2018 Superbike World Championship

  • ■ 2018年 スーパーバイク世界選手権 第1戦 オーストラリア大会
  • ■ 開催日:2018年2月25日(日)
  • ■ サーキット名:フィリップアイランド・サーキット(4.445 km)

ディフェンディングチャンピオンのレイが5位&2位。サイクスは2位&4位。
難しいコンディションとなった開幕戦で、両ライダーとも着実に表彰台を獲得。

#66 トム・サイクス

 2018年シーズンの開幕戦となるオーストラリア大会が、2月23日から25日までの3日間、メルボルン近郊のフィリップアイランドで行われた。昨年、スーパーバイク世界選手権で史上初の3連覇を達成し、さらに4連覇を狙うジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team)は、過去3年、フィリップアイランドで圧倒的な強さを見せてきた。しかし、今年はタイヤに問題が発生したことで、思うような結果を残せなかった。

レポート

 土曜日のレース1では、タイヤの耐久性に問題を抱えた選手が多く、不安の声が上がったことから、レース2はタイヤ交換を義務づける"フラッグ・トゥ・フラッグ"という異例のレースとして行われた。そういう状況の中でレイは、レース1で優勝争いに加わったが、終盤ペースを落として5位。"フラッグ・トゥ・フラッグ"となったレース2は、ラストラップまでメランドリ(ドゥカティ)と白熱したバトルを繰り広げるも、わずか0.021秒という僅差で2位に終わった。

 2015年の大会で1位&2位。2016年&2017年にダブルウィンを達成しているレイ。今年もダブルウインが期待されたが、タイヤに厳しいフィリップアイランドのサーキットで、今年は思うようなパフォーマンスを発揮することが出来なかった。しかし、史上初の4連覇に向け着実に走り切って5位&2位でフィニッシュ。チームメートで2位&4位のトム・サイクス(Kawasaki Racing Team)に2点差、そして今大会両レースを制したメランドリに19点差をつけられたが、レース1で完走16台、レース2で完走15台という厳しい大会でリタイヤという最悪の事態を回避。満足のいく結果ではないが、まずまずのシーズンスタートとなった。

 タイヤに問題を抱えたのはチームメートのサイクスも同じだったが、タイヤマネージメントに集中し、2位&4位という結果で開幕戦を終えた。予選ではポールポジションを獲得し、レース1では優勝を逃すも終盤までトップを走った。レース2ではマイナートラブルもあり4位に終わったが、2013年以来5年ぶりのタイトル獲得に向けて、着実に一歩を踏み出した。

 4年連続でライダー、マニュファクチャラーズタイトルの完全制覇を狙うKawasaki Racing Team は、1月下旬にスペインのヘレスでテストを開始。その後、ポルトガルのアルガルベで2度目のテストを行った。この2回のテストで2018年シーズンを戦うマシンのシェイクダウンを行い、両選手ともに快調な走りを見せた。今年は2017年に発表された新型Ninja ZX-10RRを踏襲する熟成モデルとなるが、エンジン回転数の制限といった新たなレギュレーションに対応しながらも各所にファインチューニングを行い、一段と高いパフォーマンスを発揮する。開幕戦では両選手ともに優勝を逃したが、第2戦タイからの巻き返しに期待される。

 その他のKawasaki勢は、レアンドロ・メルカード(Orelac Racing VerdNatura)が10位&12位、トプラク・ラズガットリオグル(Kawasaki Puccetti Racing)が13位&10位、ロマン・ラモス(Team GoEleven Kawasaki)が14位&11位に入り、それぞれポイントを獲得した。

 また併催のスーパースポーツ世界選手権は、2年ぶり6回目のタイトルを狙うケナン・ソフォーグル(kawasaki Puccetti Racing)が13位、大久保光(kawasaki Puccetti Racing)が14位、ワイルドカードで出場のトム・トパリス(Cube Racing)が15位で、それぞれポイントを獲得した。

