2016 All Japan Motocross Championship

  • ■ 2016年 全日本モトクロス選手権 第5戦 神戸大会
  • ■ IA1
  • ■ 開催日:2016年7月3日(日)
  • ■ 会場名:神戸空港特設コース

地元ファンの声援を受けてカワサキ勢が活躍
新井宏彰=3位/2位、田中教世=10位/5位、小方誠=5位/4位

#331 新井 宏彰

レポート

●新井宏彰の第5戦(IA1/3位/2位)

 地元ファンのみなさんにいいとこ見せたい気持ちがすごくありました。もちろん優勝することがベストなんですが、悪くても表彰台には立ちたい。そんな意識で臨んだ神戸大会でしたが、特にプレッシャーなどはありませんでした。
 ヒート1のスタートは、4~5番手ぐらいで1コーナーを曲がることができたし、まずまずでした。ゲート選びはみんながイン寄りに固まっていたので、1コーナーのアウトからまくろうと思ったんです。中央からやや外側にゲート位置を決めて、そこから出る時のタイミングは決して良くはなかったんですが、1コーナーの混戦を避けることができたので、次のジャンプではいいポジションにつけました。
 2周目には2番手に上がり、トップの成田選手を観察しながら仕掛けられそうな位置だったので、焦らず確実に行こうと思いました。ところが成田選手は割とイン寄りを走るタイプなので、ライン取りが僕と似ていて、なかなかパッシングポイントが見つからない。インのインを突こうとすれば簡単に閉められるし、アウトから抜こうとしても後ろにいた深谷選手が気になって、思い切り攻めることができなかったんです。そんなわけで時間を費やしすぎて、後半になってしまいました。  15分すぎに小島選手に抜かれて、3番手に下がりました。小島選手は勢いもあったし、成田選手とは対照的なライン取りをするので、割と簡単にかわしてトップに立ちました。その後は小島選手が独走して、成田選手、僕、深谷選手が接戦になったんですが、攻略できないまま3位でフィニッシュしました。表彰台から遠のいていたこともあって、少し守りに入ってしまったかなぁ。でも成田選手も元気だったし、隙はありませんでした。
 ヒート2はスタートで出遅れました。内側のライダーがアウトにはらんできたので、1コーナーで行き場を失ってしまったんです。自分は後方集団だったけれど、教世君が前の方にいるし「スッゲー!」と思いつつ我慢の追い上げをしていきました。1周目9番手から徐々にポジションを挽回したんですが、中盤になると教世君と小方が落ちてきて、3台でつながって走っている時間帯がありましたね。
 暑かったし、ヒート2はみんなきついので、あちこちで転倒があり、自分も集中を切らしちゃいけないと引き締めました。自分らしさは発揮できたと思います。
終盤になると平田選手、小島選手、深谷選手に続いて、僕は4番手にいたんですが、小島選手のエンストによって3位でチェッカーを受けました。僕にとってはラッキーでしたが、プッシュし続けてきた結果なのかもしれません。さらにレース後、平田選手がショートカットのペナルティを受けたので、2位に繰り上がりました。
 地元の神戸で表彰台をゲットできたので、ひとまずホッとしたかなという感じです。表彰台に立てる条件みたいなものは自分なりに持ってると思うんですが、今シーズンは開幕からあまり噛み合っていませんでした。常に優勝争いができるはずなのに、それができない自分が歯がゆくてなりませんでした。
 セッティングの迷いがあって、進めてきた方向をまた元に戻したりもしました。今大会を走り終えた結果、少し見えてきた気がします。自分なりの考えとしては、思い通りに走りたいというのがありました。まだまだ完璧な状態ではないんですが、ちょっとずつ乗れてきたかなと思える神戸大会でした。
 それにしても、表彰台からの景色が素晴らしかったですね。お客さんも多かったし、カワサキの旗の数もすごかった。他の会場では見られない光景だし、地元のステージはいいものだなと思いました。
 あと、これは余談ですが、先月の練習中に肋骨2本にヒビが入ってしまい、1週間乗れなかったんです。今でもちょっと痛くて、笑うのは大丈夫なんですが、くしゃみがヤバいので気を付けています。

  • #331 新井 宏彰
  • #331 新井 宏彰

●田中教世の第5戦(IA1/10位/5位)

