2016 Superbike World Championship

  • ■ 2017年 スーパーバイク世界選手権 第7戦 イタリア大会
  • ■ 開催日:2017年6月18日(日)
  • ■ サーキット名:ミサノ・サーキット(4.226 km)

サイクスがレース1で優勝!レース2は3位で総合2位をキープ。
レイは3位&2位と両レースで表彰台に登壇し、総合首位でシーズンを折り返す。

#1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

 シーズンの折り返し点となる第7戦イタリア・リミニ大会が、6月16日から18日までの3日間、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催された。ミサノ・サーキットは、1991年から選手権のカレンダーに組み込まれて以来、シーズン中盤戦の開催地として定着している。

レポート

 前戦イギリス大会までの6戦を終えて、総合首位のジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team )と総合2位につけるチームメートのトム・サイクス(Kawasaki Racing Team )は、ともにミサノを得意とし、今大会も優勝候補の筆頭に挙げられている。

 Kawasaki Racing Teamの過去2年の戦績は、レイが一昨年が2位&優勝で、昨年はダブルウイン。サイクスは一昨年が優勝&5位で、昨年は両レースともに2位。今大会も二人は好調で、サイクスが2戦連続ポールポジションを獲得。フリー走行でトップタイムをマークしたレイは、サイクスとポールポジション争いを繰り広げて僅差の2番手。今年もチームメート同士の優勝争いに注目が集まった。

 ミサノは左回りのサーキットとしてオープンしたが、2007年に大幅に改修され、右回りに変更された。その後何度かコースの改修を受け、現在は1周4.226km、右コーナー数が6、左コーナー数が10、最大ストレートは510メートルのテクニカルコースとして知られている。

 3日間を通じて好天に恵まれたミサノ・サーキット。土曜日のレース1、日曜日のレース2ともに最高気温は27℃。青空が広がる絶好のコンディションの中で決勝レースは行われ、Kawasaki Racing Team の二人は両レースともに優勝争いに加わった。

 レース1では、ファン・デル・マーク(ヤマハ)、デービス(ドゥカティ)、メランドリ(ドゥカティ)、そしてレイとサイクスを加えた5台がトップグループを形成。レース中盤にはトップを走るファン・デル・マークが転倒リタイア。残り2周でメランドリも転倒し、優勝争いはレイとデービスに絞られ、サイクスはやや遅れて3番手を走行していた。

 そして戦いは最終ラップを迎え、トップを走っていたデービスが14コーナーでスリップダウン。その背後にいたレイは、デービスを避けきれず接触して転倒を喫する。このハプニングで3位を走っていたサイクスが首位に浮上し、優勝を飾った。レイは素早くマシンを起こして再スタートを切り、3位でフィニッシュした。

 レース2では、レース1で転倒したメランドリが好走、それをKawasaki Racing Team の二人が追うという展開となったが、ホーム大会となるメランドリが逃げ切り優勝。そして、レイが2位、サイクスが3位と、Kawasaki Racing Team の二人が両レースで表彰台に立ち、チャンピオン争いでも後続にリードを広げた。

 今大会、レイはレース1で通算100回目の表彰台に立ち、レース2で記録を通算101回と伸ばした。通算100回以上の表彰台獲得は、トロイ・コルサー(130回)、芳賀紀行(116回)、カール・フォガティ(109回)に続き史上4人目。偉大な先人達と肩を並べる事になった。

 7戦を終え、総合首位は296点を獲得したレイ。サイクスは50点差の246点で総合2位。Kawasaki Racing Teamは、総合3位以下に大きなリードを築いて後半戦を迎えることとなった。

 その他のKawasaki勢は、ランディ・クルメナハ(Kawasaki Puccetti Racing)が7位&8位、ロマン・ラモス(Team Kawasaki Go Eleven)がレース1で8位、アレックス・デ・アンジェリス(Pedercini Racing SC-Project)がレース1で12位、アイルトン・バドビーニ(Grillini Racing Team)が13位&11位、オンドレイ・イェジェク(Grillini Racing Team)が14位&12位で、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、今季3回目のポールポジションスを獲得したケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)が、トップグループ争いを制し優勝。第4戦オランダ大会から4連勝を達成した。今年のソフォーグルは怪我のために開幕の2戦を欠場したが、その遅れを取り戻し、今大会転倒リタイアに終わった総合首位のマヒアス(ヤマハ)との差を、わずか5点に縮めた。

