2017 Superbike World Championship

  • ■ 2017年 スーパーバイク世界選手権 第8戦 アメリカ大会
  • ■ 開催日:2017年7月9日(日)
  • ■ サーキット名:ラグナ・セカ(3.610 km)

レイが第1レース2位、第2レースではトップでチェッカーを受け今季9勝目!
サイクスも3位&2位で両レース表彰台に登壇。

#1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

 第8戦アメリカ・ラグナセカ大会が、7月7日(金)から9日(日)までの3日間、カリフォルニア州モントレー郊外にあるラグナセカ・レースウェイで開催された。ラグナセカでスーパーバイク世界選手権が開催されるのは今年で15回目。2013年に復活してからは5回目を迎える。

レポート

 ラグナセカは全長3.610km、アップダウンに富んだコースレイアウトで、その中でも丘の上から一気に駆け下りるコークスクリューは、世界で最も有名なコーナーのひとつ。選手にとっては攻略の難しいサーキットとして知られており、常に接戦となるため、毎年激しい戦いが繰り広げられている。

 ラグナセカに大会が復帰してからの過去4年、Kawasaki Racing Team は素晴らしいリザルトを残してきた。2013年はトム・サイクスが優勝&4位、2014年は3位&優勝、2015年は、サイクスが両レースで2位、チーム加入初年度のジョナサン・レイが両レースで3位。昨年はサイクスが2位&優勝、レイが第1レースで優勝とライバルを圧倒する大会になっていた。

 今年もそれは変わらず、Kawasaki Racing Team の二人は、フリー走行、予選、そして決勝と素晴らしい走りを披露、Kawasakiファンを喜ばせることになった。

 予選ではサイクスが3戦連続ポールポジションを獲得。レイが僅差の2番手と続いた。そして迎えた決勝レースでも、サイクスとレイがトップグループを形成した。レース1は、その二人の戦いに加わったデービス(ドゥカティ)が好走を見せて優勝。レイが2位、サイクスが3位という結果だったが、レース1の課題を修正した翌日のレース2では、Kawasaki Racing Team の両ライダーでトップ争いを展開する。そして、レース後半にサイクスとのリードを広げたレイが今季9勝目を達成し、サイクスが2位でフィニッシュ。Kawasaki Racing Team にとっては、今季5回目の1-2フィニッシュとなった。

 今季9勝を含む15回目の表彰台に立った総合首位のレイは、総合2位のサイクスに59点差、総合3位のデービスに115点差と更にリードを広げた。今大会の圧巻はレース2の追い上げで、8番手グリッドから挑んだレイは、オープニングラップに2番手へ浮上する快進撃。3周目にはチームメートのサイクスを抜いてトップに浮上。25周のレースで、チャンピオンの走りをたっぷりと見せることになった。

 サイクスは今大会3位&2位で現在総合2位につけているが、昨年同様シーズン後半戦でチームメート同士のチャンピオンが繰り広げられることは確実。3戦連続ポールポジションを獲得するなど速さに磨きをかけているサイクスの追い上げに注目が集まりそうだ。

 その他のKawasaki勢は、ロマン・ラモス(Team Kawasaki Go Eleven)が12位&12位、アレックス・デ・アンジェリス(Pedercini Racing SC-Project)が14位&13位、ランディ・クルメナハ(Kawasaki Puccetti Racing)が第2レース14位で、それぞれポイントを獲得した。

 スーパーバイク世界選手権は、これで一ヶ月半のサマーブレイクに突入し、後半戦は8月下旬のドイツ大会からスタート。残り5戦、レイが3年連続タイトル獲得の偉業に向けて突き進むのか、それともサイクスが巻き返すのか、世界中のレースファンが注目することになる。

  • #66 トム・サイクス #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス #1 ジョナサン・レイ
  • #1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

ジョナサン・レイのコメント:レース1(2位)

