2018 Superbike World Championship

  • ■ 2018年 スーパーバイク世界選手権 第12戦 アルゼンチン大会
  • ■ 開催日:2018年10月14日(日)
  • ■ サーキット名:エル・ビリクム (4.276 km)

レイが5戦連続でダブルウインを達成!サイクスはレース1で6位、レース2で5位フィニッシュ。
前大会でのライダータイトルに加え、Kawasakiが4年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得!

#1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

 初開催となった第12戦アルゼンチン大会が、完成したばかりのサン・ホワン・ビリクム・サーキットで行われた。首都ブエノスアイレスから約1,100km、アンデス山脈の麓に位置するこのサーキットは、全長4.276 km。左回りで、コーナー数は右が7、左が10。ロングストレートを持ち、さらにアップダウンの多い変化に富んだレイアウトは、選手たちからの評価も高かった。

レポート

 新しくできたサーキットのため、初日から決勝に向けて路面コンディションが刻々と変わり、選手たちにとっては難しい3日間となった。しかし、前戦フランス大会で4連覇を決めたジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team )が、フリー走行、予選、そして決勝と素晴らしい走りをみせ、5戦連続今季6回目のダブルウインを達成した。

 レイは、予選こそメランドリ(ドゥカティ)にポールポジションを譲り2番手だったが、レース1では、Ninja ZX-10RRのパフォーマンスを存分に引き出し、2位のメランドリに約9秒の大差をつける快勝。この勝利で、Kawasakiが4年連続のマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

 レース2では、昨年から採用されているリバースグリッドのルールにより、レイは3列目9番手からのスタート。オープニングラップは5番手、2周目には6番手とするも、その後は着実にポジションを上げ、9周目にトップへ浮上。最終的には、2位のフォレ(ドゥカティ)に約3秒のリードを築いての優勝だった。

 この優勝でレイは10連勝を達成。コーリン・エドワーズ(2002年)とニール・ホジソン(2003年)が持つ9連勝という記録を更新し、新たな記録を打ち立てた。また、史上最多優勝記録も「70」へと伸ばし、そのうちKawasakiで55勝を達成した。これはカール・フォガティ(ドゥカティ)が持つ、同一メーカーでの最多優勝記録に並ぶもので、次戦カタール大会で記録更新に挑む。

 チームメートのトム・サイクス(Kawasaki Racing Team )は、予選4番手からレース1で6位、レース2で5位。今大会は表彰台に登れなかったが、Kawasaki のマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献した。

 今大会は、トプラク・ラズガットリオグル(Kawasaki Puccetti Racing)がレース1で3位に入り、今季2度目の表彰台を獲得。レース2はフロントタイヤの消耗で7位フィニッシュに終わるも、今大会も大きな成長を感じさせるレースだった。

 Kawasaki Racing Teamのグイム・ロダ・チームマネージャーは、「今年のマニュファクチャラーズタイトルには大きな意味がある。テクニカルルールが難しくなる中で、Ninja ZX-10RRに戦闘力を持たせるのは挑戦の連続だった。トムもジョナサンも、そしてトプラクも素晴らしいレベルで仕事をしている。レース1の2つの表彰台は、マシンのパッケージが良く、戦闘力があることを証明した。すべてのサプライヤーと、毎日私たちの努力をサポートしてくれる川崎重工のスタッフに感謝したい」とコメントした。

 その他のKawasaki勢は、ロマン・ラモス(Team Go Eleven Kawasaki)が12位&13位、レアンドロ・メルカード(Orelac Racing VerdNatura)がレース2で12位、ガブリエーレ・ルイウ(Team Pedrcini Racing)が両レースで14位に入り、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、予選16番手から決勝に挑んだ大久保光(Kawasaki Puccetti Racing)が8位、チームメートのエクトール・バルベラ(Kawasaki Puccetti Racing)が9位、クリスチャン・シュタンゲ(Team GoEleven Kawasaki)が14位で、それぞれポイントを獲得した。

