2017 Superbike World Championship

  • ■ 2017年 スーパーバイク世界選手権 第12戦 スペイン大会
  • ■ 開催日:2017年10月22日(日)
  • ■ サーキット名:へレス・サーキット(4.423 km)

レイ今季5回目のダブルウィン!サイクスはレース1で3位表彰台に登壇。
そして、Kawasakiのマニュファクチャラーズタイトルも確定し、3年連続3冠を達成!

#1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

 第12戦スペイン大会が、10月20日から22日までの3日間、ヘレス・サーキットで開催された。前戦フランス大会では、ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team )が選手権史上初となる3年連続チャンピオンに輝いた。また、チームタイトルも3年連続で獲得し、Kawasaki Racing Team は今季2冠を達成した。そして、3年連続となるマニフャクチャラーズタイトルに王手をかけて臨んだ今大会。その戦いに注目されていたが、レイがレース1,レース2ともに完璧なレースで優勝し、Kawasakiは3年連続3冠という偉業を成し遂げた。

レポート

 3日間ともに天候に恵まれたヘレス。チャンピオンを獲得してすべてのプレッシャーから解放されたレイは、伸び伸びとした走りを披露した。開幕前には「チャンピオンになってからあわただしく数週間が過ぎた。ようやく気持ちが落ち着いた。ここ数週間は故郷のベルファストでPRイベントをたくさんこなし、Kawasaki Racing Team とモンスター・エナジーのゲストとしてラスベガスで開催されたMonster Energy Supercrossを訪問した。ヘレスではこれまで勝ったことはないが、レースに戻るのが楽しみ」とコメント。毎年タイトル決定の舞台となってきたヘレスで、レイは緊張感あふれる戦いをみせていたが、これまで優勝したことはなかった。しかし、今年は存分に実力を発揮した。

 今大会は2レースともに序盤に多重クラッシュが発生して赤旗中断。両レースで仕切り直しの戦いとなったが、スタートをすべて決めたレイがレース1でヘレス初優勝を達成すると、レース2ではヘレス2勝目を挙げた。レース1は先行するメランドリ(ドゥカティ)がマシントラブルでリタイアしたが、そうしたハプニングがなくても追い抜くのは確実、という速さをみせた。リバースグリッドで3列目からのスタートとなったレース2は、オープニングラップに首位に浮上すると危なげない走りで優勝。今季通算14勝目を挙げた。

 チームメートのサイクスは、デービス(ドゥカティ)との総合2位争いがし烈となっている。開幕前には「へレスでは勝ったことがあるし、テストもたくさんここで行っている。ポルトガル大会で負った手の怪我は100%治っていないけれど、マシンに再び乗るのが楽しみ。前回のマニクールの時よりも良くなっているし、自信もモチベーションも上がっている」と気合満点。予選は4番手だったが、レース1ではトップグループに加わって3位に入り、表彰台に登壇した。リバースグリッドとなり3列目スタートとなったレース2は、序盤の混戦に巻き込まれた影響もあり5位フィニッシュ。今大会2位&3位のデービスと同ポイントになり、最終戦カタール大会で総合2位を目指すことになった。

他のKawasaki勢は、今大会と最終戦カタール大会でKawasaki Puccetti Racingから出場することになったシルヴァン・ギュントーリが6位&8位。ロマン・ラモス(Team Kawasaki Go Eleven)が10位&11位、オンドレイ・イェジェク(Grillini Racing Team)がレース1で15位に入り、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパーバイク世界選手権は、負傷欠場のケナン・ソフォーグルの代役として出場したアンソニー・ウエスト(Kawasaki Puccetti Racing)が、予選6番手から好走を見せて3位表彰台に立った。今大会、総合首位のマヒアス(ヤマハ)が5位に終わり、ソフォーグルに20点のリードとなったが、最終戦カタール大会に復帰を予定しているソフォーグルにとっては、最後のチャンスが到来。最終戦での逆転チャンピオン獲得へ挑むことになった。

 以下、ロブ・ハートグ(Team Hartog - Jenik - Against Cancer)が8位、ジーノ・レイ(Team Kawasaki Go Eleven)が9位、ミケール・カンズッチ(3570 Puccetti Racing FMI)が11位、アクセル・バッサーニ(kawasaki Puccetti Racing)が14位で、それぞれポイントを獲得。渡辺一樹(Team Kawasaki Go Eleven)は22位だった。

  • #1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス
  • #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス

ジョナサン・レイのコメント:レース1(1位)

