2017 Superbike World Championship

  • ■ 2017年 スーパーバイク世界選手権 第6戦 イギリス大会
  • ■ 開催日:2017年5月28日(日)
  • ■ サーキット名:ドニントン・パーク(4.023 km)

サイクスがレース1、レイがレース2で勝利し、Kawasakiは選手権通算100勝目を達成!

#1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

 開幕戦から好調な戦いを続けるKawasaki Racing Team は、第6戦イギリス大会でも素晴らしい結果を残した。土曜日に行われた「レース1」では、今季初ポールポジション獲得のトム・サイクス(Kawasaki Racing Team)が、決勝でもライバルを圧倒する走りで今季初優勝(通算32勝目)を達成。そして日曜日の「レース2」では、ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team)が快走を見せて今季8勝目(通算46勝目)を飾り、Kawasaki はスーパーバイク世界選手権100勝目を達成した。

レポート

 今季初ポールポジションを獲得し、レース1で今季初優勝を達成したサイクス。ドニントンパークでは2013年から4年連続で完全勝利を達成しており、今回の優勝で同一大会9連勝の新記録を樹立した。レース2では、リバースグリッドのため9番手グリッドから決勝に挑むことになり、加えてスタート直後の混乱で大きくタイムロスをしたが、最後はチームメートのレイを猛追して2位。表彰台には2012年から6年12レース連続で表彰台に立ち続けており、サイクスはドニントンパークで圧倒的な強さを見せつけている。

 この結果、サイクスは前戦イタリア・イモラ大会で総合3位にダウンしていたが、総合2位に再浮上した。

 チームメートのレイは予選2番手からレース1に臨んだが、サイクスに続く2番手を走行中、突然発生した前後のチャタリングのためにハイサイドを喫し、転倒リタイアに終わった。しかし、レース2ではその雪辱を果たす。今年から採用されているリバースグリッドのため、10番手グリッドからレース2へ挑むことになったが、好スタートからオープニングラップで2番手に浮上。2周目には1分27秒台へと一気にペースを上げてトップへ躍り出ると、後続を引き離して独走状態に持ち込んだ。中盤から終盤にかけてサイクスが猛烈に追い上げてきたが、序盤のリードを生かし、サイクスの追撃を振り切ってフィニッシュ。レイは記念のTシャツを着てウイニングランを行い、表彰台では2位のサイクスと共に100勝を祝った。

 1988年のハンガリー(ハンガロリンク)大会で、GPX750を駆ったエイドリアン・モリアスがKawasakiにスーパーバイク選手権初優勝をもたらした。以後、ZXR750、ZX-7RR、Ninja ZX-10R、Ninja ZX-10RRと選手権に参戦するモデルは変遷を遂げながら、今大会で100勝に到達した。

 選手権は6戦12レースを終えて、8勝2位3回のレイが260点を獲得し総合首位をキープ。サイクスが1勝を含む9回の表彰台で205点を獲得して総合2位。次戦イタリア・ミサノ大会はシーズンの折り返し点となるが、Kawasaki Racing Team は3年連続5回目のライダースタイトル、3年連続マニュファクチャラーズタイトル、3年連続チームタイトル獲得に向けて、また一歩前進した。

 その他のKawasaki勢は、ワイルドカード出場のレオン・ハスラム(Kawasaki Puccetti Racing)がレース1で2位に入り表彰台を獲得。ロマン・ラモス(Team Kawasaki Go Eleven)が11位&8位。レース1でランディ・クルメナハ(Kawasaki Puccetti Racing)が14位、レース2でワイルドカード出場のジェイク・ディクソン(Royal Air Force Reg. & Res. Kawasaki)が9位、オンドレイ・イェジェク(Grillini Racing Team)が13位、アイルトン・バドビーニ(Grillini Racing Team)が14位で、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、今季2回目のポールポジションを獲得したケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)が3連勝を達成。今大会は3周目でコース上にオイルが出たため、20周のレースを13周に減算して行われたが、ソフォーグルは終始安定したペースを維持してポール・トゥ・ウィンを決めた。今大会優勝でソフォーグルは総合4位から総合2位に浮上。総合首位のマヒアス(ヤマハ)との差を30点とした。また、カイル・ライド(Kawasaki Puccetti Racing)が11位、ジーノ・レイ(Team Kawasaki Go Eleven)が12位、渡辺一樹(Team Kawasaki Go Eleven)が15位で、それぞれポイントを獲得した。