 以下、ジーノ・レイ(Team Kawasaki Go Eleven)が今季ベストの6位、17歳初出場のアクセル・バッサーニ(3670 Puccetti Racing FMI)が予選11位から7位フィニッシュ、渡辺一樹(Team Kawasaki Go Eleven)が12位、ロブ・ハートグ(Team Hartog - Jenik - Against Cancer)が13位、カイル・ライド(Kawasaki Puccetti Racing)が14位で、それぞれポイントを獲得した。

  • #66 トム・サイクス
  • #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス #1 ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(3位)

 「最終コーナーでチャズ(・デービス)のインに入ろうと思っていたが、その二つ手前の14コーナーで二人とも転倒してしまった。転倒の理由は、チャズがミスをしてフロントグリップを失ってしまったからだ。その真後ろに僕はいて、彼に当たってしまった。まったく避けようがない状況で本当に申し訳なかった。その後僕は再スタートしてチェッカーを受けたが、チャズが大丈夫なことを願っている。これまで、ウエットコンディションでは転倒再スタートで表彰台に立ったことがあるけれど、ドライコンディションでは初めてのことだった。今日はマイケル(・ファン・デル・マーク)が速くて、彼が転倒しなければ前に出ることは出来なかったかも知れない。マイケルの転倒も何とか避けることが出来たが、バイクは当たっていた。すごい厳しい戦いだったけれど、私達は勝つためにギリギリのところで戦っている。チャズと僕の転倒は、我々にとっては残念な出来事だった」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(2位)

 「今日の結果にはとても満足している。しかし、優勝を狙うことが出来なかったのは残念だった。リアタイヤのバランスが完璧ではなくて、振動とチャタリングに苦しんでしまった。そのためペースをキープするのが本当に大変だった。そこでトムを抜くことに集中し、さらに2番手を走るトーレス(BMW)を抜こうとプッシュした。残念ながらトーレスはトラブルでリタイアとなり、2位に浮上してチェッカーを受けることが出来た。ポイントは獲得できたが、今日の問題をクリアにするために、マシンをしっかりチェックしなければならない。昨日とほぼ同じ状態だったのに、マシンのフィーリングは昨日の方が良かった。また、チャズが昨日の転倒で負傷しレース2を欠場したが、一日も早い復帰を願っている」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(1位)

 「前戦のドニントンのようにいいスピードをキープしていたし、今日も激しいレースだったが優勝出来てとてもハッピーだ。しかし、明日のレースはマシンのセッティングを改善する必要がある。今日のレースは他のライダーたちに色々問題が起きていたので、自分は明日のレースのことも考えながら走っていた。チャズが転倒したが、何もないことを祈っている。チェッカーを受け、スローダウンラップで彼のクラッシュシーンをスクリーンで見たが、ひどいクラッシュだった。チャズが明日のレースまでに良くなるように祈っている。明日も25ポイント取れるように頑張りたい」

トム・サイクスのコメント:レース2(3位)

 「リバースグリッドで3列目からのスタートだったが、良いスタートが切れたし、早い段階でポジションを上げることが出来た。しかし、タイヤかマシンの問題でベストな結果を残すことが出来なかった。レース全体を見れば安定したペースで走れたが、序盤の5周はあまり良くなくて、トーレスとフォレ(ドゥカティ)をなかなか抜けず、優勝のチャンスはないかも知れないと感じた。チャズの怪我は本当に残念で、早い復帰を願うばかりだ。次のラグナセカは得意なサーキットなので、とても楽しみにしている」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 66 トム・サイクス Kawasaki
2 22 アレックス・ローズ Yamaha
3 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
4 81 ジョルディ・トーレス BMW
5 12 シャビ・フォレス Ducati
6 50 ユージン・ラバティ Aprilia
7 88 ランディ・クルメナハ Kawasaki
8 40 ロマン・ラモス Kawasaki
9 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
10 35 ラファエレ・デ・ロサ BMW
11 2 レオン・キャミア MV Agusta
12 15 アレックス・デ・アンジェリス Kawasaki
13 86 アイルトン・バドビーニ Kawasaki
14 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki
15 33 マルコ・メランドリ Ducati

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 33 マルコ・メランドリ Ducati
2 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
3 66 トム・サイクス Kawasaki
4 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
5 50 ユージン・ラバティ Aprilia
6 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
7 35 ラファエレ・デ・ロサ BMW
8 88 ランディ・クルメナハ Kawasaki
9 36 レアンドロ・メルカード Aprilia
10 6 ステファン・ブラドル Honda
11 86 アイルトン・バドビーニ Kawasaki
12 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki

2017年 スーパーバイク世界選手権 ポイントランキング

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