2014 All Japan Motocross Championship

  • ■ 2014年 全日本モトクロス選手権 第9戦 MFJ GP
  • ■ IA1
  • ■ 開催日:2014年10月26日(日)
  • ■ 会場名:スポーツランドSUGO

新井宏彰がIA1ランキング3位、三原拓也が6位を獲得
IA2では勝谷武史(グリーンクラブジュニアライダース)がチャンピオンに

#331 新井 宏彰 & #822 三原 拓也

レポート

新井宏彰の第9戦(IA1/3位/5位)

 この最終戦にはシリーズランキング3位がかかっていたので、それが一番の目標でした。もちろん毎年チャンピオンを目指しているのですが、前戦の広島で成田選手のV10が決まっていたので、2点ビハインドの熱田選手を逆転してランキング3位に上がることに集中していたのです。だから外人ライダーよりも熱田さんの方を意識していました。クーパー・ウェブは1~2秒差だったので、そんなに驚く速さではありませんでした。自分がネイションズに出た時は、世界のトップライダーから数秒落ちだったことを考えると、シーズンオフのウェブは100%じゃなかったんでしょうね。
 ヒート1は成田選手、小方選手、そして僕という順でスタートしたんですが、後ろから来たウェブにすぐに抜かれて、それからは日本人3人がセカンドグループ内で争う感じになりました。後半になって小方選手を抜いた時には、ペースを上げた成田選手と2~3秒差がついてしまって、そのまま3位でチェッカーになりました。成田選手はずっと見える範囲にいましたが、そんなにタレてる感じではなくて、上手く荒れていないラインを選んで走っていました。それを見ながら学習して真似してみると、確かにギャップが少なくて楽なラインでした。ブロックラインではなくて、インもアウトも関係なく荒れていない路面を見つける直感というか、嗅覚みたいなものを感じました。
 ヒート2は今年最後のレースだったし、ガンガン行こうと思ってスタートから出ました。成田選手がミスって僕が2位に上がり、ウェブの後ろについたところまではよかったんですが、フープス後の新セクションのS字で転倒してしまいました。立ち上がりで振られてワダチに入って、観客側の方へ体勢を崩してしまったんです。後で聞いた話ですが、ちょうどそこにウチの親と河野さん(元KRT監督)がいて、見てる目の前でコケたそうです。
 とにかくその転倒で12番ぐらいまで落ちて、そこから5位まで上がったので、走り的には悪くなかったと思います。2周目の転倒ですから悔しいですけれど、攻めた結果なので仕方ありません。後半はかなり接戦の集団の中を挽回しましたが、僕は後ろから追い上げていたので、あまり待たずにどんどん抜いて行きました。作戦はなしで、ひたすら抜くだけでした。リザルトは3位/5位でしたが、熱田選手が8位/3位だったので、1ポイント差で逆転してランキング3位をゲットしました。
 今回の菅生はベストコンディションで、1本ラインにならずにバリエーションも多かったので、面白いレース展開になったと思います。タイヤはずっとミディアム。リアだけはブリヂストンの新型ミディアムを使いました。僕が見た限り他に使っているライダーはいませんでしたね。スタートも決まったし、最後までグリップはよかったし、タイヤチョイスは正解だったはずです。
 予選から決勝まで全部ウェブより前でスタートしたので、抜かれてから付いて行く機会が多かった。そういう意味では、アメリカンライディングを見せてもらいました。ライン取りにはそれほど違いはないけれど、動作のひとつひとつがクイックにつながっている。旋回中に開けているし、コーナリングスピードが速いですね。あと、スネークが終わって奥の方に登り始めるところに小さなジャンプがあって、そこで見せるひと開けが速い。日本人は戻してポコンと乗り越えてから開けるのに、手前のワダチでボワッと開けてバイクが前に進んでいる。飛び上がらないで吸い付いて加速していく感じ。テクニックをたっぷりと見せてもらったので、マスターしたいと思っています。

  • #331 新井 宏彰
  • #331 新井 宏彰

三原拓也の第9戦(IA1/14位/6位)