  • #66 トム・サイクス
  • #1 ジョナサン・レイ
  • #1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

ジョナサン・レイのコメント:レース1(リタイア)

 「トムに抜かれる前の周から、コーナーの進入でアクセルを戻した時に大きな振動が出始めていた。そして抜かれた後は、フロントとリアのチャタリングがどんどんひどくなっていった。しっかり走り切ってポイントを獲得しようと考えを変えたが、下りの3コーナーでハイサイドが起き投げ出されてしまった。バイクは完全に壊れてしまい、チームは新しいバイクを明日のために作らなくてはいけなくなってしまった。本当にがっかりしている」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(1位)

 「今日は素晴らしいラップを刻むことが出来た。昨日は転倒でノーポイントに終わり、しかも今日は10番手グリッドからのスタートだと知ったときに、とてもイライラした。絶対に良いスタートを切らなくてはいけないし、それが出来なければレースは終わったも同然だと思った。ウォームアップ走行後もナーバスになっていた。良いスタートが切れたときや、そうでないときにどうすればいいのか、すべてのシナリオを考えていた。昨日の転倒でバイクは全損だったし、スタッフは完全に新しいバイクを作るために夜を徹しての作業だった。朝のウォームアップではいくつかセッティングを変えて挑んだ。これまでと違う方向性だったが、スタートが上手くいけばいいレースが出来ると思っていた」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(1位)

 「今日はとても難しいレースでプラン通りに行かない部分もあったが、本当にいいレースだったし、とても楽しかった。スタートして序盤は、デービス(ドゥカティ)が前を走っていた。このときはまだフルタンクだったので、少し抑えて走ることにした。その後、ジョニー(ジョナサン・レイ)を抜こうとしたときにオーバーランを喫し大きくタイムロスをしたが、いいペースで追い上げることが出来た。今週はいつも単独で走っていた。バイクのことを良く理解出来ていたし、自分で考えたいくつかのトライも良かった。今日は他のライダーの後ろでラップタイムをロスすることもあったが、結果的に勝つことが出来た。今日の経験は天の恵みのようなものだった。ドニントンパークの連勝記録を更新できて嬉しい」

トム・サイクスのコメント:レース2(2位)

 「3列目イン側からのスタートになり、1コーナーでは激しく進入してくる何人かのライダーがいたので、マシンをほぼ止めなくてはいけなかった。さらに最終コーナーでクラッシュがあり、それを回避するためにまた遅れてしまった。最悪のレースの始まりだったから、レースをリードするのはあきらめようとしたが、3周を終えたころからいけるんじゃないかと思い、さらにもう3周したときにはこのまま頑張ろうと思った。今日はジョニーを負かそうと全力を尽くしたが、今日の彼はとても良い走りをしていたし、捕らえることは出来なかった。今日の自分のペースはとても速かったが、不運が重なったレースだった。ドニントンパークの連勝記録が止まり、非常に残念だ」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 66 トム・サイクス Kawasaki
2 91 レオン・ハスラム Kawasaki
3 22 アレックス・ローズ Yamaha
4 33 マルコ・メランドリ Ducati
5 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
6 2 レオン・キャミア MV Agusta
7 36 レアンドロ・メルカード Aprilia
8 7 チャズ・デービス Ducati
9 81 ジョルディ・トーレス BMW
10 12 シャビ・フォレス Ducati
11 40 ロマン・ラモス Kawasaki
12 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
13 50 ユージン・ラバティ Aprilia
14 88 ランディ・クルメナハ Kawasaki
15 35 ラファエレ・デ・ロサ BMW
16 86 アイルトン・バドビーニ Kawasaki
17 15 アレックス・デ・アンジェリス Kawasaki
18 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 66 トム・サイクス Kawasaki
3 7 チャズ・デービス Ducati
4 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
5 22 アレックス・ローズ Yamaha
6 2 レオン・キャミア MV Agusta
7 12 シャビ・フォレス Ducati
8 40 ロマン・ラモス Kawasaki
9 27 ジェイク・ディクソン Kawasaki
10 35 ラファエレ・デ・ロサ BMW
11 6 ステファン・ブラドル Honda
12 84 リカルド・ルッソ Yamaha
13 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki
14 86 アイルトン・バドビーニ Kawasaki

2017年 スーパーバイク世界選手権 ポイントランキング

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