2018 Superbike World Championship

  • ■ 2018年 スーパーバイク世界選手権 第11戦 フランス大会
  • ■ 開催日:2018年9月30日(日)
  • ■ サーキット名:マニクール・サーキット(4.411 km)

レイがレース1で勝利し、4年連続チャンピオンを獲得!レース2もトップでチェッカーを受け、今季5回目のダブルウインを達成。
サイクスはレース1で2位表彰台に登壇。レース2は4位フィニッシュ。

#1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

 第11戦フランス大会が、9月28日(金)~9月30日(日)の3日間、フランスのマニクール・サーキットで開催された。マニクールはパリから約250km南に位置し、2003年の選手権初開催以来、今年で16回目を迎える。そして、タイトルに王手をかけ今大会を迎えたジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team)は、他を寄せ付けない走りで自身が持つ連続チャンピオン記録を更新。選手権4連覇を達成した。

レポート

 タイトルを目前にし、大きなプレッシャーが押し寄せる中でフランス大会を迎えることになったレイだが、Ninja ZX-10RRのパフォーマンスを存分に引き出し、ライバルを圧倒。レース1では、予選2番手から2周目に首位に浮上すると独走で今季13勝目を挙げ、チャンピオンを決めた。翌日のレース2では、リバースグリッドのルールにより9番手からスタートしたが、レース中盤に首位に立つと後続を引き離し今季14勝目。4戦連続今季5回目のダブルウインを達成して、タイトル獲得に華を添えた。

 今年はレース結果に応じてエンジン回転数の上限を規制する新レギュレーションが実施され、Kawasaki Racing Teamにとっては厳しいシーズンのスタートとなった。シーズン序盤はこのレギュレーションのためにやや苦戦したが、Kawasaki Racing Teamはセッティング変更を施し、Ninja ZX-10RRのパフォーマンス向上に成功。そして、マシンにあわせてライディングスタイルを変えるなどの努力を惜しまなかったレイによって、後半戦に入るとライバルを圧倒。見事タイトルを獲得した。

 4度目のタイトル獲得は、カール・フォガティの持つ史上最多記録に並び、4年連続は史上初。さらに、史上最多優勝記録を更新中のレイは、今大会のダブルウインで通算勝利数を「68」に伸ばした。

 昨年もフランス大会でタイトル獲得を果たしたが、今年もフランス大会でのタイトル獲得。4連覇という偉業達成にライバルたちはもちろんのこと、世界中のレースファンから賞賛の言葉が送られた。

 チームメートのトム・サイクスは、今季5回目のポールポジションから、レース1で2位表彰台を獲得。今季3回目のkawasaki Racing Team 1-2フィニッシュを果たした。レース2では、リバースグリッドで8番手からスタートし4位でフィニッシュした。

 11戦を終えて、総合4位のサイクスは総合2位のデービス(ドゥカティ)と62点差、総合3位のファン・デル・マーク(ヤマハ)と36点差。残り2戦、アルゼンチン大会、カタール大会で総合2位を目指す。

 その他のKawasaki勢は、トプラク・ラズガットリオグル(Kawasaki Puccetti Racing)が8位&12位、レアンドロ・メルカード(Orelac Racing VerdNatura)が14位&15位、ロマン・ラモス(Team GoEleven Kawasaki)がレース1で15位に入り、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、予選7番手から決勝レースに挑んだ大久保光(Kawasaki Puccetti Racing)が9位、チームメートで選手権参戦2戦目となるエクトール・バルベラ(Kawasaki Puccetti Racing)が、予選15位から決勝10位で、それぞれポイントを獲得した。

 また、昨年から新設されたカテゴリーのワールドスーパースポーツ300で、Ninja 400を駆る21歳の女性ライダー、アナ・カラスコ(Kawasaki DS Junior Team)がチャンピオンに輝いた。今シーズンは全8戦、カラスコはこれまでにポールポジション2回、優勝2回を挙げ、タイトルに王手をかけて最終戦となる今大会を迎えた。決勝レースは、1位から16位までが約3秒差という大激戦だったが、カラスコはプレッシャーに負けることなく13位でフィニッシュ。わずか1点差でタイトルを獲得した。

  • #1 ジョナサン・レイ
  • #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス
  • #2 アナ・カラスコ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(1位)

 「4回もチャンピオンを獲得して、本当に最高の気分だ。2度、そして3度と連続してチャンピオンシップを制したときも、自分の成し遂げたことについて言葉を見つけるのが難しかった。Ninja ZX-10RRに乗って、最高の人たちに囲まれて、まるで波に乗っている気分だ。このようなポジションに自分が立つことをずっと夢見てきた。でも、現実になるとは思ったことがなかった。チームマネージャーのグイムが、表彰台でチームトロフィーを僕の父に受け取らせてくれた。父が表彰台に上がってきた時はとてもうれしかった。北アイルランドで育ち、両親とモトクロスのレースをしながら転々と旅したことを思い出したからだ。その後、ロードレースで初めてプロとして走り、両親はいつも見守ってくれた。非常に感謝している。また、クルーチーフのペレとチームは僕に今週末、素晴らしいマシンを用意してくれた。そして、ライダーパフォーマンスアナリストのファビアンが、自分は何ができるかを分析してくれた。チームはレース終盤のコンディションに向けて、タイヤが消耗した時にマシンのベストな力を引き出せるようにしてくれた。マシンの感触は良く、最終ラップですべてをつかみ取ることができた。」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(1位)

