2011 All Japan Motocross Championship

  • ■ 2011年 全日本モトクロス選手権 第9戦 九州大会
  • ■ IA1 / IA2
  • ■ 開催日:2011年11月6日(日)
  • ■ 会場名:HSR九州

IA2三原拓也がシリーズチャンピオンに輝く。IA1新井宏彰は第1ヒート3位表彰台を獲得

#37 三原 拓也

 全日本モトクロス選手権シリーズ第9戦 九州大会は、熊本県菊池郡大津町のHSR九州で開催された。大会期間中は土日とも生憎の雨に見舞われたが、口蹄疫の影響で中止となった昨年、今年は震災のためにスケジュールが大きく変更と、地元ファンにとっては長く待ちわびた大会となり、公式発表で5500名のファンがレースを楽しんだ。
 今シーズンのカワサキレーシングチームは、IA1クラスに新井宏彰、IA2は三原拓也という若手中心の布陣。新井はワークスマシンKX450F-SR、三原は同じくワークスマシンKX250F-SRでシリーズタイトルを目指す。

レポート

IA1予選
 エントリー台数26台、出走は24台でIA1クラスは予選が中止となり、第8戦を終えた時点のランキングにより新井は3番グリッドから決勝レースに臨む。

IA1決勝第1ヒート
 確実にスタートを決めた新井はオープニングラップ3番手でコントロールラインを通過。序盤から確実に周回を重ね、前を走るライダーをマークし続けた新井だが、コース上にはタイヤが埋まって身動きが取れなくなるようなスタック箇所や水溜まり、無数の深い轍ができ、慎重な走りを余儀なくされる。そんな状況の中ポジションアップのチャンスを伺っていた新井だが、後半に入るとコースコンディションは更に悪化。結果、中盤までマークし続けた2番手を捉えることは出来ず、新井は3位でフィニッシュ。
 このヒート、グリーンクラブ TEAM TAKASEの田中教世が新井に続く4位。グリーンクラブ JUDGEMENTの沼田誠司が自己ベストとなる5位でフィニッシュ。K.R.T.の開発ライダー小川裕紀は7位でチェッカーを受けた。

IA1決勝第2ヒート
 スタート前に雨は止んだものの、ヘビィマディの状態で行われたヒート2。スタート直後、新井は1コーナーまでの間に出来た水溜まりにフロントをすくわれて転倒。新井は後続のライダーに追突され、大事には至らなかったが腕を痛めてリタイヤとなる。レースは1周目5番手で戻ってきた田中が前半そのポジションをキープしていたが、後半ミスを重ねてペースを落とす。一方沼田は1周目14番手から徐々に順位を上げ、終盤ペースの落ちた田中と順位を入れ換え6位でフィニッシュ。田中は7位でチェッカーを受けた。

IA2予選
 ヘビィマディコンディションの中、土曜日に行われたIA2予選。A組に出場したK.R.Tの開発ライダー井上眞一は1周目にトップに立つと後続を引き離す圧倒的なスピードを見せトップでフィニッシュ。三原は6位。B組ではグリーンクラブ TEAM TAKASEの星野 裕が3位、グリーンクラブ ジュニアライダースの中村友則は4位で井上が1番グリッド、星野は6番、中村は8番、初タイトルに王手をかけて臨む三原は11番グリッドを獲得し決勝へと駒を進めた。

IA2決勝第1ヒート
 雨足が強まる中のスタート。好スタートを決めた三原だが1周目にミスを犯し16番手で1周目のコントロールラインを通過。オープニングラップ、トップで戻ってきたのは星野 裕。一方、4番手でオープニングラップを終えた井上は2周目に2番手に順位を上げると3周目に星野をパスしトップに浮上する。前半、井上と星野が激しいトップ争いを展開。そこに1周目8番手からハイペースで追い上げてきたグリーンクラブ TEAM TAKASEの加藤吏一、その背後には中村が付け、カワサキの4台によるトップ争いとなる。後半井上が転倒。星野をパスした加藤がトップに浮上すると、終盤星野は深い轍でスタックしてポジションを落とし、大荒れのレースは終始安定したペースで周回を重ねた加藤が逆転で初優勝をマーク。中村は3位表彰台を獲得。井上は6位、星野は9位、三原は15位でチェッカーを受け、三原のタイトル決定はヒート2へと持ち越された。

IA2決勝第2ヒート
 スタート前に一旦雨は止んだものの、レース中に再び雨足が強まりサバイバルレースとなったヒート2。タイトル決定の大事なレースに臨んだ三原は、オープニングラップを7番手でクリアすると2周目にひとつ順位を上げ、初タイトルに向けて手堅く周回を重ねる。優勝マジックの対象であるランキング2位の中村が大きく順位を落としていたため、確実にチェッカーを受ければ三原のタイトルが決まるレース。ラストラップ、それまで順調に周回を重ねていた三原が2度の転倒で順位を落とす波瀾はあったが、再スタートした三原は12位でチェッカーを受け、この結果最終戦を待たずに三原の初タイトルが確定。カワサキにとっては2007年から2009年にかけての3連破に続きこのクラスのタイトル奪還を果す結果となった。レースはホールショットを奪った小方 誠(ホンダ)が優勝。カワサキ勢では星野が8位、加藤が9位、中村は14位でチェッカーを受けた。

  • #331 新井 宏彰
  • #37 三原 拓也
  • #37 三原 拓也

新井宏彰(3位/リタイヤ)のコメント

 「ヒート1は、何が起こるかわからない荒れた展開だったので、とにかく淡々と走ることを心がけました。結果は3位で手応えもあったので、ヒート2は狙っていました。ところがスタート直後に水溜まりでバランスを崩して転倒。再スタートしようとしましたが、転倒した際に痛めた腕に力が入らずレース続行を断念しました。今までマディのレースはいい結果を出せてなかったから、今回はチャンスだと思っていただけに残念です。最終戦は地元関東でのレースだし、ランキング争いも負けられないので、空回りだけはしないようにピンピン(1-1)を狙って行きます。」

