2017 Superbike World Championship

  • ■ 2017年 スーパーバイク世界選手権 第11戦 フランス大会
  • ■ 開催日:2017年10月1日(日)
  • ■ サーキット名:マニクール・サーキット(4.411 km)

レイがレース1で勝利し、選手権史上初の3年連続チャンピオンに輝く!
サイクスは3位&7位に入り、チームタイトルも確定!

#1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

 第11戦フランス大会が、9月29日(金)~10月1日(日)の3日間、マニクール・サーキットで開催された。 マニクールはパリから約250km南に位置し、2003年の選手権初開催以来、今年で15回目を迎える。

レポート

 今大会は、前戦ポルトガル大会で今季4回目のダブルウィンを達成、通算11勝目を挙げてタイトルに王手をかけているジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team )の走りに注目が集まった。タイトル決定戦というプレッシャーの中でフランス大会を迎えたレイだが、2位以下に大きなリードを築いており、また得意とするマニクールでの戦いということで、初日から伸び伸びとした走りを披露。

 快晴だった金曜日、終日の雨となった土曜日、そして雲が多くレース中に断続的に雨が降った決勝日。3日間を通じて不安定な天候となったマニクールだが、レイの走りはどのコンディションでもライバルを圧倒した。

 今シーズン、フリー走行と予選はどの大会も大接戦になっているが、レイは初日のフリー走行で2位以下に約0.4秒以上の差をつけトップタイムをマーク。ウェットコンディションで行われた予選では、2番手に1.2秒のリードを築いて今季5回目のポールポジションを獲得。その日に行われたレース1では、ウエットコンディションの中でライバルを圧倒。2位以下に約16秒の大量リードを築く、余裕の勝利だった。

 この優勝でレイは、スーパーバイク世界選手権史上初となる3年連続チャンピオンを獲得。タイトルの可能性を残していた総合2位のトム・サイクス(Kawasaki Racing Team)、総合3位のデービス(ドゥカティ)の順位に関係なく、自らの力でチャンピオンを決めるという素晴らしいレースとなった。

 今季12勝目、選手権通算50勝目を挙げたレイは、チームスタッフ、家族、そしてファンの熱烈な祝福に満面の笑み。史上初の快挙を達成した喜びを噛みしめていた。

 続く日曜日のレース2では今季5回目のダブルウィンを狙ったが、レース序盤に転倒したマシンを避けきれず接触。そのアクシデントで右脚を痛めリタイアとなった。その後の検査で、怪我は打撲だけで骨折などはない事が判明。残る2戦、スペイン・ヘレスとカタール大会でチャンピオンの走りを披露することになった。

 チームメートのサイクスは、レース1で3位、レース2で7位でフィニッシュした。サイクスは、前戦ポルトガル大会のフリー走行で転倒を喫し、左手小指を骨折した。そのためポルトガル大会を欠場し、手術を受けている。

 万全にはほど遠い状態のサイクスだったが、ウエットコンディションとなったレース1では、得意とするマニクールで快走を見せて3位表彰台を獲得。レース2は、スタート直前に雨が降り始め、徐々に雨脚が強くなる難しいコースコンディション。ドライのレースに合わせてリアタイヤにハードを選択したサイクスだったが、グリップ不足に悩まされペースを上げることが出来ず、7位でフィニッシュした。

 しかし、この7位でKawasaki Racing Team は3年連続でチームタイトルを獲得。レース1のレイのライダースタイトルに続いて2冠を制覇。コンストラクターズタイトルも3年連続に王手を掛けて、次戦スペイン・ヘレス大会を迎えることになった。

 その他のKawasaki勢は、ロマン・ラモス(Team Kawasaki Go Eleven)が12位&9位、リカルド・ルッソ(Pedrcini Racing SC-Project)がレース1で15位、アンソニー・ウエスト(Kawasaki Puccetti Racing)がレース2で14位、アイルトン・バドビーニ(Grillini Racing Team)がレース2で15位に入り、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、前戦ポルトガル大会で今季5勝目を挙げ総合首位に浮上したケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)が、予選で転倒を喫し、腰の骨を骨折する怪我で今大会を欠場した。