 「今日は自分のレースになると思っていたが、チャズ(・デービス)のレースになってしまった。レース中盤まではとてもフィーリングが良かった。チャズはオープニングラップでコンマ数秒リードを広げたが、その差はすぐに縮めることが出来た。しかし、終盤の7周はコーナーの進入に苦労した。最もタイムをロスしていたのは最終コーナーからT1に掛けての区間。対照的にチャズは、その区間でコンマ2から3秒速くて、再びリードを広げられてしまった。最終セクションを除けば、自分がレースをコントロールする速さがあったと思う」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(1位)

 「今日は最高の一日になった。優勝して25ポイントを獲得することが出来た。序盤はトムがいいペースでリードを広げていったので、難しいレースになると感じたが、諦めず全力で追撃した。昨日のレースを終えてセットアップを変更したが、そのお陰で良いリズムをキープすることが出来た。ウォームアップでチームは良い方向性を見つけ、レースが始まっても順調だった。レース1よりもいい感じで、レース中は何も変えず、エンジンブレーキの設定をちょっと調整しただけ。本当に最後まで気持ち良く走れたし、素晴らしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝したい。これで気持ち良く夏休みを迎えることが出来る」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(3位)

 「レースが進むにつれて、コーナーの進入でリアタイヤのグリップ低下を感じ、ペースを落とさざるを得なかった。何とかしようと、コーナーの進入方法やエンジンブレーキを調整するなど最善を尽くしたが、グリップの低下を補うことは出来なかった。とても残念だった。電子制御が問題だったのではないかと言う人もいるが、根本的な問題はグリップ不足で、どうにもならなかった。しかし、昨日から今日に掛けて、我々は一歩前進することが出来たし、レース2ではもっと強いレースをしたいと思う。今日はスーパーポールでポールポジションを獲得したが、レース1ではペースを改善できなかったので、レース2に向けて、もう一度、改善しなければならない」

トム・サイクスのコメント:レース2(2位)

 「レース2は序盤からペースを上げて、なるべく早くトップに立とうと思った。しかし、オープニングラップの最終コーナーを回り、ビッグスクリーンを見たら、チームメートの姿が見えた。レイが他のライダーたちとしばらくの間バトルしてくれることを願っていたが、そうはならなかった。レースの途中でリアブレーキとエンジンのマッピングを調整しようと思ったのだが、それで1周の間に2回のミスをしてしてしまった。優勝は出来なかったが、昨日、今日と2レースともに表彰台に立つことが出来たし、今日の2位には満足している。ペースは速かったしとても安定していた。チャンピオンシップで少しリードを広げられてしまったのは残念だが、まだまだ先は長い。後半戦はさらに良い結果を残したい」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 7 チャズ・デービス Ducati
2 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
3 66 トム・サイクス Kawasaki
4 33 マルコ・メランドリ Ducati
5 12 シャビ・フォレス Ducati
6 2 レオン・キャミア MV Agusta
7 81 ジョルディ・トーレス BMW
8 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
9 36 レアンドロ・メルカード Aprilia
10 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
11 6 ステファン・ブラドル Honda
12 40 ロマン・ラモス Kawasaki
13 35 ラファエレ・デ・ロサ BMW
14 15 アレックス・デ・アンジェリス Kawasaki
15 45 ジェイク・ガニエ Honda
16 86 アイルトン・バドビーニ Kawasaki
17 88 ランディ・クルメナハ Kawasaki
18 96 ヤコブ・シュムルツ Yamaha
19 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 66 トム・サイクス Kawasaki
3 7 チャズ・デービス Ducati
4 33 マルコ・メランドリ Ducati
5 12 シャビ・フォレス Ducati
6 50 ユージン・ラバティ Aprilia
7 36 レアンドロ・メルカード Aprilia
8 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
9 22 アレックス・ローズ Yamaha
10 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
11 6 ステファン・ブラドル Honda
12 40 ロマン・ラモス Kawasaki
13 15 アレックス・デ・アンジェリス Kawasaki
14 88 ランディ・クルメナハ Kawasaki
15 45 ジェイク・ガニエ Honda
16 96 ヤコブ・シュムルツ Yamaha
17 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki

2017年 スーパーバイク世界選手権 ポイントランキング

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