠場。代役で出場のアズラン・シャー・カマルザマン(Kawasaki Puccetti Racing)が16位、予選9番手から6位争いのグループに加わった大久保光(Kawasaki Puccetti Racing)は、最終ラップの最終コーナーで転倒、再スタートを切るも19位だった。

  • #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス
  • #1 ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(1位)

 「開幕戦のフィリップアイランドは、体調を崩し怪我もしていたから、レースをすること自体が厳しかった。だから今日は勝つことができてうれしかったし、安心もした。今日はどの位のライダーが速く走れるのかを知るために序盤は集団の中にいる戦略だったが、トムが少し苦戦しているのがわかったので計画を中断。自分がリードし自分のリズムで走ることにした。とても暑かったし、前に誰もいないので何も参考にできなかったから、トップで走り続けるのは非常に難しかった。でも、ラップタイムはとても安定していたし、ギャップを維持するにはそれで十分だった。3コーナーで大きなミスをしてしまい、アドバンテージがかなり小さくなってしまったが、集中して走り切ることができた。」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(4位)

 「今日の問題は昨日のトムと同じようなものだったと思う。でも、難しいレースになったフィリップアイランドの次に、今回は1位と4位を獲得することが出来た。チャンピオンシップをリードしてここを去ることができるのは悪い結果ではない。フラストレーションはたまったが、少なくともマシンは良かった。ここはブレーキングが一番きついサーキットだから、それを考えればうれしい結果だった。みんな本当にプッシュしていたし、何度も接触した。今日も優勝争いができると思っていたが、仕方がない。レースとはこういうものだからね」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(6位)

 「5、6周走ったらブレーキ・システムに問題が出て、調整もできなくなってしまった。思ったようにマシンを止めることができず、コーナーをうまく走ることができなくなった。ここはコーナーも多くそれからが大変だった。レースウィークを通して力強い走りが出来ていたのに決勝でこうした問題が出てしまい、結果を出せなくて残念だった。明日はこの問題が出ないことを願っている。そうすればかなり強い走りが出来ると思う」

トム・サイクスのコメント:レース2(リタイヤ)

 「今大会はフリープラクティスから、フィリップアイランドの時のようにいい形になっていると感じていた。スーパーポールのあとにはレースに向けて準備も整っていた。その時点では優勝争いができるポテンシャルがあったと思う。でも決勝は本当に災難続きだった。僕のせいではない。頑張って次のモーターランド・アラゴンへ向けて進んでいきたい」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 12 シャビ・フォレス Ducati
3 7 チャズ・デービス Ducati
4 2 レオン・キャミア Honda
5 22 アレックス・ローズ Yamaha
6 66 トム・サイクス Kawasaki
7 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
8 33 マルコ・メランドリ Ducati
9 50 ユージン・ラバティ Aprilia
10 81 ジョルディ・トーレス MV Agusta
11 76 ロリス・バズ BMW
12 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
13 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki
14 40 ロマン・ラモス Kawasaki
15 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
16 68 ヨニー・エルナンデス Kawasaki
17 99 P・J・ジェイコブセン Honda
18 45 ジェイク・ガニエ Honda

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 7 チャズ・デービス Ducati
2 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
3 22 アレックス・ローズ Yamaha
4 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
5 12 シャビ・フォレス Ducati
6 2 レオン・キャミア Honda
7 33 マルコ・メランドリ Ducati
8 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
9 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
10 99 P・J・ジェイコブセン Honda
11 68 ヨニー・エルナンデス Kawasaki
12 76 ロリス・バズ BMW
13 40 ロマン・ラモス Kawasaki
14 45 ジェイク・ガニエ Honda

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