 「ヘレスで優勝できてとてもうれしい。マルコ(メランドリ)のマシンにトラブルが起きる前から本当に勝ちたいと思っていた。マルコを追いかけるために自分の限界をはるかに越えて走った。ギャップは詰まったり離されたりの繰り返しだったが、緊迫した戦いに自分も興奮していた。最後は彼に問題が起きてしまい、本当に気の毒だと思う。お互い最後まで戦いたかった。序盤はトップに立ったのでレースをコントロールしようとした。しかし、昨日は転倒してしまいロングランができなかったので、タイヤ選択がうまくいくかわからなかった。マルコにパスされたときに差を広げられたけれど、最後は勝つことができた。チャンピオンシップのポジションを考えたら頑張りすぎたと思うが、こんな風に走るのは楽しかった」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(1位)

 「カワサキが今日マニュファクチャラーズタイトルを獲得した。マシンやライダーだけではなく、マネジメントやクルーチーフをはじめとしたチーム全員 のお陰。みんなでこの結果を達成した。その一員として非常に誇りに思う。レースではモチベーションがいつもより上がっていた。メカニックたちは僕がスタートする直前に応援してくれた。今日も頑張らなければいけないと思った。今日はマシンの調子が非常に良かった。今回の優勝はクルーチーフのペレ・リバがもたらしたものだと思う。彼がフロントのジオメトリーとフロントタイヤの変更を信じるように言ってきたからだ。素晴らしい判断だったね」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(3位)

 「金曜日のFP2の最後と今日のFP3で、中古タイヤでのいいセットアップを見つけられた。レース中のペースは非常に安定していたし、終盤もそれを維持できていた。残念ながらレース序盤に赤旗中断になり、いつものリズムをつかめず、少しタイムを落してしまった。そして、最初の3周はギヤセレクションに少し問題があり、その後、ギアをミスしてまっすぐ行ってしまった。少しポジションを落したけれど、集団に再び戻れたし、そのあとペースも良くなった。チャズ(デービス)はフリー走行からスピードがあり、それ以外でもトップ4かトップ5のタイムはとても近くて厳しい戦いだった。前の二人とのギャップを縮めるのは難しかった」

トム・サイクスのコメント:レース2(5位)

 「Kawasaki はここ数年素晴らしい走りを可能にしている。チーム体制も素晴らしく、それがこの結果に繋がっている。マニュファクチャラーズタイトル獲得は、ライダーのチャンピオンシップと同様に特別だと思う。今日は彼らの努力に対してのプレゼントになった。5位は思っていたような結果ではない。今日はマシンのセットアップに苦しんだ。正直、リアのトラクションが見つけられなかった。マシンを走らせながらいくつかセットアップを試し、ようやく1分41秒台後半で落ち着いた。これは昨日より速いくらいだが、なぜかリアのグリップがつかめなかった。とても小さな問題だが、残念ながらタイヤのエッジをかなり使うことになった」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 7 チャズ・デービス Ducati
3 66 トム・サイクス Kawasaki
4 22 アレックス・ローズ Yamaha
5 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
6 05 シルヴァン・ギュントーリ Kawasaki
7 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
8 50 ユージン・ラバティ Aprilia
9 12 シャビ・フォレス Ducati
10 40 ロマン・ラモス Kawasaki
11 36 レアンドロ・メルカード Aprilia
12 2 レオン・キャミア MV Agusta
13 81 ジョルディ・トーレス BMW
14 121 アレッサンドロ・アンドレオッジ Yamaha
15 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki
16 72 高橋 巧 Honda
17 84 リカルド・ルッソ Kawasaki

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 33 マルコ・メランドリ Ducati
3 7 チャズ・デービス Ducati
4 22 アレックス・ローズ Yamaha
5 66 トム・サイクス Kawasaki
6 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
7 12 シャビ・フォレス Ducati
8 05 シルヴァン・ギュントーリ Kawasaki
9 36 レアンドロ・メルカード Aprilia
10 81 ジョルディ・トーレス BMW
11 40 ロマン・ラモス Kawasaki
12 2 レオン・キャミア MV Agusta
13 35 ラファエレ・デ・ロサ BMW
14 121 アレッサンドロ・アンドレオッジ Yamaha
15 72 高橋 巧 Honda
16 84 リカルド・ルッソ Kawasaki
17 34 ダビデ・ジュリアーノ Honda
18 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia

2017年 スーパーバイク世界選手権 ポイントランキング

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