2017 Superbike World Championship

  • ■ 2017年 スーパーバイク世界選手権 第1戦 オーストラリア大会
  • ■ 開催日:2017年2月26日(日)
  • ■ サーキット名:フィリップアイランド・サーキット(4.445 km)

レイが開幕戦でポールポジションを獲得し、ダブルウインを達成!3年連続タイトル獲得に向けて絶好のスタートを切る。サイクスは3位&6位。

#1 ジョナサン・レイ

 2017年シーズンの開幕戦となるオーストラリア大会が、2月24日から26日までの3日間、メルボルン近郊のフィリップアイランドで行われた。昨年、スーパーバイク世界選手権史上17年ぶりとなる2連覇を達成したレイ(Kawasaki Racing Team)は、過去2年フィリップアイランドで圧倒的な強さを見せてきた。2015年は1位&2位、2016年はダブルウインを達成。そして今回も素晴らしい走りを見せて、2年連続ダブルウインを果たした。

レポート

 今年は1月下旬から2月にかけて、スペインのヘレスで2度のテストを行った。このテストで2017年シーズンを戦うNinja ZX-10RRのシェイクダウンが行われ、レイは快調な走りを見せた。昨年、Kawasakiは新型Ninja ZX-10Rを投入し、見事レイが2年連続チャンピオンを獲得。チームメートのサイクス(Kawasaki Racing Team)は総合2位という2人の活躍で、マニュファクチャラーズタイトルも獲得した。今年はNinja ZX-10Rをベースとし、サーキットでの速さをさらに追及したニューマシンNinja ZX-10RRで参戦。ファインチューニングされたマシンは一段と高いパフォーマンスを発揮した。

 ウインターテストでそのパフォーマンスを確認したレイは、開幕戦の舞台となるフィリップアイランドの公式テストでライバルを圧倒した。ベストタイムは勿論のこと、レースを想定した連続周回でハイアベレージを刻み、今年の開幕戦においても優勝候補の筆頭に挙げられた。

 その走りは本番を迎えても変わらず、フリー走行では最大のライバルとなるデービス(ドゥカティ)に首位タイムを譲るも、1分30秒255で2番手タイム。特筆すべきは、ロングランのアベレージの高さ。過去2年と比べても、その速さは際立っていた。その後に行われたスーパーポール(SP2)では、1分29秒573とコースレコードを更新し、今季初ポールポジションを獲得した。

 迎えたレース1でレイは、デービス、サイクス、ローズ(ヤマハ)、キャミア(MVアグスタ)、フォレ(ドゥカティ)とトップグループを形成。タイヤを温存するために無理をせず、トップグループの中で周囲の走りに合わせる作戦を取る。そして終盤一気にペースを上げると、デービスとの一騎打ちになり、その戦いを制して優勝。翌日のレース2でも、デービス、メランドリ(ドゥカティ)、ローズ、フォレ、そしてチームメートのサイクスとトップグループを形成。レース1同様に最後はデービスとの一騎打ちとなるが、ここでも勝利を収め2年連続開幕ダブルウインを達成した。

 チームメートのサイクスにとって、シーズンを通しフィリップアイランドは苦手なサーキットのひとつ。しかし、予選ではレイに続いて2番手タイムをマークし、レース1ではトップグループに加わり3位でフィニッシュと素晴らしい開幕レースとなった。翌日のレース2では思うようにペースを上げられず6位に終わったが、不得手なコースで好成績をマークし、これからの活躍を期待させる内容だった。

 以下、スーパーバイク世界選手権のデビュー戦となったランディ・クルメナハ(Kawasaki Puccetti Racing)が10位&16位。ロマン・ラモス(Team Go Eleven)が13位&14位、アレックス・デ・アンジェリス(Pedercini Racing SC-Project)が14位&11位だった。

 併催のスーパースポーツ世界選手権は、ディフェンディングチャンピオンのケナン・ソフォーグル(Kawasaki Puccetti Racing)が、開幕直前のテストを走るも、シーズンオフの怪我が完治していないことから開幕戦をキャンセルした。前年チャンピオンを欠いての開幕戦となったが、新加入したチームメートのカイル・ライド(Kawasaki Puccetti Racing)が、予選4番手からスタートし、オープニングラップからトップ争いを展開。赤旗中断をはさんだレース再開後も、上位争いに加わり4位フィニッシュ。今季の活躍を期待させる結果となった。

 今年からフル参戦の渡辺一樹(Team Go Eleven)は、フリー走行、予選ではセットアップが決まらず苦戦するも、23番手グリッドから追い上げて8位でフィニッシュした。

  • #1 ジョナサン・レイ
  • #66 トム・サイクス
  • #66 トム・サイクス #1 ジョナサン・レイ

ジョナサン・レイのコメント:レース1(1位)

