2016 All Japan Motocross Championship

  • ■ 2016年 全日本モトクロス選手権 第6戦 東北大会
  • ■ IA1
  • ■ 開催日:2016年7月24日(日)
  • ■ 会場名:藤沢スポーツランド

カワサキ1-2フィニッシュ!
新井宏彰=総合優勝(1位/2位)、田中教世=総合2位(3位/3位)!

#331 新井 宏彰

レポート

●新井宏彰の第6戦(IA1/1位/2位)

 まさか今季初優勝が藤沢で実現するとは、誰も予想していなかったでしょうね。もともと苦手で勝ったことがないコースなので、自分でもびっくりしています。本来であれば、第2戦川越か第3戦広島あたりで勝たないといけなかったし、前戦神戸でも優勝したかったんですが、とりあえず苦手な藤沢で勝てたというか、無事に終わったことでホッとしています。
 なぜか昨日から調子がよくて、予選も1位でした。スタートから前に出た後、成田選手に追いかけられたんですが、意外と同じペースで走れたんです。ただ、トップを走っていても、気持ちがあまり乗らない。好きなコースだったら、もっと上がるじゃないですか。でもどこかに苦手意識があったし、3年前にクラッシュして脳震盪を起こしたトラウマもありました。だからこそ逆に開き直って走るしかないと思い、とりあえずスタートは出られる自信があったので、予選と同じ展開をイメージして決勝に臨みました。
 ヒート1は、まずホールショットが決まったので、序盤からガンガン行くつもりでした。すぐに熱田選手が2番手、その後ろに教世君(田中)という順になりました。熱田選手は藤沢が得意な人だから手強いなと思いつつ、逃げられるだけ逃げるしかないという気持ちだったんですが、中盤になるといいラインをトレースできなくなって、苦手意識に縛られる感じでした。
 レース後半になったらまたいいラインが見つかり、走りを立て直すことができました。終盤は熱田選手に3秒差ぐらいまで詰め寄られましたが、ここが踏ん張りどころだと自分に言い聞かせてスパート。そしたら間隔が少し広がったので、これはもう勝つしかないと…。優勝を確信したのは、本当に最後の最後でしたね。
 ヒート1の1コーナーでは多重クラッシュがあったようですが、僕はホールショットだったので全然知らなかったんです。藤沢はドラゴンストマックのようなUターンがあって、後方確認しやすいコースなんですが、成田選手は見当たりませんでした。何かあったんだろうなと思いながら、自分の走りに集中するよう心掛けました。
 周遅れになった成田選手が目の前に現れたのは、10分すぎた頃だったかな。そこから成田選手を追いかけてテールトゥノーズみたいになったんですが、さすがに速かったですね。しばらくすると譲ってくれたんですが、ここでラインを見せるのもどうかなと思いながら、僕も必死だったので気にしないことにしました。最後はこっちがペースが落としたこともあって、成田選手がまた前に出ました。周遅れなので妙な感じだったけど、ヒート2のシミュレーションみたいな感じでしたね。
 ヒート2でもホールショットを取ってトップで戻ってきたんですが、2周目には成田選手に抜かれて、背中を見ながら追いかける展開になりました。中盤になると距離が詰まって逆転のチャンスが訪れたんですが、自分でミスってコースアウトしてしまった。引き返せない地形のところだったので、そのまま進んでコースインしてもペナルティを受けないように徐行して、教世君に追い付かれたところでまた全開にしました。そこで5秒ほどロスしたので成田選手には逃げられ、自分の集中力も切れてしまいました。
 それでも総合優勝(1位/2位)なので、上出来だったと思います。初優勝はうれしいけれど、他車のクラッシュやトラブルなどの要因もあったので、自分にとってはラッキーな面もありました。それでもレースはレースだし、調子自体は今回参戦していたライダーの中で一番良かった気がします。
 今回はサンドを追加したのか、ところどころに盛ったような部分がありました。ヒート2になると、サンドの下に硬いエッジギャップができてきて、結構荒れていた割にハイスピードだったので難しかった。タイヤチョイスは、フロントはミディアム、リアはソフトでずっと通しました。僕はどちらかというと軟らかいところよりも、際の硬いところを狙って走る方なので、フロントだけ硬質路面に対応したミディアムを履きました。
 マシン的には、オイルクーラーを装備しました。教世君はエンジンにやさしい乗り方をするので付けていませんが、僕は結構エンジンを回すタイプなので、藤沢の暑さも想定した対策としてオイルクーラーを追加したんです。AMAナショナルでトマックが使っているのと同じKHI製ですが、あるなしでフィーリングに違いはありません。
 エンジンは前戦神戸とは正反対で、藤沢は全開にする区間が長いため、中高速がもっと伸びる仕様に変更しました。神戸では低速用のマフラー、今回は中高速用のマフラーに交換。藤沢に来てからは何も変えていません。車体的にはシーズン序盤よりも落ち着いてきた感じ。神戸あたりから成績にも表れているし、本来の走りができていると思います。

