2017 Superbike World Championship

  • ■ 2017年 スーパーバイク世界選手権 第10戦 ポルトガル大会
  • ■ 開催日:2017年9月17日(日)
  • ■ サーキット名:アルガルヴェ・インターナショナル・サーキット(4.592km)

レイが今季4回目のダブルウィン!タイトルに王手を掛ける。
サイクスは怪我で無念の欠場。

#1 ジョナサン・レイ #66 トム・サイクス

 第10戦ポルトガル大会が、9月15日から17日までの3日間、ポルトガルのポルティマオにあるアルガルベ・インターナショナル・サーキットで開催された。このサーキットは、アップダウンが多くバリエーション豊かなコーナーが連続する、ハイスピードかつテクニカルなコースレイアウト。Kawasaki Racing Teamのジョナサン・レイとトム・サイクスが、ともに得意とするサーキットである。

レポート

 アルガルベで初めてスーパーバイク世界選手権が開催されたのは2008年。昨年はカレンダーから外れており、今年で9回目の大会となる。過去Kawasaki Racing Team は、このサーキットで素晴らしいリザルトを残してきた。サイクスは、チームに加入した2012年から2015年まで4年連続ポールポジションを獲得。2012年と2014年大会のレース1で優勝し、2015年のレース1では2位表彰台に立っている。また、レイはチーム入りした2015年の大会で完全Vを達成。今大会も、Kawasaki Racing Team の二人の活躍に注目が集まった。

 その期待に応えたのが総合首位のレイで、今季4回目のポールポジションから決勝レースに挑み、土曜日のレース1、日曜日のレース2でライバルを圧倒する走りを披露。今季4回目のダブルウィンを達成した。

 アルガルベを得意とするレイは、スーパーバイク世界選手権にスポット参戦した2009年の大会以来、アルガルベでは毎年表彰台に立ってきた。そしてKawasaki Racing Team 入りした2015年、そして2年ぶりの開催となった今年と2大会連続ダブルウィンを達成。チームメートで総合2位のサイクスに120点、総合3位のデービス(ドゥカティ)に135点のリードを築き、残り3戦を残し、タイトルに王手。スーパーバイク世界選手権では初の3年連続チャンピオンという偉業達成へ大きく前進した。

 シーズンを通して最も難しいコースと言われるアルガルベ。Ninja ZX-10RRのロングストレートでの速さ。アップダウンに富んだテクニカル部分での旋回性と安定性。マシンの性能を遺憾なく発揮したレイの走りにファンから大きな拍手が送られた。

 チームメートのサイクスは、土曜日の午前中に行われたフリー走行で転倒。左手小指を骨折し、今大会の欠場を決めた。急激な登りから一気に駆け下りるダウンヒルの難しいセクション。今大会もポールポジション獲得は勿論、レイとの優勝争いが注目されていたサイクスだけに、残念な結果となった。

 その他Kawasaki勢は、ロマン・ラモス(Team Kawasaki Go Eleven)が10位&15位、アンソニー・ウエスト(Kawasaki Puccetti Racing)が13位&8位、アイルトン・バドビーニ(Grillini Racing Team)が12位&9位、リカルド・ルッソ(Pedrcini Racing SC-Project)が14位&14位、オンドレイ・イェジェク(Grillini Racing Team)がレース2で11位に入り、それぞれポイントを獲得した。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、今季4回目のポールポジションを獲得したケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)が、マヒアス(ヤマハ)、クルゼール(ホンダ)とのし烈な優勝争いを制し今季5勝目。これまで総合首位だったマヒアスを逆転し、選手権のトップに浮上した。ソフォーグルは、シーズンオフで負った怪我の影響で序盤の2戦に欠場したが、その遅れを取り戻し、3年連続6回目のタイトル獲得に一歩前進した。