 「最高の週末になった。レース1のタイトル獲得でプレッシャーがなくなり、さらにアグレッシブな走りができるようになった。1周目で3番手につくことができたが、前にいたファン・デル・マークはブロックラインをとり続けていたので、彼をパスするのはかなり難しかったが、パスした後はチャズ(・デービス)に追いつくことができた。しかし、彼をパスするのも非常に難しかった。今日はチームが完璧なマシンを用意してくれた。ファイナルギアも良くなり、特にストレートで完璧だった。チャズに対してアタックすることができたし、近付くことができた。二度彼をパスしようとしたけれどうまくいかず、抜き返された。そこで、戦略を少し変えて、丘のコーナーでパスすることにした。マシンの旋回性は良かった。彼は8コーナーで苦戦しているようだった。そこで自分のリズムをつかんだ。最後までとてもいい気分だった」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(2位)

 「悪くない日だったけれど、レース中、少し苦戦したので残念だった。いいリズムをつかんだけれど、プッシュしようとしたとき、何度かフロントを失った。チームと話して原因が分かったから、少しセットアップをよくできると思う。明日が楽しみだし、モチベーションも上がっている。3列目からスタートしなければならないので、もう少しアグレッシブな走りができるかどうかにかかっている。今日はジョナサン・レイの日だった。彼には最高の、完璧な4年間となった。彼は一生懸命プッシュして、とてもいい仕事をした。彼や彼の家族、そして彼のスタッフにおめでとうと言いたい。明日は自分が優勝を目指して頑張らなければならない」

トム・サイクスのコメント:レース2(4位)

 「全体的に悪くなかったし、安定していたけれど、これまでのレースとほとんど同じだった。レースタイヤでの序盤のラップタイムがあまり良くなかった。2種類のリヤタイヤを両方試したりして、ようやくマシンのセットアップが上向きになったが、いい点もそうでない点もあった。レース2ではかなり快適に走ることができたが、コーナリングで少し足りないものがあった。昨日はコーナリングの感触は良かったけれど、エッジのグリップが少し足りなかった。3列目からのスタートで、渋滞は抜けたが、今回のレースは昨日より接戦で、ジョナサンと僕との間にふたりのライダーがいた。前のライダーとの差を縮めて、終盤で何度かパスをしたけれど、やっぱり序盤のスピードが足りなかった」

  • #66 トム・サイクス

アナ・カラスコのコメント:SS300 チャンピオン獲得

 「タイトルを獲得できて信じられない気分です。ここまでくるために一生懸命頑張ってきました。ゴール直後は自分がタイトルを獲得できたかどうかわかりませんでした。モニターを見ようとしましたが、見えませんでした。ピットに戻る途中の5コーナーで観客が教えてくれて、ようやく気付きました。デビット・サロムをはじめ、Kawasaki DS Junior Teamのメンバーにはとにかく感謝の気持ちしかありません。これは彼らのためのタイトルです。私のためにいろいろ頑張ってくれた家族にも感謝したいと思います。目標を達成できたので今は嬉しいです。しかし、ロードレース世界選手権史上初の女性チャンピオンになったことには、まだ実感がありません。数日たてばもっと実感がわいてくると思います」

  • #2 アナ・カラスコ

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 66 トム・サイクス Kawasaki
3 12 シャビ・フォレス Ducati
4 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
5 7 チャズ・デービス Ducati
6 33 マルコ・メランドリ Ducati
7 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
8 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
9 50 ユージン・ラバティ Aprilia
10 76 ロリス・バズ BMW
11 2 レオン・キャミア Honda
12 81 ジョルディ・トーレス MV Agusta
13 45 ジェイク・ガニエ Honda
14 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki
15 40 ロマン・ラモス Kawasaki
16 99 P・J・ジェイコブセン Honda
17 11 ジェレミー・グラルノーニ Kawasaki
18 22 アレックス・ローズ Yamaha

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 7 チャズ・デービス Ducati
3 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
4 66 トム・サイクス Kawasaki
5 33 マルコ・メランドリ Ducati
6 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
7 22 アレックス・ローズ Yamaha
8 12 シャビ・フォレス Ducati
9 2 レオン・キャミア Honda
10 76 ロリス・バズ BMW
11 50 ユージン・ラバティ Aprilia
12 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
13 21 マイケル・ルーベン・リナルディ Ducati
14 81 ジョルディ・トーレス MV Agusta
15 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki
16 45 ジェイク・ガニエ Honda
17 99 P・J・ジェイコブセン Honda
18 40 ロマン・ラモス Kawasaki
18 11 ジェレミー・グラルノーニ Kawasaki

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