2017 Superbike World Championship

  • ■ 2017年 スーパーバイク世界選手権 第9戦 ドイツ大会
  • ■ 開催日:2017年8月20日(日)
  • ■ サーキット名:ユーロスピードウェイ・ラウジッツ(4.265km)

レイが両レースともに2位で総合首位をキープ、サイクスも3位&4位で総合2位を堅持。

#1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

 前戦アメリカ大会から約1ヶ月のサマーブレイクを経て、スーパーバイク世界選手権第9戦ドイツ大会が8月18日から20日までの3日間、ドレスデン近郊のユーロスピードウェイ・ラウジッツ(ラウジッツリンク)で開催された。

レポート

 ラウジッツリンクは1周4.265km、オーバルコースとインフィールドのテクニカルコースを組み合わせた独特なレイアウトで、パッシングポイントの少ない難コース。昨年の大会では、ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team )が第2レースで優勝、トム・サイクス(Kawasaki Racing Team )が第1レースで2位に入り、それぞれ表彰台に立ったが、シーズンを通して見れば苦戦した大会だった。

 今年は予選でサイクスがポールポジション、そしてレイが2番手とKawasaki Racing Team が1-2グリッドを獲得。昨年のデータと7月下旬のテストの成果を、しっかりと予選結果につなげた。

 しかし決勝では、ともにチャンピオン争いを繰り広げているデービス(ドゥカティ)との厳しい戦いを強いられ、総合首位のレイは、両レースともにデービスの後塵を拝する悔しい結果となった。

 土曜日に行われたレース1、レイはオープニングラップでチームメートのサイクス、デービスに続き3番手を走行。3周目にサイクスを抜くと、2周目にトップに立ったデービスをレース終盤まで0.5秒前後の差で追撃したが、デービスには届かず2位でフィニッシュした。

 日曜日のレース2では、リバースグリッドのためレイは3列目8番手からスタート。5周目にトップへ浮上するが、今大会ハイレベルな走りをみせるデービスに11周目に抜かれ、それからはレース1同様激しく追撃する戦いとなった。しかし、ここでもわずかに届かず、最終的にレイは2位をキープする走りに切り替え、2レース連続の2位で今大会を終えた。

 優勝は果たせなかったレイだが、チャンピオンシップで2位以下に大きなリードを築いていることから、リスクを負わない走りで着実にポイントをゲット。残り4戦を残し、チームメートで総合2位のサイクスに70点差、今大会ダブルウィンのデービスには10点詰められたが、それでも105点の大量リードをキープして今大会を終えた。

 レイは、今大会出場210レース目を迎え105回目の表彰台を獲得。イギリス人ライダーの最多表彰台記録を持つカール・フォガティの109回(歴代3位)に、あと「4」と迫った。 ちなみに、通算表彰台獲得数の歴代2位は芳賀紀行(116回)、歴代1位はトロイ・コーサー(130回)である。

 チームメートのサイクスは、第6戦イギリス大会で今季初のポールポジションを獲得以来、イタリア・リミニ大会、アメリカ大会に続き、4戦連続でポールポジションを獲得。決勝でもレース1で2位、レース2で4位と健闘した。

 レース1では、サイクスはチームメートのレイ、そしてデービスとトップグループを形成して3位フィニッシュ。レース2は、リバースグリッドとなる3列目7番手からスタート。オープニングラップに他車と接触して7番手と出遅れたことが影響し、レイとデービス、そしてメランドリ(ドゥカティ)にリードを許したが、昨年の大会に比べて大きく前進。これからの戦いに手応えを感じるレースだった。

 その他のKawasaki勢は、ロマン・ラモス(Team Kawasaki Go Eleven)が両レースで14位、ランディ・クルメナハ(Kawasaki Puccetti Racing)がレース1で12位と、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、予選5番手からトップグループに加わったケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)が2位でフィニッシュ、今大会3位に終わった総合首位のマヒアス(ヤマハ)との差を1ポイントとした。今大会は19周のレースがラスト2周で起きた転倒事故のために赤旗中断となり、レースは16周で成立。赤旗中断になった時点でトップに立っていたソフォーグルにとっては惜しい結果となったが、逆転チャンピオンに向けてまた一歩前進した。

  • #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス
  • #66 トム・サイクス #1 ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(2位)

