レースレポート

全日本ロードレース選手権第6戦 もてぎ/ツインリンクもてぎ 2010年10月17日

セカンドロウから抜群のスタートを決めた柳川
粘りの走行でポジションキープの5位入賞 ランキングも3位をキープ


#87 柳川 明

 

 オーバルコースとロードコースを組み合わせたユニークなレイアウトを持つツインリンクもてぎの全長は、およそ4.8キロ。コースの名物となっている高低差30メートルのダウンヒルストレートと90度コーナーは、最大のパッシングポイントとして有名だ。朝晩の冷え込みで少しずつ木々も色づきはじめたツインリンクもてぎだが、晴天に恵まれた決勝当日は、日射しとともに気温もぐんぐん上昇。JSB100クラスの決勝が行われる昼下がりには、24度と格好のレース観戦日和となった。
 

全日本ロードレース レポート

#87 柳川 明

#87 柳川 明
 

 金曜日に行われた練習走行で、いくつかの調整ポイントを見つけた柳川は、土曜日の予選でその部分を確かめるようにコースイン。ノックダウン方式の予選をいくつかのパートに分けて、次第にペースを上げていった。40分の制限時間をめいっぱい使うようにして、ラストラップで1分50秒916をマーク。前日から1秒半以上のタイムアップに成功した。24台に絞られた第2セッションでは、確認事項をチェックしながらペースをキープ。5番手であっさり通過する。いよいよ決勝グリッドを決める最終セッションでは、1分50秒717を5周目にたたき出したが、惜しくもポジションアップはならず、セカンドロウからのスタートとなった。

 日曜日の朝は薄曇り。路面温度がなかなかあがらず23度。その状況で柳川とチームは、セッティングをわずかに変更して15分間のウォームアップに臨んだ。タイムアップにはつながらなかったが、相応の手応えを感じて決勝の午後を迎えることとなる。

  2列目中央から抜群のスタートを切った柳川は、1コーナー飛び込みで3番手に浮上。ところが続く3コーナーでインから飛び込んできた中須賀(ヤマハ)との接触を避けるために、柳川はあえてポジションダウン。オープニングラップはグリッドどおりの5番手で通過した。トップは中須賀。そして秋吉(ホンダ)、伊藤(ホンダ)、亀谷(ホンダ)と続き柳川までの5台がトップグループを形成する。

  トップグループの後方から、パッシングポイントをうかがっていた柳川だったが、思うようにペースが上がらず、苦しい展開となる。序盤のペースは1分51秒台前半。安定した速さだったが、レース前の想定タイムにはコンマ5秒ほど及ばなかった。それでもあきらめずに粘りの走行を続ける柳川は、レース中盤のS字コーナー付近で危うくハイサイド転倒しそうになりながらも、うまくマシンを立て直してポジションをキープ。そのまま5番手でチェッカーとなった。
  獲得ポイントは16を加え、合計102.5ポイント。2位に1.5ポイント差の3位。トップともわずかに7.5ポイント差と最終戦での大逆転に期待がかかる。

   

#87 柳川 明

柳川明のコメント
 「朝のウォームアップでセッティングをほんの少し変更。狙った方向に進んだので、そのまま決勝レースに臨みましたが、路面温度の急激な変化に対応しきれなかったのか、結果的にはそれが裏目に出てしまいました。もちろん、ラップを重ねながらコントロールを試みましたが、思うようなブレーキングができなくなり、コーナー出口の加速が得られない状態に。カバーしようと無理をしたらハイサイドをおこすなど逆効果となって、ペースが上げられませんでした。グリッドどおりのポジションキープこそできましたが、最終戦までには改善してなんとか優勝を狙いたいですね。」
 

三浦監督のコメント
 「予選から決勝当日のウォームアップにかけて、それなりの手応えを掴んでいましたが、結果的にはその部分がうまく噛み合わずに、決勝でペースを上げることができませんでした。スタートで前に出て序盤はトップグループを走行していただけに、その後のレース展開は非常に悔しいものとなりました。序盤から、粘りの走行となった柳川もコースアウトぎりぎりの走行で頑張ってくれ、グリッドどおりの順位でチェッカーを受けてくれたのはさすがだと思います。最終戦はこの悔しさをバネに、優勝をめざします。」


 

決勝リザルト


全日本ロードレース

Pos. No. Rider Machine
1 33 伊藤 真一 Honda/CBR1000RR
2 1 中須賀 克行 Yamaha/YZF-R1
3 6 亀谷 長純 Honda/CBR1000RR
4 64 秋吉 耕佑 Honda/CBR1000RR
5 87 柳川 明 Kawasaki/ZX-10R
6 634 高橋 巧 Honda/CBR1000RR
7 48 出口 修 Suzuki/GSX-R1000
8 15 須貝 義行 Ducati/1098R
9 32 今野 由寛 Suzuki/GSX-R1000
10 16 東村 伊佐三 Kawasaki/ZX-10R
11 17 清水 郁巳 Honda/CBR1000RR
12 83 中村 知雅 Honda/CBR1000RR
13 88 藤田 拓哉 Yamaha/YZF-R1
14 28 髙田 速人 Honda/CBR1000RR
15 27 久保山 正朗 Honda/CBR1000RR
16 35 井上 健志 Honda/CBR1000RR
17 72 大貫 貴彦 Honda/CBR1000RR
18 99 戸田 隆 BMW/S1000RR
19 62 澤村 元章 Yamaha/YZF-R1
20 25 原田 洋孝 Kawasaki/ZX-10R



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