  • #331 新井 宏彰
  • #331 新井 宏彰

●田中教世の第6戦(IA1/3位/3位)

 正直に言って、2ヒートとも表彰台を揃えられたことはうれしいです。ようやくスタートが決まったし、トップ争いには絡めていないけれど、なんとか付いて行くことができるようになった。もちろん目標は優勝なんですが、今シーズン前半の成績がひどかっただけに、明るい道筋が見えてきた気がします。
 ヒート1はスタート良く出ることができて、新井君、池谷選手、そして僕という順番。熱田選手に抜かれた後、付いて行ったんですが、最後には離されてしまいました。終盤は後ろから集団が迫ってきて、それは僕のペースが落ちただけなんですけど、抜かれたらヤバいと思ってなんとかこらえました。ピュアテックレーシングの小方君を振り切って、しぶとくゲットした3位…。いやぁうれしかったですよ。
 ヒート2のスタートは、ヒート1よりも上手く決まって、ホールショットかなと思ったけど、アウトから新井君が来て前に出られました。すぐに成田選手がトップに立って、僕は3番手に落ち着きました。終盤になるとかなり先を走っていたはずの新井君が下がってきて、トラブルがあったのかスローダウンしていたんです。抜こうかなって近づいたらまた速くなって逃げられたので、あれ何だったんやぁって…。
 最後はまた後ろから熱田選手が迫って来ました。彼は終盤強いじゃないですか。だから気合いを入れ直して逃げたら諦めてくれたみたいで、なんとかヒート2でも3位に入賞できました。本当はもうちょっとトップ争いに絡みたかったですね。
 藤沢は昔は苦手で嫌いでしたが、こんなに何年も走っていると嫌いじゃなくなるもんです。以前はもっと深いサンドでうねるような路面だったんですが、最近は硬くなって細かいギャップができるようになった。そういう意味ではだんだん好みに近づいてきたと言えますね。得意なセクションは特にありませんが、強いて挙げれば今回はスタートが良かった。マシンのローンチコントロールのおかげです。
 予選のスタート時に伸びが足りなかったので、もう少し引っ張れるように仕様を変更してもらったところ、狙った通りのダッシュができました。ゲートを出る瞬間はそれほど差がないんですが、走り出してすぐの10メートルほどで他車の前に出て、あとは新井君とホールショット争いという位置に立てました。
 エンジンの特性としては、事前テストまでに自分好みに近づけることができていました。神戸の後に中高速をそのまま生かしながら、低速をもっと出してもらったんです。予選を走り終えた後にトラクションのいい路面だったので、もうちょっとパワーを上げて今朝の練習で試してみたんですが、路面が硬くてギャップも増えていたので、元に戻してヒート1に臨みました。
 タイヤ選びはとにかくスタート重視で、昨日はフロントがミディアム、リアがミディアムソフトでしたが、今日はフロントをソフトに変更しました。硬い路面もあったんですが、サンドが深く積もったところなど、ソフトの方がコントロール性が良かったからです。
 前戦神戸では思いのほか暑かったんで、とにかく暑さに負けないように乗り込みを中心にやりました。仮想藤沢ということで、サンドコースの名阪ばっかり走り込んでいました。今日はもちろんしんどかったけれど、例年の藤沢と比べたら涼しかったですね。
 今回のカワサキ1-2フィニッシュというのは総合リザルトですが、ヒートでも1-2フィニッシュを決めたいですね。