 今大会は18周のレースでスタートが切られたが、3周を終えて多重クラッシュが発生して赤旗中断となり、9周のレースで再開された。土曜日のフリー走行で転倒を喫していたソフォーグルは、序盤はトップグループに加わるも次第にペースを落とし13位。大久保は赤旗中断前の2コーナーで他車と接触し転倒。再スタートまでに完全なマシン修復が行えず苦しい走りを強いられたが14位でチェッカーを受けた。

  • #66 トム・サイクス #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス
  • #1 ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(5位)

 「16周目くらいからリヤタイヤにブリスターが発生した。その時点までマシンの感触がとてもよかったので残念だ。タイヤも自分もしっかり仕事ができなかった。事前テストの転倒で体調は100%ではなかったこともあり、二重の厳しさだった。決勝を迎えても何かいい方法はないかと模索し、いい感触を得るために何度もマシンを調整している。でもまだ解決できていない。去年のイギリス大会の時のように、転倒するかもしれないと思うほどの振動があった。ピットに入ろうかとも考えたが、レースを完走して、ポイントを獲得することができた」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(2位)

 「勝つためには最終コーナーをトップで抜けることが唯一のチャンスだった。レース中にストレートで何度もパスされていたからね。最終ラップは、最高のラップにまとめたかったのだが、レースウィークを通して、4速の走りに苦戦していた。 コーナーが長すぎて、出口でもうまくトラクションを掛けられなかった。今日はピットアウトの時も少し失敗してしまった。リミッターを外し2速にすることをすっかり忘れ、ファン・デル・マーク(ヤマハ)とフォレ(ドゥカティ)にパスされてしまった。ポジションを落してしまったことで、やることも増えてしまった。終わったことは忘れてさっさと気持ちを切り替えたい。タイで新たにスタートを切るのが楽しみだ」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(2位)

 「スタートからフィニッシュまで笑顔だった。Ninja ZX-10RRでいいスタートを切ることができたし、レースパッケージにもとても満足している。テストでは本番に向けての宿題をこなし、フリープラクティスでは2つのセッションで1セットのタイヤを使い効率よく走れた。今日は風が強く、昨日のプラクティスの時のようないいコーナリングができなかった。そのため残り5周でリヤタイヤが消耗してしまい、3コーナーや最終コーナーでフロントが苦しくなってしまった。明日はまた違うレースになると思うが、自信はある」

トム・サイクスのコメント:レース2(4位)

 「この週末はとてもうまくいったと思うし、レース2はポテンシャル的に自分のレースだと強く感じていたので残念だった。マシンはとてもいい感触だったが、残念ながら残り3周でマイナートラブルが発生し、いくつかのセクターでパワーが落ちてしまった。それ以外はとても良かった。レースを完走できたし、チャンピオンシップポイントを獲得することができた。風の強いフィリップアイランドでこの結果はとてもポジティブだと思う。Ninja ZX-10RRの感触は良かったし、シーズンを通して更にレベルアップしていくのではないかと楽しみにしている」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 33 マルコ・メランドリ Ducati
2 66 トム・サイクス Kawasaki
3 7 チャズ・デービス Ducati
4 12 シャビ・フォレス Ducati
5 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
6 22 アレックス・ローズ Yamaha
7 2 レオン・キャミア Honda
8 50 ユージン・ラバティ Aprilia
9 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
10 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki
11 76 ロリス・バズ BMW
12 45 ジェイク・ガニエ Honda
13 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
14 40 ロマン・ラモス Kawasaki
15 37 オンドレイ・イェジェク Yamaha
16 99 P・J・ジェイコブセン Honda

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 33 マルコ・メランドリ Ducati
2 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
3 12 シャビ・フォレス Ducati
4 66 トム・サイクス Kawasaki
5 22 アレックス・ローズ Yamaha
6 2 レオン・キャミア Honda
7 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
8 81 ジョルディ・トーレス MV Agusta
9 76 ロリス・バズ BMW
10 54 トプラク・ラズガットリオグル Kawasaki
11 40 ロマン・ラモス Kawasaki
12 36 レアンドロ・メルカード Kawasaki
13 45 ジェイク・ガニエ Honda
14 99 P・J・ジェイコブセン Honda
15 50 ユージン・ラバティ Aprilia

2018年 スーパーバイク世界選手権 ポイントランキング

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