 天気もコースコンディションも自分の調子も良かったので、予選からいい感じで走っていました。決勝でもこのまま行けるかなと思っていたんですが、ヒート1ではスタートでちょっと出遅れて、7番ぐらい走っている時にコケてしまいました。そこから追い上げて9番ぐらいを走っていたんですが、ラスト3周あたりのジャンプの着地でクラッシュしてしまいしました。ヤマケンジャンプ…新井君はあそこをカイローリジャンプと呼ぶんですが、とにかく着地にでっかいギャップがあって、そこにもろに入ってしまったんです。リアが跳ねて前転というか、背負い投げを食らいました。
 コケ方が派手だった割に身体は大丈夫だったんですが、ハンドルが曲がってしまったのと、フロントブレーキに損傷があったので、最後はチェッカーまで徐行しました。14位という結果は不本意ですね。ヒート1では結構イン側のラインを多用していたらしく、いつものようにスピードを乗せてアウト側を走れなかったのは、自分を見失っていたのかもしれません。もっと視界を広く取って、大きなラインを探すべきでした。最終戦だから気持ちよくまとめたかったんですが、コケてからちょっと硬くなってしまったようです。自分の悪いところですね。
 ヒート2は序盤のペースが悪かったんですが、途中から徐々にポジションを挽回できました。後半に成田選手を抜いて4番まで上がったんですけど、また抜き返されてしまいました。成田選手を抜いたのは、スネークから下ってきた左コーナーのアウト。またヨーロピアンセクションで抜き返されましたけど、上位に絡めて表彰台の可能性がちょっと見えたのはよかったです。成績は14位/6位、これではだめですね。ピンピン(1位/1位)だったウェブはずっと先で見えなかったけれど、2位争いは4~5台のバトルだったので面白かった。ただ、混戦に弱いのを改めて痛感したので、そこは克服したいですね。
 外人ライダーのことは土曜日から意識していて、特にクーパー・ウェブはAMAで優勝しているライダーなので、少しでも付いて行きたいと思っていました。ウェブは出遅れてもするすると上がって来るし、抜かれた後に観察して何か得る物があるといいなと思っていたんですが、あっという間に見えなくなりました。予選ではそんなに速くなかったんですが、きっとラインを探っていたんでしょうね。初来日でも短期間でコースをマスターして、決勝できちんと結果を出すところはさすがです。
 コースコンディションは土曜から日曜までベストでした。菅生のスタッフのみなさんが掘り返してくれた献身的な作業のおかげで、ライダーもお客さんも楽しめたと思います。レイアウト的にはくねくねしてる割には、前回よりも平均スピードが上がったように感じました。レールは多かったけれど、いつもより荒れていなかった。菅生は日本を代表する名門コースだと思います。掘り返したり土質改善をしたりで全体的に軟質だから、レールもギャップもできやすい。大勢が走るレースでは毎周ラインも変わるから、瞬時にベストラインを判断しないといけない。それが菅生の難しさであり、いいところでもあると思います。全周ハードパックのコースではギャップもレールもできないので、そういう適応能力が育たない。菅生のようなコースが増えるといいですね。

  • #822 三原 拓也
  • #822 三原 拓也

井上眞一の第9戦(IA2/8位/DNF)

 ここ菅生のスタートは得意意識があって、予選からすべて「井上の定位置」と言われるアウト側からのスタートでした。予選4位で7番グリッドだったんですけど、自分より上のライダーは全員イン側に集中したので、いつものように競合なしでアウト側のグリッドを選ぶことができました。予選と決勝ヒート1は一番アウト、ヒート2はアウトから2番目。予選でもホールショットを取れたかなと思ったんですけど、1~2コーナーのワダチで転びそうになって、3番手ぐらいでした。
 決勝でも狙ったんですけど、ヒート1は2番手でした。1~2周ちょっとだけ2位走行して、勝谷選手に抜かれてからはどんどん下がっていきました。スタートで出たからには前の方でもっと粘りたかったんですけど、普段よりもワダチやギャップが多い路面状況に苦戦しました。最終ラップまで7位を守ったんですけど、最後に大塚選手に抜かれて8位でした。
 ヒート2はスタート4~5番手だったんですが、7~8番手まで下がった10分すぎに、自らピットインしてリタイアしました。なんだか走っていてもいっぱいいっぱいで、ルンバルンバ(フープス)でも振られたまま走っていました。乗れてるときだったら、振られても開けていれば自然に修正できてなんとか真っ直ぐに戻るものなんですが、横向いた次の瞬間にハイサイドで逆向きになったりして、これは危ないと思ってピットに入りました。今年の最終レースで完走できなかったのは残念ですが、気持ちが折れたというか、集中が切れたというか、名阪の時と同じようで違うんですが、自分の気持ちが弱かったですね。
 全体的なコンディションとしては、土曜と日曜の朝にトラクターで掘り返してあってザクザクだったんですが、走り出すとワダチができて下の硬い路面が露出するという、変化に富んだ状況でした。グリップするところと滑るところがあって難しかったですね。全体的に赤黒い土なんですが、掘れて黄色っぽい土が出てくる部分が滑りやすかった。ギャップが増えると、滑りながら跳ねるので難しかったですね。それでもベストコンディションと言っていいでしょう。普段はこの路面状態で練習できないので、レース本番での対応が求められますが…。
 今年最後のレースだし、いい成績で締め括りたかった。でも今シーズンを振り返ってみると、初めて総合優勝できたし、マディでは自分らしさを発揮できました。そして今回の最終戦では、勝谷選手が1位/2位でフィニッシュして、IA2チャンピオンを取ってくれました。自分が開発に参加してきたKX250Fによるタイトルなので、とても人ごととは思えません。感無量です。