  • #8 田中 教世
  • #8 田中 教世

リザルト

IA1 Race1

Pos. No. Rider Machine
1 331 新井宏彰 Kawasaki KX450F-SR
2 2 熱田孝高 Suzuki RM-Z450WS
3 8 田中教世 Kawasaki KX450F-SR
4 4 小方 誠 Kawasaki KX450F-SR
5 7 安原 志 Yamaha YZ450F
6 9 星野 裕 Kawasaki KX450F
7 12 伊藤正憲 Yamaha YZ450F
8 41 馬場大貴 Honda CRF450R
9 15 鈴木正明 Suzuki RM-Z450
10 01 長門健一 Honda CRF450R
11 42 稲垣達樹 Suzuki RM-Z450
12 18 白石翔也 Yamaha YZ450F
13 1 小島庸平 Suzuki RM-Z450WS
14 100 北居良樹 KTM 450SX-F
15 24 諸見里 祐哉 Suzuki RM-Z450
16 130 伊田 井佐夫 Honda CRF450R
17 982 成田 亮 Honda CRF450RW
18 14 池谷優太 Suzuki RM-Z450

IA1 Race2

Pos. No. Rider Machine
1 982 成田 亮 Honda CRF450RW
2 331 新井宏彰 Kawasaki KX450F-SR
3 8 田中教世 Kawasaki KX450F-SR
4 2 熱田孝高 Suzuki RM-Z450WS
5 9 星野 裕 Kawasaki KX450F
6 12 伊藤正憲 Yamaha YZ450F
7 7 安原 志 Yamaha YZ450F
8 14 池谷優太 Suzuki RM-Z450
9 4 小方 誠 Kawasaki KX450F-SR
10 100 北居良樹 KTM 450SX-F
11 42 稲垣達樹 Suzuki RM-Z450
12 41 馬場大貴 Honda CRF450R
13 15 鈴木正明 Suzuki RM-Z450
14 01 長門健一 Honda CRF450R
15 18 白石翔也 Yamaha YZ450F
16 1 小島庸平 Suzuki RM-Z450WS
17 24 諸見里 祐哉 Suzuki RM-Z450
18 130 伊田 井佐夫 Honda CRF450R

IA2 Race1

Pos. No. Rider Machine
1 28 能塚智寛 Honda CRF250RW
2 32 渡辺祐介 Yamaha YZ250F
3 122 古賀太基 Honda CRF250R
4 36 横澤拓夢 Honda CRF250R
5 29 竹中純矢 Suzuki RM-Z250WS
6 05 森 優介 Honda CRF250R
7 912 小川孝平 Honda CRF250R
8 31 岡野 聖 Yamaha YZ250F
9 113 田中雅己 Honda CRF250R
10 02 鈴村英喜 Honda CRF250R
11 59 佐藤 亮 Suzuki RM-Z250
12 52 植田翔太 Kawasaki KX250F
13 43 北原岳哲 Kawasaki KX250F
14 38 池本凌汰 Suzuki RM-Z250
15 34 大塚豪太 Honda CRF250R
16 06 笠原氷河 Yamaha YZ250F
17 72 土屋元希 Kawasaki KX250F
18 04 鳥谷部晃太 Yamaha YZ250F
19 66 松浦勝志 Yamaha YZ250F
20 47 内田篤基 Suzuki RM-Z250

IA2 Race2

Pos. No. Rider Machine
1 32 渡辺祐介 Yamaha YZ250F
2 31 岡野 聖 Yamaha YZ250F
3 28 能塚智寛 Honda CRF250RW
4 122 古賀太基 Honda CRF250R
5 36 横澤拓夢 Honda CRF250R
6 113 田中雅己 Honda CRF250R
7 29 竹中純矢 Suzuki RM-Z250WS
8 05 森 優介 Honda CRF250R
9 912 小川孝平 Honda CRF250R
10 52 植田翔太 Kawasaki KX250F
11 02 鈴村英喜 Honda CRF250R
12 59 佐藤 亮 Suzuki RM-Z250
13 34 大塚豪太 Honda CRF250R
14 38 池本凌汰 Suzuki RM-Z250
15 06 笠原氷河 Yamaha YZ250F
16 67 高原秋斗 Suzuki RM-Z250
17 66 松浦勝志 Yamaha YZ250F
18 58 高輪喜樹 Honda CRF250R
19 53 菅谷峻介 Kawasaki KX250F
20 70 神島央佐 Suzuki RM-Z250

2016年 全日本モトクロス選手権 ポイントランキング

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