  • #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス
  • #1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

ジョナサン・レイのコメント:レース1(1位)

 「今日はマニュファクチャラーズタイトルを、優勝で決めることができて良かった。ビリクムサーキット、そしてアルゼンチンで勝てたのも初めてだったのでとても嬉しい。このサーキットはテクニカルで、すべての要素が入っている。みんなが初めてのコースだから、最も早く攻略し、短い時間でベストのセットアップにしたチームがうまくいく。今日は横風が非常に強く、かなり影響を受けた。途中雨が少しだけ降ったが、雨は降っていないと自分に言い聞かせて走った。施設も、新しいサーキットも観客も最高だった」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(1位)

 「新しいサーキットはいつも特別な気分だ。みんながゼロからスタートし、結果を出すチャンスがある。暑いコンディションでは、速く走りながらもタイヤをキープすることが鍵を握る。そして、新しいコースは走り込みされておらず、路面も汚れているから、前のライダーをパスするためにラインを外すことがあまりできない。今回、みんながほぼ同じラインを使っていたので、パッシングするコーナーは限られていた。しかし、自分のリズムをつかんだ後はラップタイムを縮めていき、一人ずつパスしていった。前を走るのがフォレだけになったときは、いいペースで彼を追い上げることが出来た。実を言うと、昨夜ウィルスのようなものにかかり体調を崩していたので、非常に難しいレースだった。夜中の1時から今朝の5時まで具合が悪くてどうしようかと思っていたけど、レースが午後の4時でよかった。なぜなら今日はほとんどキャビンで寝てエネルギーを温存していたからね」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(6位)

 「レース終盤は1分40秒台のタイムで安定していた。序盤は5周目くらいまでベストな力を発揮できなかった。マシンの感触はそれほど悪くなかったのだが、ここは切り返しが多く、 その際にあまり接地感を感じることができず慎重になった。それでも、レース終盤では、前のライダーたちよりもタイヤの状態は良さそうだった。レース中盤で2つポジションを落としたが、終盤では再び差を縮められた。今日はKawasakiのマニュファクチャラーズタイトルが決まった。おめでとうと言いたい」

トム・サイクスのコメント:レース2(5位)

 「前回のマニクールもそうだったが、ここでも同じような展開となった。マシンには素晴らしいスピードがあるのだが、それを発揮できなかった。スタートはギヤチェンジがうまくいかず苦戦した。コース上の汚い部分に入ってしまい、9番手まで落ちてしまったが、その後リカバリーした。レース2へ向けてタイヤを変え、そのフィーリングに慣れるまで少し時間がかかったが、終盤のラップタイムはとてもよかった。暑いコンディションで最初は苦戦したけれど、あとは大丈夫だった。レース序盤だけコーナーでスピードに乗れなかった。正直、表彰台に上がれなくて残念だ。ポジティブな面は、走りが安定していたこととレース終盤で速く走れたことだ」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 33 マルコ・メランドリ Ducati
3 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
4 12 シャビ・フォレス Ducati
5 50 ユージン・ラバティ Aprilia
6 66 トム・サイクス Kawasaki
7 22 アレックス・ローズ Yamaha
8 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
9 76 ロリス・バズ BMW
10 2 レオン・キャミア Honda
11 51 フロリアン・マリノ Honda
12 40 ロマン・ラモス Kawasaki
13 77 マクシミリアン・シャイブ MV Agusta
14 16 ガブリエーレ・ルイウ Kawasaki

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 12 シャビ・フォレス Ducati
3 33 マルコ・メランドリ Ducati
4 7 チャズ・デービス Ducati
5 66 トム・サイクス Kawasaki
6 22 アレックス・ローズ Yamaha
7 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
8 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
9 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
10 45 ジェイク・ガニエ Honda
11 76 ロリス・バズ BMW
12 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki
13 40 ロマン・ラモス Kawasaki
14 16 ガブリエーレ・ルイウ Kawasaki

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