 「これまでのレースで最も奇妙なレースのひとつだった。あるときはペースが遅く、1分33秒台まで落ちたが、トラブルを避けるためにグループの上位を維持するよう慎重に走った。1番遅いタイムのときでも3番手くらいだったと思うが、あまり前に出て頑張りすぎないようにしていた。チャズが最後にチャレンジしてくるのはわかっていたので、最後は本当に力強い走りをしなければならなかった。10周走ったころに、2度前に出てプッシュしようとしたが、あまりうまくいかなかった。残り2周で前に出て、最終ラップまで賢い走りができた。オフシーズンを通してチーム一丸となって頑張ったので、アドバンテージを得られたと思う」

ジョナサン・レイのコメント:レース2(1位)

 「フィリップアイランドは本当に走りがいがあるサーキットで、今大会は最終ラップのバトルを制し、2勝出来て本当にうれしい。なぜなら、このサーキットはトップをキープするのがとても難しく、そういうサーキットでキャリア40勝目を達成することが出来て良かった。それ以上に開幕戦からいい成績を残すことができたのは、もっとも重要なことだった。残り3周か4周でトップに出たとき、ほかのライダーに走りを見られすぎたのではないかと思った。それで少しラインを変えたけれど、最終ラップのシベリアコーナー以降はとにかく集中して走った。後半セクションも完璧だった。 ウインターテストでは、様々な状況でもペースを上げられたし、全体的にマシンに磨きをかけることが出来た。昨年に比べると限界の少し手前で走ることができているし、レース終盤になっても、しっかり戦えるくらいタイヤも残っていた」

  • #1 ジョナサン・レイ

トム・サイクスのコメント:レース1(3位)

 「開幕前の2日間のテストと昨日のタイムを考えれば、今日はいい結果を出せたと思う。でもトップの2人とは僅差だったし、あと少し足りなかったことが残念だった。フィリップアイランドではこれが3度目の表彰台。自分があまり表彰台に立っていないサーキットなので良かった。トップの2人にとても近かったし、トップ3に入ることができた。これは、ほかのサーキットで優勝するよりもポテンシャルがあるということになる。本当にうれしい。何度かマシンから警告が出たけれど調整することができた。今日のように暑くて、少し風もあるコンディションで表彰台に上がることができ、トップとの差は僅差。今日はとてもポジティブだったし、快適に走ることができた」

トム・サイクスのコメント:レース2(6位)

 「今日のレースは奇妙だった。いいスタートを切ることができたし、自分のポジションにも満足しているが、少し苦戦した。コーナリングがあまりうまくいかず、9番手か10番手までポジションを落としてしまった。僕の前のライダーが少し失敗したこともあり、トップ集団が離れていった。9周か10周目になって、やっとトップグループとのギャップを縮めることができた。今日はいい仕事をしたと思うが、結果的にリアタイヤを少し使いすぎてしまったようだ。昨日表彰台に上がったので、3位より上位に入りたかったが、この順位は喜んで受け入れたい。フィリップアイランドの観客もサーキットも大好きだが、このようにレース1、レース2共に力強いレースができたのは初めてのことだった」

  • #66 トム・サイクス

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 7 チャズ・デービス Ducati
3 66 トム・サイクス Kawasaki
4 22 アレックス・ローズ Yamaha
5 2 レオン・キャミア MV Agusta
6 12 シャビ・フォレス Ducati
7 81 ジョルディ・トーレス BMW
8 50 ユージン・ラバティ Aprilia
9 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
10 88 ランディ・クルメナハ Kawasaki
11 69 ニッキー・ヘイデン Honda
12 21 マルクス・ライターベルガー BMW
13 40 ロマン・ラモス Kawasaki
14 15 アレックス・デ・アンジェリス Kawasaki
15 6 ステファン・ブラドル Honda
16 84 リカルド・ルッソ Yamaha
17 86 アイルトン・バドビーニ Kawasaki
18 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 1 ジョナサン・レイ Kawasaki
2 7 チャズ・デービス Ducati
3 33 マルコ・メランドリ Ducati
4 22 アレックス・ローズ Yamaha
5 12 シャビ・フォレス Ducati
6 66 トム・サイクス Kawasaki
7 60 マイケル・ファン・デル・マーク Yamaha
8 2 レオン・キャミア MV Agusta
9 32 ロレンツォ・サバドーリ Aprilia
10 50 ユージン・ラバティ Aprilia
11 15 アレックス・デ・アンジェリス Kawasaki
12 25 ジョシュア・ブルックス Yamaha
13 21 マルクス・ライターベルガー BMW
14 40 ロマン・ラモス Kawasaki
15 6 ステファン・ブラドル Honda
16 88 ランディ・クルメナハ Kawasaki
17 37 オンドレイ・イェジェク Kawasaki

2017年 スーパーバイク世界選手権 ポイントランキング

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