 「レース序盤と中盤はチャズ(・デービス)と同じペースで走ることが出来た。しかし、彼を抜けるだけのペースはなく、ついていって様子を見るしかなかった。とにかく、できる限りチャズの後ろに留まろうと頑張った。次第に後ろとの差も開いてきて二人の戦いになったのだが、その頃からリアタイヤの右側がおかしくなり始めていた。まるで氷の上を走っているようで、転ばないように走り続けるのがやっとだった。それからチャズに差を広げられて、勝利は遠のいていった。それからは全ての力を安定したリズムで走ることと、タイヤをセーブすることに全力を注いだ。最終的に2位でフィニッシュしたが、今日のタイヤチョイスが良かったのかどうかは、データを見るまで分からない。とにかく、コンディションが難しくてタフな週末になっている。コンディションが難しくなったのは、金曜日に雨が降ったせいかも知れない。でも去年のレースや夏休み中に行ったここでのテストに比べたらそれほど悪くはないし、これからも雨が降らないことを願うばかりだ」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(2位)

 「今日もチャズは本当に安定していたし、素晴らしい走りだった。序盤、グリップがとても良くて、今日はいい戦いができるんじゃないかと思った。しかし、コーナーの進入でうまくタイヤが機能しなくなり、バイクの挙動もとても荒っぽくなってしまった。いつもと違い、自分でマシンを振り回すようなライディングをしなければならなかったし、ここのトラックはバンピーなので、体力的に厳しい走りを要求された。後ろにはマルコがいたし、差はほとんどなかった。タイヤのグリップを失い始めてからトップをキープすることはできなかったが、最後まで全力を尽くした。最終的に今日も2位になれたし、このリザルトに満足している。バイクは決して完璧に働いてくれたわけではないが、セットアップの変更でビッグステップを刻めた。だから自分もチームも本当に良いレースだった。優勝は出来なかったが、この2日間で40ポイントを獲得した。このことには、とても満足している」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(3位)

 「スタートはとても良かったし、ラップタイムも悪くなかった。でも前を走る二人のペースが速くて、徐々に引き離されてしまった。今日はソフトタイヤを選択したが、そのタイヤチョイスが良かったのかどうかはわからない。ただ、今日はコーナーで上手く走れなかったし、明日に向けてタイヤ選択をもう一度考えなくてはいけない。そして、今日もっとも残念だったのは、せっかくポールポジションを獲得したのに、それを勝利に結びつけられなかったことだ。とにかく、今日のチャズとレイのライディングは良かったし、去年のラップタイムと比べてもかなり速かった。勝てなかったが、スーパーポールではマシンがとても良くて、自分の思うとおりの動きをしてくれた。これはとても気持ちが良かった」

トム・サイクスのコメント:レース2(4位)

 「レース2はいいスタートを切れたのだが、1コーナーでサバドーリに接触し遅れてしまった。せっかく良いスタートだったのに、とても残念だった。しかし、そこからペースを上げて追い上げることが出来た。終盤に向けてラップタイムは良くなったしフィーリングも悪くはなかった。序盤はオーバーテイクする自信もなく、混戦の中に入っていくのが不安だった。全体的にぎこちないレースになっていたのだが、それを挽回することが出来た。今日は表彰台に立ちたかったが、表彰台に立つだけのベストな状況をつくれなかった。今大会の悔しさを次戦にぶつけるためにも、これまで通り努力し続けなくてはいけない。シーズンはまだ4ラウンド残っている」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 7 チャズ・デービス Ducati
2 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
3 66 トム・サイクス Kawasaki
4 33 マルコ・メランドリ Ducati
5 2 レオン・キャミア MV Agusta
6 22 アレックス・ローズ Yamaha
7 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
8 12 シャビ・フォレス Ducati
9 81 ジョルディ・トーレス BMW
10 50 ユージン・ラバティ Aprilia
11 36 レアンドロ・メルカード Aprilia
12 88 ランディ・クルメナハ Kawasaki
13 21 マルクス・ライターベルガー BMW
14 40 ロマン・ラモス Kawasaki
15 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
16 86 アイルトン・バドビーニ Kawasaki

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 7 チャズ・デービス Ducati
2 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
3 33 マルコ・メランドリ Ducati
4 66 トム・サイクス Kawasaki
5 22 アレックス・ローズ Yamaha
6 2 レオン・キャミア MV Agusta
7 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
8 81 ジョルディ・トーレス BMW
9 21 マルクス・ライターベルガー BMW
10 12 シャビ・フォレス Ducati
11 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
12 36 レアンドロ・メルカード Aprilia
13 6 ステファン・ブラドル Honda
14 40 ロマン・ラモス Kawasaki
15 35 ラファエレ・デ・ロサ BMW
16 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki
17 34 ダビデ・ジュリアーノ Honda
18 86 アイルトン・バドビーニ Kawasaki
19 55 マッシモ・ロッコリ Yamaha

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