  • #39 井上 眞一
  • #39 井上 眞一

リザルト

IA1 Race1

Pos. No. Rider Machine
1 117 クーパー・ウェブ Yamaha YZ450F
2 1 成田 亮 Honda CRF450RW
3 331 新井宏彰 Kawasaki KX450F-SR
4 3 平田 優 Yamaha YZ450FM
5 2 小方 誠 Honda CRF450RW
6 777 星野優位 Honda CRF450R
7 44 小島庸平 Suzuki RM-Z450WS
8 5 熱田孝高 Suzuki RM-Z450WS
9 555 グレイム・アーウィン Suzuki RM-Z450
10 22 島﨑大祐 Honda CRF450R
11 11 田中教世 Yamaha YZ450FM
12 12 北居良樹 KTM 450SX-F
13 7 星野 裕 KTM 450SX-F
14 822 三原拓也 Kawasaki KX450F-SR
15 51 伊藤正憲 Yamaha YZ450F
16 18 鈴木正明 Suzuki RM-Z450
17 15 池谷優太 Suzuki RM-Z450
18 318 沼田誠司 Kawasaki KX450
19 81 白石翔也 Yamaha YZ450F
20 444 ロンファン・チャイヤン Yamaha YZ450F

IA1 Race2

Pos. No. Rider Machine
1 117 クーパー・ウェブ Yamaha YZ450F
2 3 平田 優 Yamaha YZ450FM
3 5 熱田孝高 Suzuki RM-Z450WS
4 1 成田 亮 Honda CRF450RW
5 331 新井宏彰 Kawasaki KX450F-SR
6 822 三原拓也 Kawasaki KX450F-SR
7 2 小方 誠 Honda CRF450RW
8 44 小島庸平 Suzuki RM-Z450WS
9 22 島﨑大祐 Honda CRF450R
10 7 星野 裕 KTM 450SX-F
11 555 グレイム・アーウィン Suzuki RM-Z450
12 15 池谷優太 Suzuki RM-Z450
13 11 田中教世 Yamaha YZ450FM
14 777 星野優位 Honda CRF450R
15 12 北居良樹 KTM 450SX-F
16 51 伊藤正憲 Yamaha YZ450F
17 318 沼田誠司 Kawasaki KX450
18 18 鈴木正明 Suzuki RM-Z450
19 20 小林雅裕 Honda CRF450R
20 81 白石翔也 Yamaha YZ450F

IA2 Race1

Pos. No. Rider Machine
1 888 勝谷武史 Kawasaki KX250F
2 1 富田俊樹 Honda CRF250RW
3 113 田中雅己 Honda CRF250RW
4 34 安原 志 Yamaha YZ250F
5 32 竹中純矢 Suzuki RM-Z250WS
6 43 能塚智寛 Kawasaki KX250F
7 01 大塚豪太 Honda CRF250R
8 39 井上眞一 Kawasaki KX250F
9 35 小川孝平 Honda CRF250R
10 42 岡野 聖 Suzuki RM-Z250
11 58 石浦 諒 Suzuki RM-Z250
12 45 上田康平 Suzuki RM-Z250
13 911 斉藤 嵩 Suzuki RM-Z250
14 55 大木 新太 Kawasaki KX250F
15 54 吉村仁兵 Kawasaki KX250F
16 63 北原岳哲 Kawasaki KX250F
17 50 道脇右京 Honda CRF250R
18 19 鎌倉大樹 Yamaha YZ250F
19 010 サンタナ ルカス ケンジ Suzuki RM-Z250
20 05 佐々木孝多 Honda CRF250R

IA2 Race2

Pos. No. Rider Machine
1 1 富田俊樹 Honda CRF250RW
2 888 勝谷武史 Kawasaki KX250F
3 32 竹中純矢 Suzuki RM-Z250WS
4 43 能塚智寛 Kawasaki KX250F
5 113 田中雅己 Honda CRF250RW
6 01 大塚豪太 Honda CRF250R
7 010 サンタナ ルカス ケンジ Suzuki RM-Z250
8 35 小川孝平 Honda CRF250R
9 58 石浦 諒 Suzuki RM-Z250
10 34 安原 志 Yamaha YZ250F
11 42 岡野 聖 Suzuki RM-Z250
12 46 迫田勇馬 Kawasaki KX250F
13 08 横澤拓夢 Honda CRF250R
14 19 鎌倉大樹 Yamaha YZ250F
15 50 道脇右京 Honda CRF250R
16 012 辻 拓人 Kawasaki KX250F
17 911 斉藤 嵩 Suzuki RM-Z250
18 60 斉木達也 Honda CRF250R
19 63 北原岳哲 Kawasaki KX250F
20 41 近藤祐介 Honda CRF250

2014年 全日本モトクロス選手権 ポイントランキング

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