2016 Asia Road Racing Championship

  • ■ 2017年 アジアロードレース選手権 第5戦 インド大会
  • ■ スーパースポーツ 600cc / アジア・プロダクション 250cc
  • ■ 開催日:2017年9月24日(日)
  • ■ サーキット名:マドラス・モーター・レース・トラック(3.717 km)

Azlan、ミスに泣く

#33 H A Yudhistira  #25 Azlan Shah Kamaruzaman

 アジアロードレース選手権第5戦は、当初昨年開催されたインド・デリーにあるブッダ・インターナショナル・サーキットで予定されていたが、コース上に発生したトラブルのために、急遽9月22~24日の日程で、チェンナイのマドラス・モーター・レース・トラックで開催されることになった。この地での開催は2013年以来で、藤原克昭がバンプに苦しめられたサーキットでもある。このサーキットも、パドックビルを建築中で1階部分のピットエリアが完成、コースも全面舗装の改修が行われていた。
 しかし、コースを見る限りでは、まだうねりが見え、走行時にはそれなりに影響があるように思われた。
 チェンナイはインド東部の中央付近、海岸沿いに位置しており、9月下旬ではあるが日中の気温は35℃を超える。22日に行われたフリー走行では、午前に行われた1回目は前日夜の雨の影響もあって30℃を下回っていたものの、昼過ぎには30℃を超え、35℃に迫る勢いであった。

レポート

 2013年以来の走行であり、当時とはタイヤも異なることから、ポイントリーダーのKamaruzamanとランキング3位のYudhistiraはファイナルギアレシオの確認からスタートした。ウェットパッチが随所に残るコンディションではあったが、この走行をそれぞれ1番手、2番手のタイムで終える。2回目の走行では、継続してファイナルギアレシオの確認に加え、今回新しく投入されたリアのハードコンパウンドの確認も行った。やはりタイムが詰まってくるとバンプが影響してきた。翌日の予選を控えた3回目の走行では、セッティングの微調整を行い、それぞれ3番手、4番手のタイムをマークしていたが、残りわずかのところでKamaruzamanがハイサイドを喫し転倒、骨折などの大きなダメージはなく、転倒後も歩くことができたので大事には至らなかった、と思っていた。
 翌23日。Kamaruzamanの膝が腫れていた。十分に動かすことができず、予選も満足に走れなかったため、グリッドは最後尾になってしまった。Yudhistiraもクリアラップが取れず1’42.109で9番手に沈んでしまう。ポールポジションは1’40.920をマークしたルーキーのKubo(Yamaha)。
 2番手にZaidi(Honda)、3番手が羽田(Honda)となった。Zaidi、羽田はポイントランキングでそれぞれ4番手、2番手につけており、今大会の結果がチャンピオンシップに大きな影響を与えると思われた。

 日本との時差が3.5時間、東南アジアと1.5時間の時差があるため、レース1はいつもより2時間早い13時からスタートした。気温は37℃、路面温度はすでに60℃を超えていた。ホールショットは2番グリッドのZaidiが奪取、最後尾スタートのKamaruzamanも好スタートを決め、一気に10番手付近までポジションを上げる。そのオープニングラップの4コーナーでPolamai(Yamaha)が転倒、その後ろを走っていたYudhistiraは避けるためにコースアウトを喫し、大きくポジションを下げてしまう。その後、膝の痛みの影響でペースが上がらないKamaruzamanは徐々に順位を下げてしまう一方、Yudhistiraは5周目までに10番手までポジションを回復、さらに前方とのギャップを削り取っていく。トップ争いはZaidiが終始トップをキープ、それを羽田、伊藤(Yamaha)、Kuboがマークし、4台での争いになる。迎えた最終ラップの最終コーナーでKuboが伊藤に仕掛けるが激しく転倒、Zaidi、羽田、伊藤の順でチェッカーを受けた。Yudhistiraは7番手までリカバーしてフィニッシュ、Kamaruzamanも3名のクラッシュにも助けられ、10位でチェッカーを受け貴重な6点を獲得した。

 24日は朝からあいにくの曇り空。予報では午後から降雨が見込まれるとのことで、レース2への影響が心配された。昼近くになると、ぽつぽつと雨が降り出し、AP250クラスが行われる12時にはコースはほぼウェットになり、ウェット宣言が出された。しかし、雨足が収まり、SS600クラスが行われる13時前には、ライン上が乾きだしてきた。さらにレーススタートが15分遅れたことで、ほぼドライとなり、グリッド上では多くのマシンがタイヤをスリックに変更していった。
 レースディレイのため、周回数は16周から14周に減算して行われることになった。
 レース1でポイントを取りこぼしたKamaruzamanはタイトルを獲得する上でこれ以上のミスは許されない状況で痛み止めを服用してレースに臨んだ。スタートが決まり、1コーナーを10番手でクリア、早い段階で集団からの抜け出しを図る。しかし、6コーナーのウェットパッチとアスファルトの継ぎ目に翻弄されたKamaruzamanはフロントのグリップを失い、転倒してしまう。すぐにマシンに駆け寄り、復帰するが、大きく出遅れたことで、どこまでリカバリーできるのか。
 レースはポイントを争うZaidi、伊藤、羽田に加え、Wilairot(Honda)がトップグループを形成、Yudhistiraは名越(Honda)、Kraisart(Yamaha)、Polamaiとセカンドグループでバトルしていた。
 8周目、Wilairotが転倒し戦列を離れ、Zaidi、伊藤がテールtoノーズで周回を重ねる。残り3周のところで伊藤がZaidiをかわし、そのまま逃げ切って今季初優勝、2位Zaidi、3位羽田となった。Yudhistiraは最終ラップでミスを犯して9位、Kamaruzamanは12位でチェッカーを受けた。
この結果により、Kamaruzamanは首位から陥落、10点差の4位で最終戦に臨む。YudhistiraはKamaruzamanから18点差の5位とそれぞれ順位を落としてしまった。
 最終戦は12月1~3日、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催される。

  • #33 H A Yudhistira
  • #33 H A Yudhistira
  • #25 Azlan Shah Kamaruzaman

リザルト

Race 1

Pos. No. Rider Machine
1 21 Md Zaqhwan Zaidi Honda
2 23 羽田 太河 Honda
3 76 伊藤 勇樹 Yamaha
4 634 名越 哲平 Honda
5 59 Ratthapong Wilairot Honda
6 41 芳賀 紀行 Yamaha
7 33 Ahmad Yudhistira Kawasaki
8 16 Irfan Ardiansyah Honda
9 17 山田 誓己 Honda
10 25 Azlan Shah Kamaruzaman Kawasaki
11 45 Sittisak Onchawiang Honda
12 69 Shankar Sarath Kumar Honda

Race 2

Pos. No. Rider Machine
1 76 伊藤 勇樹 Yamaha
2 21 Md Zaqhwan Zaidi Honda
3 23 羽田 太河 Honda
4 634 名越 哲平 Honda
5 24 Decha Kraisart Yamaha
6 65 Chalermpol Polamai Yamaha
7 45 Sittisak Onchawiang Honda
8 17 山田 誓己 Honda
9 33 Ahmad Yudhistira Kawasaki
10 41 芳賀 紀行 Yamaha
11 16 Irfan Ardiansyah Honda
12 25 Azlan Shah Kamaruzaman Kawasaki
13 69 Shankar Sarath Kumar Honda
14 59 Ratthapong Wilairot Honda

2017年 アジアロードレース選手権 ポイントランキング

Page Top