- ■ 2011年 全日本ロードレース選手権 第8戦 鈴鹿大会
- ■ JSB1000
- ■ 開催日:2011年10月30日(日)
- ■ サーキット名:鈴鹿サーキット(5.821km)
雨中のドッグファイトを展開し第1レースは表彰台を獲得
最終ラップまで攻めきった第2レースは転倒するも6位入賞

秋晴れのもと行われた予選はノックアウト方式。レースウィークに入る前に行ったテスト走行で好感触を得ていた柳川は第1クオリファイから果敢に攻めて2分8秒817をマークする。目標タイムには及ばなかったものの第1レースでの5番グリッドを確保すると、第2クオリファイへ駒を進めた。24台から12台に絞られる第2クオリファイでは2分9秒台456とセットを出すことに専念した走りで5位通過。最終の第3クオリファイでは、2分8秒3までタイムを縮めたが、ポジションアップには及ばず第1レースに引き続き、2列目真ん中の5番グリッドの獲得となった。
レポート
<決勝第1レース>
スターティンググリッドに着くと同時に雨がポツリポツリと降りはじめ、レースはディレイ。約15分遅れで始まったレース1は、今シーズン初のウエット宣言となった。これに先立ち行われた5分間のウォームアップランで柳川はただ一人2周回を重ね、レインタイヤの感触をしっかり確かめた。
5番グリッドからロケットスタートを見せた柳川は、オープニングラップを4位で通過。3周目に中須賀(ヤマハ)を捕らえ、3番手に浮上した柳川は、リアスライドが大きくなった加賀山(スズキ)に迫り、4ラップ目のスプーンカーブで2位にポジションアップする。雨脚が徐々に強くなってきたが、柳川は逆にペースを上げ2分21秒台でトップの秋吉(ホンダ)を追う。
しかし、中須賀とのバトルの間に秋吉にアドバンテージを築かれ、その差は8秒以上。一方、背後に迫る中須賀に対するアドバンテージはわずかにコンマ数秒しかない状態が続く。裏ストレートからシケインにかけて何度も仕掛けてくる中須賀に対し、柳川はたくみにブロックラインを走行。8周目のシケインで中須賀に並びかけられたもののパッシングを許すことはなかった。
柳川のペースが鈍ったのは、雨足が弱まったレース後半。決勝レース直前のウエットコースチェックで、2ラップを全開に近い状態で走ったツケがここに来て現れ始めた。路面状況が大きく変化したためペースをキープすることが難しくなり、11周目の裏ストレートで中須賀に並ばれると3位に後退。それでも、2分22秒台で走行し、セーフティアドバンテージを築いたまま3番手で残り周回をクリア。2戦連続の表彰台を獲得した。
<決勝第2レース>
小降りになったもののレース2もウエット宣言となった。スタートは午後3時56分。日没までの時間を考慮して、今シーズン最後のレースは3周減の12ラップで行われることになった。レース1に引き続き、ロケットスタートを見せた柳川は4番手で1コーナーを過ぎると、その勢いのまますぐにポジションを上げて3位でコントロールラインを通過する。
序盤のペースは2分22秒台。レース1のデータからレインコンディションでのセットを調整して臨んだ柳川だったが、思うようにペースが上がらず、後続の高橋(ホンダ)が背後に迫ってくる。4周目の1コーナーでその高橋にいったん先行を許したが、ここから柳川はじわじわとペースアップ。同じカワサキ勢の芹沢、出口を従えて、3位争いを展開。1分20秒台をキープしてレース中盤へと移っていく。
動きがあったのは折り返しの6周目。シケインでインを突いた柳川が3位浮上。コンマ3秒のアドバンテージを築いて、7周目、8周目とクリア。10周目の130Rで高橋がインをついてきたが、ラインをクロスさせて再び3位へ。そのままファイナルラップへと入っていく。デグナーカーブの進入で再び高橋が前に出たが、柳川選手はあきらめずに猛追。スプーンカーブから裏ストレート、130Rで最後の勝負に持っていこうとしていた。ところが、柳川がそのスプーンカーブ進入でまさかのハイサイド転倒。ぬれた路面を数十メートルにわたり滑走したが、すぐに起き上がるとマシンに駆け寄り、再びコースイン。表彰台こそ逃してしまったが、6位チェッカーで18ポイントをプラスして、2011年度のシリーズポイントは142。ランキング3位でシーズンを終えた。
柳川 明(3位/6位 総合3位)のコメント
「レース1ではウエット宣言後のウォームアップランでしっかり走りすぎたことが、レース後半で裏目に出てしまったかもしれません。でも、わずか5分しか走っていないレインタイヤでしっかりバトルできたのは、これまでやってきたことが間違っていなかったという証拠。惜しくも届きませんでしたが、手ごたえを十分感じることができたレースでした。 レース2に関しては残り2ラップで逆転されたものの、最終ラップで仕掛けるつもりでした。その直前にまさかのハイサイド転倒で表彰台を逃してしまいましたが、攻めた結果なので悔いはありません。またみなさんに心配していただいたケガですが、幸いにも打撲程度ですみました。1年本当に応援ありがとうございました。」
