レースレポート

AMAモトクロス第12戦 ペンシルバニア州デルモント 2009年9月5日

ハーン(450)とC・プーセル(250)が総合優勝
カワサキが両クラスで有終の美を飾る


#48 トーマス・ハーン

 

 AMAモトクロス最終戦の舞台は、これまで数々の名勝負が生まれたデルモントのスティールシティ・レースウェイ。450クラスにはモンスターエナジー・カワサキのフェリーとモス、キャニデイ・モトスポーツ・カワサキのハーン、もう一方の250クラスには、プロサーキット・カワサキのプーセル、ワイマー、ラトレイ、ストループ、モレスらが出場。中でも首位ダンジーに対し17ポイントのビハインドでタイトルを争うプーセルには、多くが注目していた。

 決勝のゲートピックを決めるタイムドプラクティス、450クラスの結果は、モス=2分27秒100=1位、ハーン=2分29秒096=3位、フェリー=2分29秒441=5位と順調。一方250クラスでは、プーセル=2分27秒215=2位、ストループ=2分28秒698=3位、ワイマー=2分30秒594=8位、ラトレイ=2分30秒959=11位、モレス=2分34秒789=29位。トップタイムはダンジーの2分26秒341だった。
 

450クラスレポート

#42 ジェイク・モス

#15 ティム・フェリー
 

450ヒート1
 J・アレッシ(ホンダ)、ショート(ホンダ)に続いて、ハーンが3番手スタート。セカンドグループではモスが7番手、中団18番手にフェリーがつけた。レース序盤、トップは三つ巴の争いとなり、リーダーはハーン、ショート、テデスコ(ホンダ)と目まぐるしく入れ替わったが、中盤7周目にはハーンが再度トップに浮上し、以後優位に進めた。終盤、ハーンの背後にはゼッケン1番をつけたリードが接近したが、逃げ切りで初優勝を飾ったハーンであった。モスは後半ペースが衰えて10位、フェリーは12位まで挽回した。

450ヒート2
 スタートから飛び出したブレイトン(KTM)を追走し、3周目にはモスが2番手、ハーンが3番手という形ができた。ブレイトンを射程内に捉えていたモスは、徐々に逃げられて後半は単独2位に定着。ハーンは3位の座を終盤テデスコに明け渡してしまったが、1位/4位のトータルで総合優勝をゲット。ハーンは自身初のヒート優勝を総合に結び付けた。フェリーはスタート21番手から7位まで浮上し、シーズン最終レースをトップ10内で締め括った。
 

250クラスレポート

#377 クリストファ・プーセル

250ヒート1
 サイプス(KTM)とバーシア(ホンダ)をかわして、プーセルが3周目からトップに立つ。5周目にはダンジー(スズキ)が2番手に浮上し、ここから先はプーセルvsダンジーのデッドヒートが、延々とフィニッシュまで繰り広げられた。時折プーセルにダンジーが並びかけることもあったが、リーダーの座はプーセルが守り通してチェッカー。2位でゴールしたランキング首位ダンジーとプーセルの差は、わずかだが減り14ポイントとなった。

250ヒート2
 プーセルがホールショットを取り、序盤からハイペースで飛ばした。宿敵ダンジーはオープニング6番手の位置から、4周目には2番手に浮上したが、プーセルはすでに独走態勢で逃げていた。最大13秒差をつけたプーセルは、圧倒的な展開で優勝。この最終戦をパーフェクトウィンで締め括ったが、チャンピオンはダンジーが獲得した。
 

#48 トーマス・ハーン

トーマス・ハーンのコメント
 「初めてのヒート優勝もうれしかったけれど、総合優勝しなければ意味がないので、総合が何よりもうれしい。ヒート2にはあまり意識しないで臨んだつもりだったけれど、ちょっとミスが多かったみたいだ。ラスト3〜4周あたりでアイバン(テデスコ)に抜かれた後、メカニックが「4位でも総合優勝だ」と教えてくれたので、心の支えになった。チームスタッフやレース実況のみなさんが、必死に計算してくれたお陰だよ。今年はケガでスーパークロスシーズンに出遅れてしまったので、その分だけアウトドアにかける思いが強かった。ポディアムに上がれることは分かったし、優勝も夢ではないと手応えは感じていた。キャニデイ・モトスポーツ・カワサキは250チームだけれど、自分は250クラスの平均的なライダーよりも30パウンドぐらい重いから、450の方が向いていると希望したら、わがままを聞いてくれた。チームの理解に感謝している。」


 

#377 クリストファ・プーセル
 

クリストファ・プーセルのコメント
 「1位/1位を取れたことはもちろんうれしい。でもシリーズチャンピオンを目指してきたわけだし、負けて2位になったことは悔しい。起きてしまったことに対しては、それもレースの一部であり、シーズンの一部なので仕方がないと思っている。むしろベストを尽して負けたのだから、今は素直に受け入れたいと思う。ヒート1の後半はダンジーと接戦になったけれど、彼は無理にオレを抜いてトップに立とうとはしなかった。ぶつけられたりすることを警戒していたのかもしれないけれど、オレがそんなことをするライダーじゃないことは彼も知っていたはずだ。ダンジーとはシーズンを通してクリーンなレースをしてきたし、彼との競り合いはとても楽しかった。それだけは確かだよ。」


 

ティム・フェリーのコメント
 「最終戦というのは、気分よくシーズンオフに入るためにも大事なんだ。その点では、決してベストではなかったけれど、予選でかなりいいタイムを出せたし、ヒート2でトップ10に入れたのも良かった。いつも失敗しているスタートは、相変わらずだったけれどね。スティールシティは、昨年からフィニッシュ近辺のレイアウトが手直しされて、面白くなったし抜きどころは増えたんじゃないかな。今日は昔のメカニックのスティーブ(マティス)も応援に来てくれたし、それが精神的な支えになったかもしれない。最終便の飛行機に乗るとかで、レースが終わった後は話をしていないんだけれど、旧友の存在はありがたいものだ。」


