レースレポート

全日本ロードレース選手権第2戦 鈴鹿/鈴鹿サーキット 2010年04月18日

わずか14ラップの超スプリントレース!粘りの走りで開幕戦に続く4位入賞


#87 柳川 明

 

 4輪(フォーミュラーニッポン)との共催となった第2戦は、開幕につづいて雨のレースウィークではじまった。金曜日に行われた午前・午後の2回30分ずつのフリー走行では、エントリーしていたチームの半分以上が雨の走行をキャンセルする中、柳川はレインコンディションでのパーツ確認をするため精力的に走行を重ねた。ノックアウト方式の予選が行われた土曜日は一転快晴となったが、10メートル近い北西の風が吹き、気温も15度どまり。24台に絞られるQ1セッションで7位につけた柳川は、続くQ2セッションでポジションをあげ4位で通過した。上位12台で決勝のグリッドを争うQ3セッションの制限時間は15分。柳川は2分9秒581を3ラップ目にマークして、2列目4番手グリッドを獲得した。
 

全日本ロードレース レポート

スタートダッシュを見せる柳川

#87 柳川 明
 

 決勝日は風も少しおさまり、柳川はウォームアップの30分を有効に使って、予選で試せなかったセットにチャレンジした。放射冷却で路面温度が低い状況にもかかわらず、いくつかの確認作業を行い、予選タイムに迫る2分10秒341をマークした。決勝が始まるころには気温は18度。路面温度は前日より10度以上高い38度まで上昇。前年度から3周減算され14周の超スプリントレースで、2列目アウト側からスタートした柳川は、抜群のスタートダッシュで3番手に並ぶとそのままサイドバイサイド状態で1コーナーに飛び込んでいった。

 オープニングラップを秋吉(ホンダ)、中須賀(ヤマハ)、高橋巧(ホンダ)につづく4位で戻ってきた柳川は、2分9秒台で周回を重ねる。 後方では武田(ヤマハ)、出口(スズキ)、高橋英(カワサキ)の3台が5位争いを展開していたが、柳川のアドバンテージは変わらず、徐々に引き離していき、4周目には4.7秒、5周目には5.2秒と着実にその差を広げていった。
  後方に対して、セーフティリードとも言えるタイム差を確保した柳川は、先行するトップ3台との差を埋めようとブレーキングをぎりぎりまで遅らせてコーナーを攻めるが、バランスを崩すシーンも見られた。しかし、ベテラン柳川ならではのテクニックでそれを回避しつつ、中盤は2分10秒台前半をしっかりキープ。接近戦を展開するトップ3台の後方で、戦況をじっくり伺う走りに徹した。レース中盤での最高速は、287キロオーバーをマーク。トップとほぼ互角の最高速をキープしたまま、後半へと突入していった。

  タイヤのグリップ力が低下しはじめる後半になっても、柳川は2分10秒台をキープ。後方に対して10秒以上のタイム差を確保したまま、辛抱強くトップグループの背後を追走していたが、開幕戦の筑波サーキットに続き、4位でチェッカーとなった。
  18ポイントを獲得し、合計36ポイントでランキング4位につけている。
 

#87 柳川 明

柳川明のコメント
 「ドライセッションでもっと試しておきたいことがありましたが、天候には勝てず、予選で確認したポイントを踏まえながら、決勝当日の朝にセッティングを変えて挑戦しました。結果的には予選走行時のセットをチョイスしたのですが、トップグループの中で戦うまでには至りませんでした。スタートがそれなりに決まっていたので、1コーナーで無理をすれば戦況が変わっていたかもしれません。筑波に続き4位となりましたが、成績以上に次戦オートポリスに繋がるレースデータを収集できたことが良かったと思っています。こんなポジションで満足せず、地元では優勝争いのできる準備をしていきたいと考えています。」
 

三浦監督のコメント
 「粘りのレースとなりました。柳川らしいきれいなスタートで、一気にポジションアップできたかと思いましたが、スタート直後のギャンブルはアクシデントにつながりやすく、マシンも気持ちもうまくコントロールしてそれを回避。一方、後方集団に対しては確実なアドバンテージを周回ごとに積み重ねて、まずまずの展開に持ち込みました。ただ、トップに迫るには相応の無理をするしかなく、中盤から後半にかけてその影響が現れはじめ、ギャップを埋めるには至りませんでした。結果は4位と悔しい限りですが、レーススピードで完走した貴重なデータは次のオートポリス戦に活かしたいと考えています。そして柳川の地元九州で、優勝を狙います。」


 

決勝リザルト


全日本ロードレース

Pos. No. Rider Machine
1 64 秋吉 耕佑 Honda/CBR1000RR
2 634 高橋 巧 Honda/CBR1000RR
3 1 中須賀 克行 Yamaha/YZF-R1
4 87 柳川 明 Kawasaki/ZX-10R
5 6 亀谷 長純 Honda/CBR1000RR
6 45 武田 雄一 Yamaha/YZF-R1
7 18 浜口 俊之 Honda/CBR1000RR
8 51 高橋 英倫 Kawasaki/ZX-10R
9 32 新庄 雅浩 Suzuki/GSX-R1000
10 15 須貝 義行 Ducati/1098R
11 26 武石 伸也 Kawasaki/ZX-10R
12 16 東村 伊佐三 Kawasaki/ZX-10R
13 23 高橋 孝臣 Honda/CBR1000RR
14 73 小西 良輝 Honda/CBR600RR
15 91 山口 辰也 Honda/CBR1000RR
16 83 中村 知雅 Honda/CBR1000RR
17 77 稲垣 誠 Suzuki/GSX-R1000
18 777 谷 誠士郎 Honda/CBR1000RR
19 81 北口 浩二 Honda/CBR1000RR
20 20 吉田 光弘 Honda/CBR1000RR



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