三原拓也(15位/12位)のコメント

 「A級5年目で小さいころからの夢だったからとても嬉しいです。マディコンディションはずっと苦手で、もちろん乗り込みも頑張って来たんですが、レースになるとやっぱり難しい。今回成績は良くなかったですが、目標はあくまでもチャンピオンに定めてやって来たので、正直ほっとしました。チャンピオンを決めて気持ちも楽になったし、最終戦の2ヒートは自分らしい走りで勝って締めたいと思ってます。」

田澤監督のコメント

 「三原はようやってくれました。正直ワークス1年目で獲ってくれるとは思っていませんでした。サテライトチームの時代からずっと見てきたし、Team Green、K.R.T.とずっと一緒に戦って来たので、本当に立派になってくれたと改めて感じます。新井共々頑張ってくれました。カワサキファンのみなさんには、いつもグリーンの旗を振ってくれて、パドックにも来て頂いて、力強い応援に苦しいときも後押しをして頂きました。改めて感謝します。もちろん最終戦も一丸となって勝利を目指していきます。」

  • #331 新井 宏彰
  • #37 三原 拓也

リザルト

IA1 Race1

Pos. No. Rider Machine
1 982 成田 亮 Yamaha YZ450F
2 13 福留善秀 Honda CRF450
3 331 新井宏彰 Kawasaki KX450F-SR
4 2 田中教世 Kawasaki KX450F
5 318 沼田誠司 Kawasaki KX450F
6 54 中島敬則 Yamaha YZ450F
7 18 小川裕紀 Kawasaki KX450F
8 20 芹沢翔悟 Honda CRF450
9 7 平田 優 Honda CRF450
10 15 北居良樹 KTM 350SX-F
11 9 辻 健二郎 Honda CRF450
12 1 熱田孝高 Suzuki RM-Z450WS
13 14 片平竜英 Yamaha YZ450F
14 08 鈴木正明 Yamaha YZ450F
15 44 小島庸平 Suzuki RM-Z450WS
16 22 池田孝宏 KTM 350SX-F
17 77 古川 寛 Kawasaki KX450F
18 753 勝谷武史 Kawasaki KX450F
19 21 林 友太 Yamaha YZ450F
20 935 小島太久摩 Yamaha YZ450F

IA1 Race2

Pos. No. Rider Machine
1 982 成田 亮 Yamaha YZ450F
2 13 福留善秀 Honda CRF450
3 7 平田 優 Honda CRF450
4 44 小島庸平 Suzuki RM-Z450WS
5 6 増田一将 Honda CRF450
6 318 沼田誠司 Kawasaki KX450F
7 2 田中教世 Kawasaki KX450F
8 15 北居良樹 KTM 350SX-F
9 1 熱田孝高 Suzuki RM-Z450WS
10 12 芹沢直樹 Honda CRF450
11 14 片平竜英 Yamaha YZ450F
12 08 鈴木正明 Yamaha YZ450F
13 22 池田孝宏 KTM 350SX-F
14 753 勝谷武史 Kawasaki KX450F
15 18 小川裕紀 Kawasaki KX450F
16 20 芹沢翔悟 Honda CRF450
17 21 林 友太 Yamaha YZ450F

IA2 Race1

Pos. No. Rider Machine
1 555 加藤吏一 Kawasaki KX250F
2 86 小方 誠 Honda CRF250
3 411 中村友則 Kawasaki KX250F
4 151 黒澤良太 Honda CRF250
5 88 渡辺 学 Yamaha YZ250F
6 38 井上眞一 Kawasaki KX250F
7 57 斉藤 嵩 Suzuki RM-Z250
8 99 木下 隼 Yamaha YZ250F
9 123 星野 裕 Kawasaki KX250F
10 43 稲垣佳樹 Suzuki RM-Z250
11 48 富田俊樹 Honda CRF250
12 67 佐藤 亮 Yamaha YZ250F
13 58 上田康平 Suzuki RMZ250
14 350 島崎大祐 Suzuki RM-Z250
15 37 三原拓也 Kawasaki KX250F-SR
16 59 尾崎友哉 Yamaha YZ250F
17 166 星野優位 Honda CRF250
18 01 竹中純矢 Kawasaki KX250F
19 87 池谷優太 Suzuki RM-Z250
20 03 安原 志 Yamaha YZ250F

IA2 Race2

Pos. No. Rider Machine
1 86 小方 誠 Honda CRF250
2 88 渡辺 学 Yamaha YZ250F
3 87 池谷優太 Suzuki RM-Z250
4 43 稲垣佳樹 Suzuki RM-Z250
5 59 尾崎友哉 Yamaha YZ250F
6 151 黒澤良太 Honda CRF250
7 113 田中雅己 Honda CRF250
8 123 星野 裕 Kawasaki KX250F
9 555 加藤吏一 Kawasaki KX250F
10 48 富田俊樹 Honda CRF250
11 57 斉藤 嵩 Suzuki RM-Z250
12 37 三原拓也 Kawasaki KX250F-SR
13 03 安原 志 Yamaha YZ250F
14 411 中村友則 Kawasaki KX250F
15 82 斉木達也 Yamaha YZ250F
16 68 鎌倉大樹 Yamaha YZ250F
17 01 竹中純矢 Kawasaki KX250F
18 350 島崎大祐 Suzuki RM-Z250
19 07 稲垣達樹 Suzuki RM-Z250
20 70 近藤祐介 Honda CRF250

2011年 全日本モトクロス選手権 ポイントランキング

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