 以下、ロブ・ハートグ(Team Hartog - Jenik - Against Cancer)が10位、ミケール・カンズッチ(3570 Puccetti Racing FMI)、ジーノ・レイ(Team Kawasaki Go Eleven)が14位で、それぞれポイントを獲得。渡辺一樹(Team Kawasaki Go Eleven)は転倒リタイヤでレースを終えた。

  • #1 ジョナサン・レイ
  • #1 ジョナサン・レイ
  • #1 ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(1位)

 「去年より1勝多い、今季10回目の優勝を達成できて非常に嬉しい。今日のオープニングラップは信じられないほどグリップが良くて、素晴らしい走りが出来た。しかしグリップが落ち始めてからは、ライディングスタイルを変えたりしてコントロールしなければならなかった。コーナーに入る時も、ブレーキングのタイミングやバイクのバンク角に気をつけなければならなかった。ニュータイヤで20周のレースを戦ったが、集中力を保つのが難しいレースだった。今日のようなレースでは、少しでも集中力が切れた時にイージーミスを起こしてしまうから、自分のリズムをキープしようと努力し続けた」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(1位)

 「昨日に続き優勝することができて、とてもハッピーな気分だ。ちょっとした問題はあったが、気持ちのいいレースだった。リバースグリッドのルールで3列目からのスタートとなり、序盤は激しいポジション争いをしたが、トップに立ってからリズム良く走れたしリードを広げられた。今日は昨日とはまったく違うセットアップで挑んだ。マシンからのフィードバックは良く、リズムある走りが出来た。今日は7、8周したころから2速ギヤでパワーが落ち始めたのだが、後続との差をキープできたし、チャズがリタイヤしたのを見て一息つくことができた。、今大会を終えてチャンシップで大きなリードを築けたし、次戦フランスでタイトルを獲得できるチャンスも生まれた。マニクールで上手く走れれば、チャンピオンを獲得できると思う。今日はKawasakiライダーがすべてのレースで優勝した。その中でも印象的だったのはNinja 300でSSP300を勝ったアナ・カラスコだね。彼女がゴールした時はまるでサッカーの試合に勝ったような大騒ぎで、あんな光景は初めてだったよ」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:今大会欠場

 「FP3が始まって、バイクのフィーリングは良かったし、気持ち良く乗れていた。しかし、8コーナーでアクセルを開けたらバイクが傾いた状態のままフロントが浮き、フロントタイヤが接地した時にリアタイヤが滑り始めてしまった。ステアリングがフルロックの状態になり、バランスを崩し転倒してしまった。後で自分の転倒シーンを見て、この程度の怪我で済んだのはラッキーだと思った。でも、とても小さなミスでこんな転倒をしてしまったのはとても残念だ」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 7 チャズ・デービス Ducati
3 33 マルコ・メランドリ Ducati
4 2 レオン・キャミア MV Agusta
5 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
6 81 ジョルディ・トーレス BMW
7 50 ユージン・ラバティ Aprilia
8 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
9 12 シャビ・フォレス Ducati
10 40 ロマン・ラモス Kawasaki
11 35 ラファエレ・デ・ロサ BMW
12 86 アイルトン・バドビーニ Kawasaki
13 13 アンソニー・ウエスト Kawasaki
14 84 リカルド・ルッソ Kawasaki
15 72 高橋 巧 Honda
16 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki
17 121 アレッサンドロ・アンドレオッジ Yamaha
18 22 アレックス・ローズ Yamaha

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
3 33 マルコ・メランドリ Ducati
4 50 ユージン・ラバティ Aprilia
5 81 ジョルディ・トーレス BMW
6 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
7 36 レアンドロ・メルカード Aprilia
8 13 アンソニー・ウエスト Kawasaki
9 86 アイルトン・バドビーニ Kawasaki
10 72 高橋 巧 Honda
11 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki
12 121 アレッサンドロ・アンドレオッジ Yamaha
13 12 シャビ・フォレス Ducati
14 84 リカルド・ルッソ Kawasaki
15 40 ロマン・ラモス Kawasaki

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