 ヒート1のスタートは大失敗で、1コーナーに入る時にはすでに後方集団でした。それでも7~8番手に上がり、前も見えていたんですけれど、付いて行くことができなくて9~10番手を走っていました。抜いても踏ん張りが利かずに抜かれ、最終的には10位でした。
 コースレイアウトは去年と同じだったんですが、以前は全周にわたって硬かったところに今年は軟らかい土を入れたので、その新しい部分ではギャップやワダチが増えました。レールを上手く利用すれば、滑らずに開けやすかった。硬くてツルツルの路面よりは、適度に荒れていてリズムは取りやすいのですが、トラクションが良さそうな土に見えて、意外と難しかったですね。
 もっと高速コーナーだったら、スライドをコントロールしながら開けて行けますが、ここまでタイトなレイアウトだと、減速/加速の繰り返しになるので、立ち上がりで空転しやすい土でした。掘れたところは荒れ出すと早いし、ラインを変えたいけれど他にあまり良さそうなところもない。それで同じラインを我慢して走ることになってしまう。そんな展開が多かったような気がします。
 ヒート2はスタートが決まってしまって、2番手で1コーナーを回ったので、これは行くしかない!と、久々にスイッチが入りました。小島選手を追いかけて、4周目にはトップに立ったんですけれど、その辺で体力の限界を迎えてしまいました。というよりも序盤はアドレナリンだけで走った…という感じですね。あっという間に売り切れて、10分ぐらいしか持たなかったですけれどね。
 小島選手を抜いてトップに立った時は「よーし行ったる!」と意気込んで、2秒ぐらいリードしたんです。このまま行けるのかなと思っていたら、だんだん音が近づいてきて、成田選手以下大勢が縦に並んでいました。成田選手に抜かれてからはペースが落ちて、どんどんポジションを下げてしまいました。腕アガリも少しありましたが、足腰に来ましたね。
 暑さでしたらヒート1の方がきつく感じました。いつもは泥をかぶってばかりでしたが、ヒート2では前を走ったせいか視界良好で、当たる風がきれいだったので楽に感じました。序盤トップを走ってオーバーペースになったというか、本来ならあのペースは維持できるんですが、久々なのでちょっと忘れていたかな。でも今回思い出したので、また少しずつ伸ばしていけたらいいなと思います。
 今回の会場は神戸空港島の特設コースだったので、短時間でセッティングを詰められるかどうかが勝負でした。エンジン特性に関しては、昨日の予選前に1回マイルドにして、そのまま今日のヒート1を走りました。ハードパックの表面に砂が浮いていて滑りやすい部分があったので、そこに対応したマップの書き換えです。その後も路面が荒れてきたので、ヒート2の前にさらにマイルドに変更したんです。どの辺の回転域ということではなく、全体的にマイルドな出力特性にしました。  足回りではヒート1とヒート2の間の昼休みに、減衰力を少しアジャストしました。フロントは圧側の高速を1クリック締めて、リアは圧側の低速を1クリック開けました。ギャップが深くなってきたので、フロントが刺さらないようにフォークが張る方向にしたかったのと、ジャンプ着地での踏ん張りを出すための調整です。
 タイヤを昨日はソフト、今日はミディアムで通しました。新しく入れた土の部分が軟らかかったので、そこを意識していたんですが、徐々に硬くなってきたのでミディアムに換えたんです。路面は去年のようにハード寄りの方が楽でしたね。ハードならハード、ソフトならソフト、混在せずにどちらかに統一されていた方がよかったと思います。
 僕は生まれも育ちも兵庫なんで、神戸大会に対する地元意識はメチャクチャありました。応援しに来てくれるファンの方や友達が多いので、なんとか表彰台に上がりたいと思っていました。今シーズンは序盤から苦戦していましたが、現在も苦戦中です。今回の走りで突き抜けたかなぁ。思い出せた感じがします。やっぱりトップ争いは、気持ちいいですね。

