2016 All Japan Motocross Championship

  • ■ 2016年 全日本モトクロス選手権 第8戦 関東大会
  • ■ IA1
  • ■ 開催日:2016年10月2日(日)
  • ■ 会場名:オフロードヴィレッジ

新井宏彰がパーフェクトウィン!
田中教世は総合5位(4位/7位)!

#8 田中 教世

レポート

●新井宏彰の第8戦(IA1/1位/1位)

 やりました! 久々のピンピン(1位/1位)です。去年の春('15年第2戦川越)以来なのですが、前回は両ヒートともスタートが良くなくて追い上げる展開、今回は両ヒートともほぼホールショットという対照的なレースになりました。やはり群馬出身の自分にとって、関東大会は特別なレースです。ファンのみなさんの声援、スポンサーのみなさんのお陰だと感謝しています。
 ヒート1のスタートは、平田選手の方が前だったんですが、1コーナーでアウトにはらんだ隙に並んで、次のジャンプを大きく飛んでトップに立ちました。1コーナーの内側にも1~2台いたみたいだし、ホールショットとは言えませんね。
 オフビレは抜きにくいコースですが、それでもアドバンテージを作りたくて、スタートから序盤は特に頑張りました。2~3周でかなり後ろが離れたんですが、5~6秒のリードで満足することなく攻めました。ただしフープスが荒れてきたので、振られて横向いたりしないように注意しながら慎重に攻めました。
 平田選手が2位に上がってきたので、来るかなと意識したんですが、中盤以降はペース的にも優位に立てるようになり、これなら行けそうだと感じました。前半で逃げてマージンを取る作戦で、とりあえず1勝。ワダチができるとどんどん深く掘れるので、石が出てきたり縦のギャップも増えるため、かなり体力を消耗しました。フィジカルには自信がありますが、天気も良くて秋の川越にしては暑かったですね。
 ヒート2はヒート1よりはスタートが決まったので、ホールショットと言ってもらってもいいかなぁ。1コーナーの次のジャンプではトップだったし、同じような展開に持ち込めそうなので「よっしゃー!」って感じでした。2番手に成田選手がいて、絶対に来るだろうとわかっていたので、序盤は思い切り飛ばしました。1秒ずつ離していったら、途中から小方と入れ替わったようなんですが、その頃には独走になっていたので、あまり後ろは気にせず路面の変化に集中しました。
 今回からコースレイアウトが変わったんですが、新しくできたS字が続くスネークセクションは、自分でも走りやすかったですね。ラインはいろいろありました。みんなはイン側がアライン(新井のライン)だと思い込んでいるかもしれませんが、荒れてきたので、アウトバンクの方が速いときもありました。コースレイアウトを変更してくれるのは、いいですね。いろいろと新しいラインを開拓できるので楽しい。オフビレらしさですね。
 中盤以降は20秒以上のリードができたので、慎重な走りに切り替えました。特に疲れたわけじゃありません。体力的にはヒート1の方が展開が厳しくてきつかったけれど、ヒート2はまだ余裕がありました。前戦名阪で情けない結果(4位/6位)に終わっていただけに、今回のピンピンはうれしかったです。
 昨日の予選では全然上手く走れなくて、9位だったでしょう。実を言うと、リアサスのストロークを出す方向でセッティングしたら、その分マシンの姿勢がリア上がりになって、コーナリングしにくかったんです。静的には問題ないポジションでしたが、たとえばコーナー進入時などのリフトアップが大きくて、ぐっと沈めてタイトに曲がるコーナリングができなかったんです。
 事前テストの時はそれでも合っていたんですが、やっぱりレースになると違う。路面も変化するし、スピードも上がる。事前では雨上がりからドライという状況で、ラップタイムは1分38~39秒でしたが、今日は朝の練習で1分34~35秒。これだけコンディションやスピード差が生じてくれば、事前でベストだったセッティングも合わなくて当然。だから微調整が必要になるんです。
 予選後のミーティングで、リアサスのリンク周りを変えることにしました。ショック自体はそのままで、車高を低く設定することが狙いでした。今朝の公式練習で試したらフィーリングが良好だったので、これなら行けると自信を持ちました。
 フロントフォークに関しては、事前から決勝まで同じセッティングで通しました。ただ、名阪からクランプをX-TRIGに変更して、ステアリングダンパーを外してあります。重量感や剛性感が変わったし、サスのストローク感も以前とは違ったものになりました。コースによってマシンセッティングをいろいろ変えて、ベストを追求できるところがファクトリーの強みですね。
 エンジンの面でも特性を変えてあり、前回の名阪が高速仕様、今回は低速仕様。KRTに入って以来、最も下寄りのセッティングでした。やっぱり加減速の多さと滑りやすい路面に対応するためで、オフロードビレッジ スペシャルと言っていいでしょう。過去にここで勝った時のエンジンは、上がどこまでも伸び続けるような特性でしたが、今回は極端に言うとオーバーレブを捨てた台形みたいな特性。僕はもともと中速から高回転域を多用するタイプなので、練習や予選では物足りない印象だったんですが、レースが始まってみたら正解でした。
 ホームグラウンドで最高の成績が残せてよかった。ランキング2位にいる存在感をアピールできたんじゃないかなと思っています。ポイントについてはあまり考えていません。計算上は逆転チャンピオンもあり得ますが、あまり現実的ではないので…。最終戦ではポイントを意識しないで、2レースに集中します。