 

ジェイク・モスのコメント
 「予選ではポールポジションを獲得できたし、ダイナミックなコースレイアウトが自分に合っていたようだ。スピードには自信があったし、良いリザルトを2個揃えることが課題だった。ヒート1は腕アガリで落ちてしまったけれど、ヒート2ではいい結果を残せたので、これを来シーズンにつなげたい。来年はチャンピオンを取れそうな気がするよ。今回ファクトリーライドの機会を与えてくれたカワサキと、チームスタッフのみんなに感謝している。来週はオーストラリアでスーパーエックス(スーパークロス)があるから、水曜日には帰郷することになっている。チャド(リード)も出場するし、もちろん本命は彼だけれど、何としてでも彼に勝ちたいと思っている。」


 

決勝リザルト



450クラス ヒート1

Pos. No. Rider Machine
1 48 T・ハーン Kawasaki/KX450F
2 1(22) C・リード Suzuki/RM-Z450
3 26 M・バーン Suzuki/RM-Z450
4 9 I・テデスコ Honda/CRF450R
5 29 A・ショート Honda/CRF450R
6 18 D・ミルサップス Honda/CRF450R
7 34 M・ゴーキー Yamaha/YZ450F
8 578 C・クレイグ Yamaha/YZ450F
9 52 R・キナイリー Kawasaki/KX450F
10 42 J・モス Kawasaki/KX450F
11 114 J・ブレイトン KTM/450SX-F
12 15 T・フェリー Kawasaki/KX450F
13 27 N・ウェイ Yamaha/YZ450F
14 911 T・バウワーズ Honda/CRF450R
15 47 J・アルバートソン Yamaha/YZ450F
16 584 C・ナン Suzuki/RM-Z450
17 407 A・チャットフィールド Kawasaki/KX450F
18 801 J・アレッシ Honda/CRF450R
19 425 J・ブラウン Suzuki/RM-Z450
20 21 C・クーパー Yamaha/YZ450F


450クラス ヒート2

Pos. No. Rider Machine
1 114 J・ブレイトン KTM/450SX-F
2 42 J・モス Kawasaki/KX450F
3 9 I・テデスコ Honda/CRF450R
4 48 T・ハーン Kawasaki/KX450F
5 29 A・ショート Honda/CRF450R
6 47 J・アルバートソン Yamaha/YZ450F
7 15 T・フェリー Kawasaki/KX450F
8 37 A・バルビ Honda/CRF450R
9 26 M・バーン Suzuki/RM-Z450
10 18 D・ミルサップス Honda/CRF450R
11 27 N・ウェイ Yamaha/YZ450F
12 34 M・ゴーキー Yamaha/YZ450F
13 52 R・キナイリー Kawasaki/KX450F
14 631 W・パイク Honda/CRF450R
15 21 C・クーパー Yamaha/YZ450F
16 584 C・ナン Suzuki/RM-Z450
17 407 A・チャットフィールド Kawasaki/KX450F
18 65 S・スキナー Honda/CRF450R
19 95 B・ラメイ Yamaha/YZ450F
20 99 J・ルイス Kawasaki/KX450F

  


250クラス ヒート1

Pos. No. Rider Machine
1 377 C・プーセル Kawasaki/KX250F
2 10 R・ダンジー Suzuki/RM-Z250
3 151 J・バーシア Honda/CRF250R
4 19 J・ワイマー Kawasaki/KX250F
5 981 A・ストループ Kawasaki/KX250F
6 31 R・サイプス KTM/250SXF
7 116 R・モレス Kawasaki/KX250F
8 61 B・ウォートン Honda/CRF250R
9 24 B・メットカーフ Honda/CRF250R
10 77 S・クラーク Suzuki/RM-Z250
11 43 B・ティックル Yamaha/YZ250F
12 977 T・フュートレル Honda/CRF250R
13 123 T・サール KTM/250SXF
14 87 P・ラーセン Kawasaki/KX250F
15 144 A・マーティン Honda/CRF250R
16 41 M・ラモイン Yamaha/YZ250F
17 579 B・バジェット Kawasaki/KX250F
18 36 K・カニンハム Kawasaki/KX250F
19 58 P・ニコレッティ Honda/CRF250R
20 603 T・ウィーク KTM/250SXF


250クラス ヒート2

Pos. No. Rider Machine
1 377 C・プーセル Kawasaki/KX250F
2 10 R・ダンジー Suzuki/RM-Z250
3 61 B・ウォートン Honda/CRF250R
4 579 B・バジェット Kawasaki/KX250F
5 31 R・サイプス KTM/250SXF
6 123 T・サール KTM/250SXF
7 24 B・メットカーフ Honda/CRF250R
8 19 J・ワイマー Kawasaki/KX250F
9 43 B・ティックル Yamaha/YZ250F
10 981 A・ストループ Kawasaki/KX250F
11 41 M・ラモイン Yamaha/YZ250F
12 36 K・カニンハム Kawasaki/KX250F
13 151 J・バーシア Honda/CRF250R
14 77 S・クラーク Suzuki/RM-Z250
15 977 T・フュートレル Honda/CRF250R
16 569 M・カロ Suzuki/RM-Z250
17 719 V・フリージー Honda/CRF250R
18 58 P・ニコレッティ Honda/CRF250R
19 350 B・エバンス Honda/CRF250R
20 156 W・ブラウニング Honda/CRF250R

  


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