  • #8 田中 教世
  • #8 田中 教世

リザルト

IA1 Race1

Pos. No. Rider Machine
1 1 小島庸平 Suzuki RM-Z450WS
2 982 成田 亮 Honda CRF450RW
3 331 新井宏彰 Kawasaki KX450F-SR
4 13 深谷広一 Suzuki RM-Z450
5 4 小方 誠 Kawasaki KX450F-SR
6 2 熱田孝高 Suzuki RM-Z450WS
7 99 平田 優 Yamaha YZ450FM
8 9 星野 裕 Kawasaki KX450F
9 100 北居良樹 KTM 450SX-F
10 8 田中教世 Kawasaki KX450F-SR
11 12 伊藤正憲 Yamaha YZ450F
12 41 馬場大貴 Honda CRF450
13 15 鈴木正明 Suzuki RM-Z450
14 14 池谷優太 Suzuki RM-Z450
15 01 長門健一 Honda CRF450
16 42 稲垣達樹 Suzuki RM-Z450
17 18 白石翔也 Yamaha YZ450F
18 24 諸見里 祐哉 Suzuki RM-Z450
19 16 中村泰介 Yamaha YZ450F

IA1 Race2

Pos. No. Rider Machine
1 13 深谷広一 Suzuki RM-Z450
2 331 新井宏彰 Kawasaki KX450F-SR
3 1 小島庸平 Suzuki RM-Z450WS
4 4 小方 誠 Kawasaki KX450F-SR
5 8 田中教世 Kawasaki KX450F-SR
6 982 成田 亮 Honda CRF450RW
7 12 伊藤正憲 Yamaha YZ450F
8 41 馬場大貴 Honda CRF450
9 9 星野 裕 Kawasaki KX450F
10 42 稲垣達樹 Suzuki RM-Z450
11 99 平田 優 Yamaha YZ450FM
12 2 熱田孝高 Suzuki RM-Z450WS
13 15 鈴木正明 Suzuki RM-Z450
14 100 北居良樹 KTM 450SX-F
15 01 長門健一 Honda CRF450
16 14 池谷優太 Suzuki RM-Z450
17 18 白石翔也 Yamaha YZ450F
18 16 中村泰介 Yamaha YZ450F
19 24 諸見里 祐哉 Suzuki RM-Z450

IA2 Race1

Pos. No. Rider Machine
1 31 岡野 聖 Yamaha YZ250F
2 912 小川孝平 Honda CRF250R
3 28 能塚智寛 Honda CRF250RW
4 122 古賀太基 Honda CRF250R
5 32 渡辺祐介 Yamaha YZ250F
6 29 竹中純矢 Suzuki RM-Z250WS
7 04 鳥谷部 晃太 Yamaha YZ250F
8 05 森 優介 Honda CRF250R
9 38 池本凌汰 Suzuki RM-Z250
10 52 植田翔太 Kawasaki KX250F
11 34 大塚豪太 Honda CRF250R
12 54 渡辺涼太 Kawasaki KX250F
13 36 横澤拓夢 Honda CRF250R
14 35 斉藤 嵩 Suzuki RM-Z250
15 43 北原岳哲 Kawasaki KX250F
16 46 小林秀真 Kawasaki KX250F
17 02 鈴村英喜 Honda CRF250R
18 45 迫田勇馬 Kawasaki KX250F
19 66 松浦勝志 Yamaha YZ250F
20 07 浅井亮太 Yamaha YZ250F

IA2 Race2

Pos. No. Rider Machine
1 31 岡野 聖 Yamaha YZ250F
2 912 小川孝平 Honda CRF250R
3 28 能塚智寛 Honda CRF250RW
4 32 渡辺祐介 Yamaha YZ250F
5 122 古賀太基 Honda CRF250R
6 29 竹中純矢 Suzuki RM-Z250WS
7 36 横澤拓夢 Honda CRF250R
8 52 植田翔太 Kawasaki KX250F
9 34 大塚豪太 Honda CRF250R
10 46 小林秀真 Kawasaki KX250F
11 39 道脇右京 Honda CRF250R
12 51 近藤祐介 Honda CRF250R
13 06 笠原氷河 Yamaha YZ250F
14 45 迫田勇馬 Kawasaki KX250F
15 43 北原岳哲 Kawasaki KX250F
16 38 池本凌汰 Suzuki RM-Z250
17 02 鈴村英喜 Honda CRF250R
18 35 斉藤 嵩 Suzuki RM-Z250
19 70 神島央佐 Suzuki RM-Z250
20 66 松浦勝志 Yamaha YZ250F

2016年 全日本モトクロス選手権 ポイントランキング

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