  • #331 新井 宏彰
  • #331 新井 宏彰

●田中教世の第8戦(IA1/4位/7位)

 スタートが決まったりミスったり、波があるのはどうしてでしょうね。昨日の予選ではスタート最後尾だったし、追い上げもできずに12位だったので、グリッドがいいとこ選べなかったことは確かです。でも、ヒート1では結構上手く出られましたからね。
 マシンセッティングは、予選から決勝に向けて徐々にすべてをマイルドに微調整してきました。エンジン特性はトラクションと扱いやすさを重視し、サスも減衰を弱める方向でアジャストしました。事前テストでは雨が降った後だったので、ここまでの路面状況は想定できなかった。スピードは以前のオフビレほど出ないし、ジャンプも比較的小さめだったので、サスを動かす方向で合わせていきました。
 ヒート1はスタートが決まって、1コーナーで4~5番、2コーナーで2番に上がれたんですが、すぐに平田選手に抜かれてしばらく3番手でした。このコースは嫌いじゃないんだけれど、なぜかケガが多くて苦手意識があり、攻めきれないところがありました。それでも平田選手をマークすることによって、引っ張ってもらえたらいいなというつもりでした。でもやっぱり意識のせいか硬かったみたいで、疲れが出てきたところで小島選手に抜かれてしまいました。
 その後もせめて3位の表彰台には立ちたいと思ってプッシュしたんですが、届きませんでした。小島選手も余裕がなさそうだったんで、もうちょっと無理して攻めた方がよかったのか、それとも攻めたら自滅していたのか、ぎりぎり判断に迷うところではありましたね。
 過去4~5年を振り返ってみると、今回が一番いい成績なので、その点では受け入れるしかない。毎年クラッシュして病院に運ばれていたので、それを思うとベターだけど、決して納得できる結果ではありません。目の前に3位の小島選手が見えていただけに、4位は悔しかったですね。ヒート1の表彰台にはひとまず立っておきたかった。
 昼休みにはチームスタッフのアドバイスもあって、エンジン特性をマイルド方向にアジャストしました。平らなところでも撒水で黒く光っているところが滑りやすくなっていて、なかなかパワーをかけるのが難しいコンディションでした。掘れたワダチの中のギャップもきつくなってきたので、マイルドにした方が特に後半になると楽に走れるだろうという読みでした。あとはリアサスの減衰を1クリック抜いて、動きやすくした程度です。
 ところがヒート2ではスタートに失敗し、めちゃくちゃ出遅れてしまいました。ええ、1周目15番手ですよ。パッシングポイントが少ないコースなので、これはやってしまったぁ! と焦ったんですが、それでも根気強く1台ずつ抜いていったら、トップ6が見えるところまで挽回しました。みんなどうしたのかと疑問だったんですが、たぶん疲れでペースが落ちていたんじゃないでしょうか。
 今回はタイムスケジュールが変更されて、通常だったら昼休み明けにやるはずのレディスがIAヒート2の後になったりして、僕らにとっては休憩時間がいつもより少なかった。通常ならヒート1とヒート2の間には3時間弱のインターバルがあるんですが、今回は2時間強しかなかった。そんなわけでファンのみなさんには申し訳なかったんですが、昼休みのサイン会も行われず、身体を休めて疲労回復に徹していました。
 だからヒート2は他のライダーもきつかったと思います。みんなタレタレでしたね。僕は出遅れた分だけ序盤に体力を温存できたみたいで、後半に追い上げることができました。終盤は平田選手と熱田選手がバトっているところに食い込み、平田選手を抜いたりして自分でも燃えました。ラストで熱田選手も攻略できたんですが、フープスで抜き返された後は巧みなラインブロックで逃げられました。
 成績は上なら越したことはありませんが、何位であっても1位以外は納得できないですよ。いつでも優勝を目指していますし、それが叶わなくてもせめて表彰台に上がりたい。もちろん最終戦の菅生もそういうつもりで走ります。