三浦監督のコメント
「金曜日の練習走行から予選にかけて順調にタイムを刻み、課題もひとつずつ解決。想定タイムには届きませんでしたが、方向性が見えた状態で決勝レースに臨めました。ただし、雨のセットはまったくの白紙。そんな中、柳川が見事な走りを見せてくれ、3位表彰台を獲得することができました。第2レースでは最終ラップまで手に汗握る3位争いを展開。惜しくも転倒してしまいましたが、攻めきった結果なのでまったく悔いのない6位だったと思います。しり上がりに調子が上がってきたので、欲を言うなら今シーズンが、あと数戦あれば応援してくださったファンにもしっかり恩返しができたのですが・・・。それがちょっと心残りですね。」
リザルト
Race1
| Pos. | No. | Rider | Machine |
|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 秋吉 耕佑 | Honda CBR1000RR |
| 2 | 21 | 中須賀 克行 | Yamaha YZF-R1 |
| 3 | 87 | 柳川 明 | Kawasaki ZX-10R |
| 4 | 71 | 加賀山 就臣 | Suzuki GSX-R1000 |
| 5 | 634 | 高橋 巧 | Honda CBR1000RR |
| 6 | 02 | 芹沢 太麻樹 | Kawasaki ZX-10R |
| 7 | 01 | 出口 修 | Kawasaki ZX-10R |
| 8 | 19 | 藤田 拓哉 | Yamaha YZF-R1 |
| 9 | 13 | 清水 郁巳 | Honda CBR1000RR |
| 10 | 54 | 徳留 和樹 | Honda CBR1000RR |
| 11 | 10 | 東村 伊佐三 | Kawasaki ZX-10R |
| 12 | 17 | 髙田 速人 | BMW S1000RR |
| 13 | 18 | 久保山 正朗 | Honda CBR1000RR |
| 14 | 32 | 今野 由寛 | Suzuki GSX-R1000 |
| 15 | 23 | 吉田 光弘 | Honda CBR1000RR |
| 16 | 11 | 須貝 義行 | Ducati 1098R |
| 17 | 20 | 北口 浩二 | Honda CBR1000RR |
| 18 | 55 | 須磨 貞仁 | Aprilia RSV4 FACTORY |
| 19 | 15 | 戸田 隆 | BMW S1000RR |
| 20 | 16 | 中村 知雅 | Honda CBR1000RR |
Race2
| Pos. | No. | Rider | Machine |
|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 秋吉 耕佑 | Honda CBR1000RR |
| 2 | 71 | 加賀山 就臣 | Suzuki GSX-R1000 |
| 3 | 634 | 高橋 巧 | Honda CBR1000RR |
| 4 | 02 | 芹沢 太麻樹 | Kawasaki ZX-10R |
| 5 | 01 | 出口 修 | Kawasaki ZX-10R |
| 6 | 87 | 柳川 明 | Kawasaki ZX-10R |
| 7 | 10 | 東村 伊佐三 | Kawasaki ZX-10R |
| 8 | 13 | 清水 郁巳 | Honda CBR1000RR |
| 9 | 17 | 髙田 速人 | BMW S1000RR |
| 10 | 19 | 藤田 拓哉 | Yamaha YZF-R1 |
| 11 | 18 | 久保山 正朗 | Honda CBR1000RR |
| 12 | 32 | 今野 由寛 | Suzuki GSX-R1000 |
| 13 | 38 | 津田 一磨 | Honda CBR1000RR |
| 14 | 54 | 徳留 和樹 | Honda CBR1000RR |
| 15 | 11 | 須貝 義行 | Ducati 1098R |
| 16 | 23 | 吉田 光弘 | Honda CBR1000RR |
| 17 | 20 | 北口 浩二 | Honda CBR1000RR |
| 18 | 15 | 戸田 隆 | BMW S1000RR |
| 19 | 43 | 村上 雅彦 | Kawasaki ZX-10R |
| 20 | 16 | 中村 知雅 | Honda CBR1000RR |