 決勝では、ミケール・カンズッチ(3570 Puccetti Racing FMI)が7位でフィニッシュ。今季ベストグリッドとなる6番手から決勝に挑んだ渡辺一樹(Team Kawasaki Go Eleven)は、転倒リタイアとなった。

  • #1 ジョナサン・レイ
  • #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス

ジョナサン・レイのコメント:レース1(1位)

 「何と言っていいのか、言葉が見つからない。親や家族を始め、多くの人達が自分のためにたくさんのことを犠牲にしてくれた。特に妻と子供達は自分のためにたくさんのことを我慢してもらった。まずはそのことに感謝したい。チャンピオンを獲ったのはこれが3回目。いま、自分の気持ちをうまくまとめられないが、チーム全員に、そして日本のカワサキのスタッフに感謝している。 このレースは何もかもが特別だ。レースに勝ってチャンピオンシップを獲得したのは初めてのこと。50回目のWSBKでの勝利でもあるし、本当に特別なレースになった」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(リタイア)

 「ピットに戻ってリタイアしていなければ、今日も勝てたと思う。レースウィークを通じて、ドライでのペースは他のライダーよりも速かったからね。その後、微妙なコンディションになったけれど、ウェットだろうがドライだろうが今週はいいレースをする自信があった。グッドニュースは、右足をチェックしてもらって折れていなかったこと。転倒してぶつかってきたバイクのどこか硬い部分に足が当たっていたし、その点ではラッキーだった。ただ、レースについては運が悪かったとしか言いようがない。それでも今日はチームタイトルも獲得できたし、チームスタッフとお祝いをした」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(3位)

 「ポルトガルで負った怪我のことを考えたら、表彰台に立てるとは思っていなかったし、とてもハッピーだ。今週はタイヤのエッジグリップに苦戦した。対して、2位争いをしたメランドリ(ドゥカティ)はグリップが良かった。ターン3で少し接触するなど激しいバトルになり、3位でフィニッシュした。今朝は靴下をはくのにも苦労するくらいの状態だったから、どんな走りが出来るかは自分でもわからなかったし、素晴らしいバイクに仕上げてくれたカワサキに感謝している」

トム・サイクスのコメント:レース2(7位)

 「今日は硬いリアタイヤを選んだのだが、このコンデションではあまり機能しなかった。特にコーナーの立ち上がりで苦労し、他のエリアでその遅れをカバーしなければならなかった。その後、少し雨が降ってきたこともあり、今日はソフトタイヤにするべきだったと思った。それでもまだチャンピオンシップで2位につけている。チームには2人のいいライダーがいて、チームは私たちに素晴らしいバイクを与えてくれる。昨日はジョナサンがチャンピオンを獲得した。今日はチームが優勝した。残るマニュファクチャラーズタイトルも取れると確信している」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 33 マルコ・メランドリ Ducati
3 66 トム・サイクス Kawasaki
4 2 レオン・キャミア MV Agusta
5 22 アレックス・ローズ Yamaha
6 50 ユージン・ラバティ Aprilia
7 36 レアンドロ・メルカード Aprilia
8 34 ダビデ・ジュリアーノ Honda
9 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
10 7 チャズ・デービス Ducati
11 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
12 40 ロマン・ラモス Kawasaki
13 35 ラファエレ・デ・ロサ BMW
14 81 ジョルディ・トーレス BMW
15 84 リカルド・ルッソ Kawasaki
16 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki
17 121 アレッサンドロ・アンドレオッジ Yamaha
18 13 アンソニー・ウエスト Kawasaki

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 7 チャズ・デービス Ducati
2 22 アレックス・ローズ Yamaha
3 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
4 12 シャビ・フォレス Ducati
5 33 マルコ・メランドリ Ducati
6 36 レアンドロ・メルカード Aprilia
7 66 トム・サイクス Kawasaki
8 81 ジョルディ・トーレス BMW
9 40 ロマン・ラモス Kawasaki
10 35 ラファエレ・デ・ロサ BMW
11 34 ダビデ・ジュリアーノ Honda
12 45 ジェイク・ガニエ Honda
13 121 アレッサンドロ・アンドレオッジ Yamaha
14 13 アンソニー・ウエスト Kawasaki
15 86 アイルトン・バドビーニ Kawasaki
16 84 リカルド・ルッソ Kawasaki
17 50 ユージン・ラバティ Aprilia
18 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki

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