  • #8 田中 教世
  • #8 田中 教世

リザルト

IA1 Race1

Pos. No. Rider Machine
1 331 新井宏彰 Kawasaki KX450F-SR
2 99 平田 優 Yamaha YZ450FM
3 1 小島庸平 Suzuki RM-Z450WS
4 8 田中教世 Kawasaki KX450F-SR
5 982 成田 亮 Honda CRF450RW
6 100 北居良樹 KTM 450SX-F
7 9 星野 裕 Kawasaki KX450F
8 4 小方 誠 Kawasaki KX450F-SR
9 2 熱田孝高 Suzuki RM-Z450WS
10 14 池谷優太 Suzuki RM-Z450
11 13 深谷広一 Suzuki RM-Z450
12 7 安原 志 Yamaha YZ450F
13 42 稲垣達樹 Suzuki RM-Z450
14 83 プラシット・ベン Yamaha YZ450F
15 15 鈴木正明 Suzuki RM-Z450
16 12 伊藤正憲 Yamaha YZ450F
17 18 白石翔也 Yamaha YZ450F
18 16 中村泰介 Yamaha YZ450F

IA1 Race2

Pos. No. Rider Machine
1 331 新井宏彰 Kawasaki KX450F-SR
2 982 成田 亮 Honda CRF450RW
3 1 小島庸平 Suzuki RM-Z450WS
4 4 小方 誠 Kawasaki KX450F-SR
5 2 熱田孝高 Suzuki RM-Z450WS
6 99 平田 優 Yamaha YZ450FM
7 8 田中教世 Kawasaki KX450F-SR
8 13 深谷広一 Suzuki RM-Z450
9 14 池谷優太 Suzuki RM-Z450
10 7 安原 志 Yamaha YZ450F
11 12 伊藤正憲 Yamaha YZ450F
12 9 星野 裕 Kawasaki KX450F
13 42 稲垣達樹 Suzuki RM-Z450
14 100 北居良樹 KTM 450SX-F
15 15 鈴木正明 Suzuki RM-Z450
16 83 プラシット・ベン Yamaha YZ450F
17 16 中村泰介 Yamaha YZ450F

IA2 Race1

Pos. No. Rider Machine
1 28 能塚智寛 Honda CRF250RW
2 113 田中雅己 Honda CRF250R
3 32 渡辺祐介 Yamaha YZ250F
4 29 竹中純矢 Suzuki RM-Z250WS
5 31 岡野 聖 Yamaha YZ250F
6 912 小川孝平 Honda CRF250R
7 36 横澤拓夢 Honda CRF250R
8 122 古賀太基 Honda CRF250R
9 38 池本凌汰 Suzuki RM-Z250
10 02 鈴村英喜 Honda CRF250R
11 37 馬場亮太 Yamaha YZ250F
12 58 高輪喜樹 Honda CRF250R
13 04 鳥谷部晃太 Yamaha YZ250F
14 03 大木汰一 Kawasaki KX250F
15 39 道脇右京 Honda CRF250R
16 46 小林秀真 Kawasaki KX250F
17 66 松浦勝志 Yamaha YZ250F
18 64 平山 力 Kawasaki KX250F
19 47 内田篤基 Suzuki RM-Z250
20 70 神島央佐 Suzuki RM-Z250

IA2 Race2

Pos. No. Rider Machine
1 29 竹中純矢 Suzuki RM-Z250WS
2 32 渡辺祐介 Yamaha YZ250F
3 113 田中雅己 Honda CRF250R
4 912 小川孝平 Honda CRF250R
5 28 能塚智寛 Honda CRF250RW
6 36 横澤拓夢 Honda CRF250R
7 31 岡野 聖 Yamaha YZ250F
8 04 鳥谷部晃太 Yamaha YZ250F
9 51 近藤祐介 Honda CRF250R
10 38 池本凌汰 Suzuki RM-Z250
11 02 鈴村英喜 Honda CRF250R
12 122 古賀太基 Honda CRF250R
13 05 森 優介 Honda CRF250R
14 39 道脇右京 Honda CRF250R
15 47 内田篤基 Suzuki RM-Z250
16 37 馬場亮太 Yamaha YZ250F
17 58 高輪喜樹 Honda CRF250R
18 64 平山 力 Kawasaki KX250F
19 35 斉藤 嵩 Suzuki RM-Z250
20 06 笠原氷河 Yamaha YZ250F

2016年 全日本モトクロス選手権 ポイントランキング

Page Top